障害児Kとおたく母の疾走日記

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<<   作成日時 : 2018/04/13 13:08   >>

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 40代障害男性を20年以上檻に 兵庫・三田

 このニュースを見て、重度知的障害、特に強度行動障害の傾向がある人の親は複雑な気分だ。抱えているものは違っても、常に感じているいろいろなことが凝縮された事件だから。

 かなり極端な例ではあるがそういう家族が直面している苦悩をあげてみる。

 ●他害、自傷、破壊などの問題行動があり、家族も介護者も被害を受ける可能性がある。また、既に日常的に被害を受けている。

 ●施設や一時預かりを利用したくても、他の利用者や介護者に危害を加えたり施設を破壊したり、ということがあれば利用を拒否される。そう、「措置」ではなく「契約」だから。


 で、

 ●そういう人を閉じ込めたり、まともな食事を与えなかったり、健康管理を怠ったりすると保護者の罪になる。

 だけど、

 ●外に出ると行動障害ゆえの迷惑行為があり、道行く人から「そういう人間を外に出すな」と言われる。(実話)

 ●食事をさせても、極端な偏食・過食やムラ食いで「まともな食事」をしてくれない。肥満や痩せすぎの状態もすべて親の努力不足。いい方法はあるのかもしれないが、とりあえずなんとかしようと無理やり食べさせたり食事を減らしたりすると虐待。

 ●体を壊したりケガをしたりして病院に連れて行けば、全力で抵抗して治療や検査を拒否する。結果、医師から「うちでは治療できない」と言われてしまう。


 ・・・・どうしたらいいの?

 福祉に繋がればいい、と言われるが、入所や一時預かりも申請してすぐ使えるものではない。

 極端な例と言ったが、事実似たような状態で悩んでいる保護者は多い。いや、監禁はしていないけど。
 今現在、かなり深刻なことになっていて親のメンタルが危うくなっているが上記のようなあれこれがこじれて事態は膠着したまま、というケースもある。親仲間でできることも限りがあります。

 子供の頃に充分な療育をしなかった、もしくは間違っていたのか? 
 でも、親は皆、見えない「正解」を求めて右往左往し、駆け回っている。子が成人した時に「正解」にたどり着いている親がどれほどいるというのか。

 この事件のような生活を我が子にさせたいか、と聞かれれば絶対に嫌だ。
 でも、正直なところ今回の保護者であるお父さんをただ責める気にはなれない。

 妻に先立たれ、福祉に助けを求めてもすぐには解決しそうにない。自分は老いて体力もない。それでも日々の生活は営まねばならない。
 食事や入浴も充分ではなかったらしいが、高齢者が誰の手も借りられない状態だったとしたら。自分とKの日常を思うと、大変さの想像はつく。

 この監禁が発覚した時、息子さんは下半身裸の状態だったそうだ。「下半身も着せていた、でも自分ですぐ脱いでしまう」と証言したとのこと。親の立場で、これは言い訳ではなく真実だろうな、と思える人はいるのでは。 

 ただ、監禁したとされる檻の大きさとか失明に至った原因の衛生状態とかは、かなりひどい話だと思います。そういう配慮ができないほどに追い詰められていたとも考えられますが。

 どんな形になるかわからないけれど、この息子さんが今後いい環境で生活できるよう祈りたいです。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
わたしにとっても、考えさせられることでした。
目を背ける事が出来ないくらい、考えうる状況です。
衣類を脱いでしまう、自傷他害…それは我が子の姿でもある。今はまだ自分が健康で何とかなっているが…。福祉は、居住地域による格差も大きく、なんでもかんでも利用できるわけでは無いけれど、それは当事者しか実感出来ないでしょうね…きっと、福祉につなぎさえすればいいと思う人は多いのだろうな…と、このニュースの反応などを見て思いました。…本当に身に沁みます。
正解なんてわかりませんが、今出来ることをできる限り…しか無いですね。
ささみき
2018/04/13 17:25
ささみき様
 このニュースを見た時、まず「ひどい!」と思いましたがいろいろな事情が報道されるに連れて考えてしまいました。ニュースサイトのコメント欄を見ても、ちょっと的外れと受け取れる意見もあります。
 まさに当事者しか実感できないことがありすぎて、切ないです。すべての人に理解してもらうというわけにもいかないけれど、理解できる私達が伝えられることがあるかもしれません。
tomoko
2018/04/14 09:18
人事ではないのでとても重い気持ちになりました。親の方が先に亡くなるから残された息子の介護が心配です。
るみ
2018/04/18 12:24
るみ様
 本当にそうです。いつも考えているのが自分自身の人生や生活じゃなくて、自分亡きあと、だったりしますよね。気持ちを共有できる仲間がいるのが救いです。
tomoko
2018/04/18 12:46
我が子は意思の疎通もできるし勝手に脱がないけれど、
このお父さんも苦渋の選択だったのでは・・・と思います
男性のほうがどちらかというと、抱え込みがちなのでは・・介護に疲れて配偶者を手に掛けるのも圧倒的に男性なんですよね・・我慢しがちな当事者親ですが、声なき声がうまく拾い上げられるようなシステムづくりが必要なように思います、自分から声を出せる人ばかりじゃないし、諦めてしまう人も少なくないと思うので。
ちえのすけ
2018/04/21 14:38
ちえのすけ様
 確かに、男性の方がこういう問題にたじろいでしまいがちだと感じます。本当に大変なことは訴えて助けてもらい、できる部分は努力して、というバランスがとれればいいのでしょうね。でも、それ自体が大変なんですけどね・・・
tomoko
2018/04/22 08:43

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