障害児Kとおたく母の疾走日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 障害者自立支援法と子供達

<<   作成日時 : 2006/12/18 14:56   >>

トラックバック 1 / コメント 10

 もうすぐ冬休み。障害児を持つ家庭にとって、年末年始の気掛かりはクリスマスでもお正月でもなく、「長い休みをこの子にどう過ごさせるか」ということです。

 そんな憂いを漂わせた、お母さん達の世間話。

 「小さい子供を療育に通わせてる家は大変みたいだね。」
 「入所させている家はもっと大変よ。子供が入所してると特児手当てももらえないのに、負担急増。」

 「だいたい、事情があって手元で育てられない家庭が子供を入所させているんでしょ。経済的な理由の家だってある。支払いが滞ったりして経営が難しくなった施設もあるらしいね。」

 「でも、施設に入れてるとお金がかかるから、と無理して子供を引き取って・・・その後は?」

 「でも、健常児が家庭の事情で養護施設みたいなところに入所する場合は、まだ『措置』でしょ。負担は、自立支援法下の障害児を入所させるよりはるかに少ないのよ。」

 「児童福祉法と障害者自立支援法では、『子供を施設に預ける』っていうことは同じでも、負担が違うってことね。」

 「障害が軽くて一般の養護施設で過ごせる子なら、その方が負担は軽いけど。難しいでしょうね。」
 
 「ちょっと待ってよ。じゃあ、『子供が障害児だと、同じ内容の保護を求めても負担が大きい』ってことでしょ。・・・親が希望を持てないのも無理はないな。」

 「社会のお役に立てない子を産んだ製造者責任、てやつじゃないの。」

 「やたらなこと言うもんじゃないわよ。でも、手のかかる子供達であることは確かなんだし、そう捉えられても仕方ないかもね。」

 「そういえば、支援費制度の段階までは、子供はまだ『措置』だったんでしょ。どうして自立支援法になったとたんに『契約』なの?」

 「そんなこと、わからない。障害があったら幼児でも『自立』しろってことかな。」

 奥様達の他愛ないおしゃべりです。誤った認識や突っ込みどころがあっても、ご容赦ください。

 昔、地方によっては、いわゆる「知恵遅れ」の子が生まれると、その子を「福子」と呼び幸せを招く子供として大切に育てたという。優しい時代と土地柄だったのでしょう。座敷童子みたいだけど。 

 でも、今、この国で「福子」は歓迎されなくなりつつあるようです。

 もう一度、確認する。私の子は、重度知的障害児だ。でも、私は今、毎日が幸せだと思っている。

 しかし、この先もずっとそう思っていられるだろうか。その自信が持てないことが悔しい。

 最近のニュース等を見てつくづく思います。この国はいったいどこへその舳先を向けているのだろう。人々の生活観も含めて、なにかが少しずつ違ってきたように思えてなりません。 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
これでいいのか障害者自立支援法
私は、働けるのに働かない怠け者は放置してもいいと思い ます。しかしね、障害者や老人に冷たい政治というのは 美しい国とは到底言えません。 東奥日報より以下引用 障害者の「小規模作業所」ピンチ 障害者自立支援法が四月に一部施行、十月本格施行されるなど、障害者施策が今年一年で大きく変わった。障害者自身の負担が増え、施設も減収を強いられ、関係者の痛みが広がった。中でも障害者の地域生活を支える法定外の「小規模作業所」が苦境に陥っている。国補助金は三月末に、県分も九月末で廃止。十月からは市... ...続きを見る
イプサム
2006/12/31 02:39

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
私も毎日精一杯生活することが幸せです。いろいろあるけどね。
みゆきちゃん
URL
2006/12/18 17:39
「福子」かあ。昔、曾祖母が弟をなでながら、「この子は福の神だから、粗末にしたらいけん」と言ってたのを思い出しました。確かに弟の方が懸賞運とかいいんですよね。
Shin
2006/12/18 19:24
う〜ん、養護学校って、保護者同士の連絡が密でうらやましいです〜。特殊学級だとなかなか情報が入ってこないのです〜、tomokoさんところのブログはほんとに勉強になります。
「障害があったら幼児でも自立」なるほどなあ・・今はそういう仕組みになっているのですね、なんだか国はなんでもかんでも「自己責任」を押し付けたがっているように思えてなりません、「福子」聞いたことあります。そういえば置物の「福助」あれも水頭症の子供を象ったものだといいますよね。Shinさんの曽祖母さま、素晴らしい・・
ちえのすけ
2006/12/19 19:21
みゆきちゃん様
 そうですよね。別にお金持ちでなくても、不自由なことが多少あっても、日々の地道な生活そのものを幸せと感じられれば充分。その程度の幸せをこれからも持ち続けたいです。
tomoko
2006/12/19 21:01
Shin様
 曾祖母さん、本当に素晴らしいです。実際に、障害児者にそういう気持ちで接している優しい家族だから幸せなのかもしれませんね。
tomoko
2006/12/19 21:11
ちえのすけ様
 今はネット等で情報集めもしやすくなりましたが、やはり「ホントのところ」「ぶっちゃけた話」が聞けるのは、同じ立場でなおかつそれなりに親しい間柄の仲間ですね。養護学校は同じ立場の親の集まりなので、そういう仲間を見つけやすいのは確かです。
 多分納税者にはなれない子供だし、と考えてしまうこともあるけど、それを肯定してしまったら世の中はどうなってしまうのかと思いますね。
tomoko
2006/12/19 21:19
tomokoさん、初めまして。

私の娘はまだ生後半年ですが、染色体異常の
ため、(多分重度の)知的障害があります。
うちはまさにここで言われているような
「小さい子供を療育に通わせ」るであろう家。
もしかしたら(下の子供を産むような時
等に)「入所させている家」になるかも
しれません。
子供に障害があると知り、ただでさえ「一体
これからどうなるんだろう!?」と不安な
ところに、さらに経済的な心配まで・・・。
本当に先のことを考えるが怖いです。

話は変わりますが、私のだんなも「おた」
というか典型的理系男子(偏見!?)です。
私も結婚後にどんどん洗脳され、今では
一緒にケロ○軍曹を見てしまうまでになり、
携帯もウィ○コム、攻殻機○隊も大好きです。
が、tomokoさんのブログ内にのわからない単語を「中の人、って?」「ニュータイプ、って?」とだんなに聞いては「そんなことも知らないの!?」と言われます。まだまだですね。

楽しいオタな話と勉強になる障害児育てな話、
どちらも楽しみにしています。
これからもちょくちょくお邪魔させて下さい!
ひかまま
2006/12/21 15:03
ひかまま様 
 はじめまして。療育等に忙しい日々が待っているかもしれないけど、それを乗り切ってやるぞ!というスタミナを今のうちに蓄えておいてください。厳しい世の中になりつつありますが、子供を想う気持ちと、これではいけない、という意識さえあればなんとかなる・・ような気がします。まだ弱気。
 でも、自分には楽しいこともある、という余裕がファイトを生むこともしばしばあります。ご主人ともども、励ましあって乗り切りましょう。
tomoko
2006/12/22 12:27
はじめてです。
うちの娘も実際に施設は行ってます。
施設負担金すごいです。
特児手当て、あたりません。
食費はしかたないとして(少し援助有)なんとかならんものかとおもいます。
来年度予算で少し負担が減るようですが根本が間違ってると思います。
なんで先天性(水頭症)の病気を持って生まれてきたのに自立(労働報酬を得るという意味で)していかなあかんのか。
 世の中おかしくなってるね。
ぺろりん
2006/12/23 21:46
ぺろりん様
 はじめまして。負担が厳しいという声が大きく施設の運営にも支障が出てきたので、自治体によっては援助をしてくれるらしいです。大人の軽度の障害者だって自立できるほどの収入を得る仕事はなかなかありません。また、小さい子の親は精神的にもまいっていることが多いのに。福祉の現場をもっと知ってほしいです。障害をもって生まれたことに関して、少なくとも子供には何の責任もないはずですよね。む
tomoko
2006/12/24 20:28

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
障害者自立支援法と子供達 障害児Kとおたく母の疾走日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる