養護学校のPTA行事で恒例の施設見学に行った。市内でも歴史のある福祉法人が運営する福祉作業所だ。 縫製や機械部品の袋詰め、園芸等の作業を見学させてもらう。利用者は皆それぞれの仕事に集中している。 また、基本的に自力通所、もしくは保護者の送迎。 「うちの子には無理だわ。」 そんな声ばかりが、母達から漏れる。 しかし、所長さん曰く。 「お子さんは皆さんが思うよりけっこう成長しますよ。できることってのは意外と増えていくもんです。」 そして、「職員さんを採用される時の基準を教えてください。」という質問に。 「正直言って、こういう職種に応募してきたというだけで採用基準のかなりの部分を満たしていると考えます。高収入は無理、仕事もきつい、ということは既に知られていますから。(笑)」 「もちろん、『誰でもいい』ということではありません。ただ、優しくて理解もあり尊敬できる人と関わることだけが成長に繋がるわけではない、と私は考えています。」 「きれいごとに聞こえるかもしれませんが、利用者と職員、というのも人と人との出会いの形態のひとつです。保護してくれる完璧な人に見守られているだけでなく、さまざまなタイプの人と関わりあうことで、障害の有無に関係なく人は成長するのではないでしょうか・・・職員の側もまたしかり、ね。あくまで、私見ですが。」 ・・・・というような答えをくれました。うろ覚えですが。 いろいろな人と関われるように。無理だと思う前に、いろいろなことに挑戦させてみようか、とちょっと思いました。 そして、所長さんにっこり笑って最後にひと言。 「親御さんが日々明るく接している子は、障害が重くても多少の問題があっても、けっこう周囲から愛されるんですよ。不思議なもんです。」 それもまた、希望のひとつ。 |
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ボディランゲージこそ回路作りの第一歩
今までこのブログの発達障害の記事を読んで頂いている読者なら回路作りの大切さはなんとなくでも分って頂いていると思う。 ...続きを見る |
よく考えよう 2008/03/18 16:54 |
内 容 | ニックネーム/日時 |
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おお〜、なるほどお〜、所長さんのお言葉、なかなか含蓄のあるお言葉ですねえ〜♪確かに障害のあるなしに関わらず、いろんな人々と関わることで成長していく部分っていうのもありますよね〜、親が明るく接する・・・私も気をつけねばと思います(^^;) |
ちえのすけ 2008/03/17 15:20 |
「うちの子には無理だわ」は小中学校の特学を見学した時に私も思ってしまいました。所長さんのお言葉覚えておきたいです。 |
もよこ 2008/03/18 14:46 |
ちえのすけ様 |
tomoko 2008/03/18 14:57 |
もよこ様 |
tomoko 2008/03/18 15:09 |
わ〜!所長さんの最後のお言葉…良い言葉ですねぇ。ウチの子、かなり重度で多動でものすっご〜く皆さんにご迷惑かけているのに…いつも皆さんから『○○君って皆に愛されているのよね。一緒にいるとなぜか癒やされるのよ。』って言われてます。うお〜っ…て事は?・・・うっれしいなぁ。 |
キョン 2008/03/20 06:13 |
キョン様 |
tomoko 2008/03/20 14:03 |
障害を持つ子を産んだという負い目が1番の仇だと思う。ちゃんと人間産んでいるんだから、喜びを積極的に出したいですね。 |
hbar 2008/03/22 12:32 |
hbar様 |
tomoko 2008/03/22 15:22 |
障害児は世間を受入れようもないのです。だから世間が障害児を理解するには大きな障壁を持つのだと感じます。父兄としては辛さを乗越えるしか無いのでしょうね。お察しして、支援致します。 |
hbar 2008/03/22 21:15 |
hbar様 |
tomoko 2008/03/23 13:12 |
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