障害児Kとおたく母の疾走日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 支援学校の春を前に

<<   作成日時 : 2011/02/15 12:37   >>

トラックバック 0 / コメント 6

 Kが通う支援校高等部の入試が、今年も無事終わった。

 当然のように全員合格。今年は顔なじみの受験生もほとんどいないのだが、発表の朝、なんとなくその場の雰囲気が懐かしくてKを送ったついでにちょっと様子を見に行った。
 ああ、もう2年も経ってしまった。来年の今頃、卒業を控えたKの受け入れ先ははっきりしているだろうか。そんなことをぼんやりと思いつつ、喜びあう親子を見る。

 今年入学してくる子は、弟君と同い年。聞けば、幼児の頃彼と一緒によく遊んでいた子もその中にいるらしい。

 実は、当時その子になんとなくそういう要素を感じてはいた。しかし自分も素人だし気のせいだと思っていた。あからさまな多動や奇行もなく、知的にも問題は感じられなかったし。ただ、いつも遠くを見ているような瞳だけが気になっていた。

 数年後その子が他校の支援学級に在籍していると聞いて、驚いたと同時に「やはりそうか」という気持ちも少しあった。弟君に「○君、支援級なんだって」と言うと、さして驚いた様子もなく「ふうん」と答えてちょっと考えるような顔をした。それ以上の会話はなかった。

 もしかしたら、彼もその子の中にそういう部分をうっすら感じていたのかもしれない。毎日見ている自分の兄、時々会うその療育仲間、程度の違いはあっても、重なるものはやはりある。

 私自身が小学校に入学した頃、時々登下校を共にした上級生の女の子がいた。面倒見も良く、優しいお姉さんという印象だった。しかし、翌年その子は突然いわゆる当時の特殊学級に移籍した。

 今思うと、幼かったとはいえまさに「狐につままれたような」としかいいようがない気分。特殊学級の意味もわかってきたところだったが、正直彼女がなぜそこに通うことになるのか全く理解できなかった。それくらい、彼女は私にとって「普通のお姉さん」だったから。

 身近に障害者がいなかった分、私のそういう勘がまだ鈍かったということなのだろう。
 当時の特学は普通級との交流もほとんどなく、その後の彼女についてはわからない。
 
 現在の子供の世界でも、私や弟君のような経験をしている子はいるのだろう。ずっと前からよく知っていた子が、いつのまにか「ショウガイジ」と呼ばれている。
 いずれ成長すればあきらかにわかるとしても、少なくともその言葉すら知らない頃は、自分とその子が個性という意味でなく「違う」なんて考えられなかった。

 弟君と私の幼馴染みの心の中で、私達とのことがいい思い出になってくれていればいい。今の私が感じているように。  

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
あ〜、私も同じ経験あります。うちの後ろに家がある四人きょうだい、二番目の子が支援級でしたが、いま考えても「どこが?」ってお子さんで。でも私はあれこれ考えるにはあまりに幼かったので、それをまるごと事実として受け止めただけでした。
いまは見込まれてどっかの婿養子になってるそうです♪幸せだといいなあ〜。
ちえのすけ
2011/02/15 19:33
こんばんは。
自閉な我が子も4月から小学校、
支援学級のことを常に視野に入れての学校生活になります。
学年が上の療育仲間の子達の話もよく耳にしますが、普通学級で自信をなくして支援学級に転学…という話もちらほら入ってくる時期です。
「すごくいい子」であっても「異質な子」であるという事実…我が子もそうです。どこまで普通学級でやっていけるのか。全く将来が読めず、かといって腹を括ることもできない状態です。
普通の子にとって、残る息子の思い出が今回の日記のように少しでもいい思い出であるように願う日々です。
koma
2011/02/15 20:51
ちえのすけ様
 その方は結婚もされているのなら、自立することができたのですね。支援級というと障害児のレッテルが、とかいう話をよく聞きますが、努力や支援で自立はできるということなのでしょう。
 子供の目ではわからないことって記憶に残るものですよね。
tomoko
2011/02/16 11:15
koma様
 「すごくいい子」であっても、社会的には「異質」って子供同士では理解しにくいですね。でも、関わっていくことで少しずつ理解してもらい、助けてもらうことはできるかもしれない。そんな積み重ねを期待してもいいのではないでしょうか。お子さんにもいい思い出になる学校生活になればいいですね。 
tomoko
2011/02/16 11:23
逆パターンになるのですが息子が幼稚園前の時期に近所に同い年の、これまた同じ自閉症と診断されたお子さんがいました。
その後それぞれ転勤となり離れ離れになりましたが、そのお子さんは知的に遅れは無かったようで普通学級に通っていると聞きました。
頂いた年賀状には「頑張っています」と。
それはもう言葉に出来ないほどの『頑張り』なのだろうなと想像できました。
人の10倍も20倍も努力しても苦労はついてくるかもしれないけど、そのお子さんが楽しいと感じられる学校生活をおくれているといいなと思います。
もよこ
2011/02/19 07:18
もよこ様
 そのお子さんは、今の福祉では頑張って自立を目指すしかない軽度の方でしょうか。ならばなおのこと、その努力そのものにやりがいとか喜びを感じることができていればいいですね。半端でない努力をしていても、それが当然のようにしか受け取ってもらえないとしたら悲しいです。そんなお子さんは少なくないのでしょうね。
tomoko
2011/02/19 15:37

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
支援学校の春を前に 障害児Kとおたく母の疾走日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる