障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 甘さ、厳しさ、境界線

<<   作成日時 : 2007/04/20 12:17   >>

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 「よくできたねー」「すごい、上手!」

 Kが通う養護学校の作業実習。危うい動作でひとつの段階を終えるたびに、先生方は拍手せんばかりの勢いで褒めちぎります。

 微笑ましい・・・とは思える。でも、この光景をため息混じりに見ている関係者(親、先生)もいます。

 作業とは、仕事。効率よく働き、利益をあげ、生活のための収入を得ることが目的です。

 実際、一般就労を目指すならそれが最優先。作業所だって、昨今は厳しい。ノルマだって課せられます。

 また、障害者自立支援法はすべての障害者が一般就労を目指すことが前提です。たとえ現実味はないとしても。

 達成感、充実感よりも利潤、効率。普通に働いている健常者だって、好きな仕事・やりたい仕事をを思い切りやって充実しながら収入を得ている、という恵まれた人は多くはない。

 「厳しいけどね、仕事と遊び的療育は違う。子供達にも、仕事の真の意味を分からせないと、本人達が後で大変な思いをするよ。」

 それはそうだ。どこの現場主任さんが、紐ひとつ結んだだけで「うわー、すごい!」などと拍手してくれるだろう。

 「先生はいつもすごく褒めてくれたのに、どうして・・・・?」

 高等部の作業実習は、クールだ。一段階終えるごとに先生のもとへ「できました」と検品してもらいに行き、合格なら「はい、いいです。」とひと言返ってくるのみ。不良品が混じっていると、注意されやり直し。その繰り返しが黙々と続く。 

 それが、現実の「仕事場」だから。

 「でも、今はたいてい養護の高等部に進学するから、中学の作業実習なら、まず入り口ということだし。ぬるいのも仕方ないよ。」

 という人もいる。

 一般就労はもちろんのこと、今は作業所ものんびりした状況ではないということは以前も触れました。

 どこまでできるのか。できるようになればいいのか。どこまでできれば、「自立」と認めてもらえるのか。本人の頑張りは、どこまで認めてもらえるのか。
 それらの対応は、ひとりひとり別個でなければならない、そういう子たちだ。難しいです。

 関連過去記事 「知的障害者と労働」 「施設見学・・・不安拡大」
 

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障害者の就労に未来が欲しい。
「甘さ、厳しさ、境界線」について tomokoさんへのコメントのような日記です。 何卒トラックバック先を読んでから下の文章をごらんください。 ...続きを見る
みんなだいじなこどもたちだよ。
2007/04/23 12:08

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
 障害1級の息子が亡くなり、仕事も辞めてから福祉喫茶店にお手伝いに行ったことがあります。あらかたの仕事は保護者とボランティアだったように記憶しています。
 障害者自身が働いたという達成感が持てたのでしょうか? 大変なのはやはり保護者のように感じました。
yuurakusya
URL
2007/04/20 19:10
就労を考えるとどうなるか想像がつきません。
息子は特学クラスの方針で、交流クラスへの参加時間の方が多いです。でも勉強面では3年生になり社会理科も増え全くついていけていません。本人は勉強以外の部分でも交流クラス参加が疲れるらしくとても荒れている新学期です。
今もおそらく将来も、なにも補助が無い息子は健常者の中で同じように働いていかなければならないのか(ヘルプがないと無理と思うですが)・・?と思うと今から甘さを捨てて頑張らせるしかないのかと悩みます。
どこまでできるのか、本当に難しいですね。
もよこ
2007/04/20 19:53
自立、いろいろな考えがありますね
みゆきちゃん
URL
2007/04/20 21:06
yuurakusya様
 現実は、おっしゃるとおりです。最近は民間企業が作業所運営に介入することもありますが、最初から保護者を「無償の労働力」として組み入れているところもあり、なんだかなあ、と思います。利益を生めない人間に、居場所はなくなってしまうのでしょうか。
tomoko
2007/04/21 19:55
 障害はさほど重くなくても、社会で生活することに困難を感じる人もたくさんいますよね。ひとりひとり違う辛さを感じているのに、ひとくくりにしてベルトコンベアーに乗せようとしている。社会の方で受け入れる態勢を整えてくれることを信じるしかないのでしょうか。
tomoko
2007/04/21 20:02
みゆきちゃん様
 みゆきちゃんのようにしっかりと自分の役割を考えて生活することも、立派な自立ですよね。素敵だと思います。
tomoko
2007/04/21 20:03
だいぶ前の記事ではありますが、コメントさせてください。
私自身、子どもと向き合うのが非常に下手・・いや、ハッキリ言ってしまえば元々は嫌いでして・・・。
今、子どもを教えるのに、棒読みではあるけれど褒めて拍手して・・とやっております。
これが一生続くと思っていましたが、考えてみればそうじゃないんですよね。
ああ、良かったといえばそういうわけでもなく、そこまで持っていけるのか・・・と心配であったり。
色々と将来のビジョンとして参考とさせてもらっています。
ところで、リンク良いでしょうか?
ボウズ母
URL
2007/05/06 22:16
ボウズ母様
 私も正直子供の相手は苦手です。でも、褒める・肯定してやることが成長につながると信じて対応してきました。実際社会に出ると厳しいようですが、肯定された経験がやる気に繋がるのでは、と思います。ボウズ君は、自分でできることはなんでもやりたがってくれそうなお子さんに思えます。お母さんの励ましを糧にしてくれるのではないでしょうか。
 リンクはご自由に貼っていただいて構いません。連休も明けたし、ボチボチいきましょう。
tomoko
2007/05/07 12:13

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