宿泊体験の失敗から・・さらにその後

 夏休みの「K、施設で初めての宿泊プロジェクト」失敗についてはその後もあれこれと検討して今後の対策を立てています。

 検討しつつ、考えてしまったことがある。
 入所施設でショートステイ、というのはヘルパーさんに預かっていただくのとは違う。「マンツーマン」ではない、「大勢の入所者の中のひとり」として過ごさねばならない。

 宿泊時、Kの不安を少しでも和らげて問題行動を防止、職員さんの苦労を減らそうと工夫した。その一環として、さまざまな「癒しアイテム」を持たせた。

 絵本。ペットボトル。人形等、就寝や休憩の時間に持たせると落ち着くことが出来る、Kのお気に入りグッズ。これだけあれば、と意気込んでいたのに。

 「すみません、他の子供たちが欲しがって取り合いになると困るので・・・」

 一応持たせることはできたものの、殆ど使われなかったらしい。そして、結果は・・・(たまにしか使わない絵文字がほとんどこれ、ってどうよ)

 ・・・・・そうだよな。専任で介助してもらうのではない、大勢の入所者のなかに混ぜてもらうんだから

 誤解しないでいただきたい。おもちゃを使わせてくれなかったから不安定になった、ひどい、などと言うつもりはない。逆に自分の認識がまだまだ甘ちゃんだったことを反省しているのだ。予測できないことではなかった。
 
 
 こうしてください、ああしてください、これはダメ、と細々とした要望を通せる環境じゃない。 
 主役じゃない、その他大勢になれなきゃいけない。ナンバーワンじゃなくオンリーワン、なんて言ってられない、ワンオブゼムになってこそ穏便にすごせる
 
 福祉に理想を求めたらきりがないのはわかる。それでも現実は厳しい、と感じてしまう。

 特別な扱いも、特別な持ち物も不要。そうなれるように努力しなければいけない。
 最重度でそれは・・・ハードル高いなあ。

 重度の障害者がたくさんの利用者とともに入所施設で生活する、ということを甘く見ていたと思います。じっくり考えるいい機会になりました。これもまた、失敗から得た収穫。

この記事へのコメント

ところん
2008年10月16日 13:34
そうなんですよね。大勢の中の一人。郷に入れば郷に従え。夜間は特に・・・。
施設によって、相性や向き不向きもあると思うけど、施設を選べる状況じゃないし。
辛いですね。
うちは「ああ、こんなもんなんだ」って、娘自身がなんとなく納得してくれるまでが時間かかりました。慣れてしまえば、流れも決まっているし、学校より楽なくらいですが(笑)。経験しかないのかなぁ?
tomoko
2008年10月16日 14:21
ところん様
 夜間や休日は手薄になるということも聞いているので、あまり特別なお願いもできないし・・やはり本人に慣れてもらうしかないのでしょうね。しかし、慣れてもらうためのショートステイも空きがなくて、の状態が続いているので、緊急時はぶっつけ本番になってしまうかもしれません。案外その方がすんなり適応してくれたり・・・だったらいいなあ。
2008年10月16日 21:38
読んで、「ああ~、現実はこうなんだ~」ってすごいじんわりと伝わってきました。確かにそうですよね、「個別な支援を」って頼めるのってしょせん学生時代までなんでしょうね、施設に入れば「みんなのなかのひとり」ですものね・・こないだ茶話会があり、施設やケアハウスの話で盛り上がったところです。いろいろ難しいですね・・でもtomokoさんの語り口、私好きです♪トモロヲ節みたいに思います♪
tomoko
2008年10月17日 12:05
ちえのすけ様
 支援校の中学部から高等部に行くだけでも、「高等部は厳しいよ」と先輩お母様から釘を刺されます。まるごと囲うように保護してもらえる環境なんて望める将来ではないのがわかっているから、辛いし焦ってしまいますね。
 トモロヲさん?ちょっと嬉しいかも♪

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