障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 生きてさえいれば

<<   作成日時 : 2017/09/03 15:18   >>

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 Kが通う施設では、一年に一度健康診断が受けられる。
 ごく普通の話だが、Kのような人の場合はいろいろ特別なことがあります。
 
 Kの場合、胸部レントゲンや内科検診、身長・体重測定などはなんとかなる。
 検尿は家で採取していくし、なぜか注射や採血は抵抗しないので血液検査もOK。

 しかし、視力・聴力などの「回答しなくてはいけない検査」は無理。事前の問診票の自覚症状記入欄も書けない。外から見てわかる身体状況を私が書いてやるしかありません。
 日々の様子から、生活に支障のない程度には見えている、聞こえているだろうと判断するしかない。乳児の頃、言葉が出ないことに不安を感じて耳鼻科で音波か何かの検査を受けたこともあったな。異常はありませんでした。
 まあ、尿と血液を調べるだけでもわかることは多いけれど・・・

 しかし、難儀な話だ。

 ●自分を守る、という意識が低い、もしくはほとんどない。

 自傷などもそうだが、危険を避けるという意識が低い。刃物や熱湯に手を出す、やたら高所に上りたがる等。 

 ●我慢や安静が必要な検査・治療は受けてくれない。説得もできない。

 胃カメラとかCTとか、絶対無理。点滴も引き抜いてしまうと思う。

 ●自覚症状を訴えてくれない。

 痛い、不快だと感じても言葉で言えない、仕草では具体的に伝わりにくい。なんとなく元気がないかな、くらいの状態で様子を見ていたら実は深刻な病気だった、という人もいた。


 何らかの症状を認めて病院に連れて行くと、待合室とか診察の時に騒がれたり抵抗されたりして苦労した、という経験をよく親同士で話す。
 注射の時に看護師さんと親の数人がかりで押さえつけたとか、処方された薬を全く飲もうとしなかったとか、もう本当にあるある話だ。 

 Kも、ちょっとしたかすり傷の処置にさえ抵抗する。絆創膏は貼ってもすぐはがすので、ワセリンや塗る傷薬しか使えない。そして、瘡蓋ができかけるとそれをはがしてしまうからまた出血する。

 「この子を無事に生きのびさせるって、もしかしたらかなり難しいのでは? ・・・って、時々ふっと思うわね。」
 親同士、また深く頷き合う。

 生きていてくれさえすればいい、という声をよく聞くが、それすらも難易度は高い

  育成会交流誌「手をつなぐ」6月号に、高齢になった障害者の福祉について書かれていた。その中の「特別養護老人ホームでの暮らし」という記事の中に次のような一節を見つけた。

 「厚生労働省の資料『知的障害者年齢別統計』によると、65歳未満が91%なのに対し65歳以上が9%となっています。この数字から見ても、いかに知的障がいの方が短命であるかが分かります。」

 親達は、またまた深く納得せざるを得ませんでした。
 自分達の健康も、そろそろ自信がなくなりつつありますね。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
すごくご無沙汰してます。久しぶりにお邪魔します(^^)
え・・・9%ですか・・まさかの数字に驚きです・・・うちはまだお薬も飲めるし医療はなんとか受けられるけれど、病状によっては「もう手術しないでこのまま」って諦める保護者さんもいるのかもしれませんね・・・自分の体調悪さを訴えることも出来ないし。なんともいえない気持ちです・・・・
ちえのすけ
2017/10/08 13:58
ちえのすけ様
 お久しぶりです! 息子さんも成長されたことでしょうね。お元気でしょうか。
 9%、驚きですよ。しかし、グループホームや入所施設で40代・50代くらいで体調を崩したり突然死亡・・・というの話は割と聞きました。やはり、家庭よりも目が届きにくかったり症状を訴えられなかったり、ということが原因らしいです。考えてしまいますね。
tomoko
2017/10/08 15:06

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