障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 素直になれない・・・生きる資格

<<   作成日時 : 2017/02/09 12:39   >>

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 半年過ぎたということで、またあの相模原の施設の事件があちこちで取り上げられている。論調はほぼ変わることなく、容疑者による障害者不要論への反論が多い。

 「障害があってもいろいろな才能や力を持つ人がいるのに・・・」

 ・・・・という声に、私およびその周辺の障害者親は顔を見合わせて苦笑いする。
  
 自分達の子は、「すみません、面倒ばかりかけてます。一般的に役立つ才能とか力とか、何ひとつありません。」状態だ。しかし今更こういった声を聞いても、既に悲しいとか悔しいとか感じる時期はとうに過ぎたし、そんな感覚も麻痺しつつある。 

 自分の言葉で怒りや悔しさ、悲しみを訴えていた障害者ご本人の声もたくさんあった。本当に辛そうで、見ていて胸が締め付けられそうだった。

 でも、私達はやはり思ってしまう。コミュニケーションもとれて、そんなふうにしっかり意思表示ができる、さまざまな手段で気持ちを訴えられる人達は、障害が重かったとしてもやはりあの事件の容疑者の「対象」ではないだろう。

  「『穏やかで優しい人だったのに・・・』」みたいな被害者の人物像を聞いて、うちみたいに他害やパニックがある子はこんなこと言ってもらえないだろうな、とか思っちゃってね。」という人。

 テレビなどで紹介される、頑張る本人と全力でバックアップする親。障害者というとやはりそういう人たちがイメージされるのだろう。
 勇気をくれる、励まされる、だから存在するだけでもいい、と言う人もいる。でも、そんなものあげられないどころか怖がられておしまい、な人はどうしたらいい?
 
 「生きているだけで、そこにいるだけでいいって言われても、『意識高い系の上から目線』に聞こえちゃってね。」
 「いや、そんなこと言ったらまた、僻みだとか育ててるうちに心が捻じれたとか言われちゃうからさぁ。(笑)」


 まったくだ、と皆で笑う。

 理由がなければ生きてちゃいけないわけでもないだろうし、別にいいんじゃないの。 
 ていうか、考えても仕方ないし。
 笑ってる顔見ると、できればこんな顔で穏やかに生きさせてあげたいと思う。せっかく生まれてきたんだから。

 自分たちは、昔想像していた親子愛みたいなものとはまた別の何かに動かされているのではないか、と思うことが時々ある。
 僻みとか捻くれと思われたとしても、やはり素直になれないあれやこれやがあります。ごめんなさい。
 

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
なぜ生まれたの
何のために生きてるの
理由を探して嘆いてた時、どこでだか覚えていませんが
「人は生きるために生きる」
と耳にしてハッとしました。

ナンバーワンじゃないオンリーワン
と世界にひとつだけの花を絶賛するのに、
オリンピックでナンバーワンになったのは家族の絆のおかげ、と毎日のように頂点に立つ人の背景が報道されて…
人はなにを求めているのかがわからなくります。
でも我に返り、こんなに世の中が発達する前の世界に思いを馳せます。
みま
2017/02/09 21:31
本当に素直になれません(笑)
みま
2017/02/09 21:33
みま様
 生きるために生きる、結局そこですかね。生まれたくて生まれたわけじゃないけど、「とにかく生き延びる」が生物の本能だとしたら。
 ナンバーワンになれる人はそれを目指すけれど、目指さなければいけないというわけでもない。 今日、おいしいお茶を飲んでいい映画を見たからこれからの人生にそれ以上のいいことは望まない、というのもありだと思います。よくわかりませんが。 
tomoko
2017/02/10 12:42
最低限のコミュニケーションさえも難しいのが重度知的障害ですよね。我が家も重度知的障害&自閉症の五歳男児がいるので、このエントリーを読みながら首がもげそうなほど頷いてしまいました(笑)
考えてもしかたない……そうなんでしょうね。怪我をしないようにさせないように、とにかく死なせないように日々を乗り切るしかないので。

保護者A
2017/04/05 21:50
保護者A様
 考えても仕方ない。それに気付くのにかなりの年月を要しました(笑)。既に本人が成人した今は、生きている毎日がそこそこ楽しいと感じてもらえればいいと思っています。笑ってくれると、嬉しくなります。
 まだ幼い息子さんの可能性を信じて、笑顔を育ててあげてください。よくわからないけど、なんだか不思議な気付きがマリオのコインのように時々転がっています。 
tomoko
2017/04/06 13:26

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