障害児Kとおたく母の疾走日記

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<<   作成日時 : 2017/01/29 21:11   >>

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 Kが利用している通所施設の保護者会の定例会に出席した。新年会を兼ねた茶話会といった感じで、いろいろな親御さんとお話しできました。

 なにしろ利用者本人の年齢層が幅広いから、60代〜70代の保護者も大勢いる。そんな親御さんのひとりが、親なき後とか将来の不安などが話題になった時に言った。

 「私が生きている間は、絶対に息子は手放しません。」
 「あの子を見捨てるなんて、私にはできません。」


 きっぱりと言い切った。清々しいほどに、迷いなど微塵も感じられない。

 その場にいたのは、だいたい同程度の重度者の親たち。特に賛同するでもなし、反論するでもなし。
 
 昨今は「あまり遅くならないうちにいいタイミングで子離れ、親離れ」という考えが一般化しつつあるようだ。それがすんなり実現できるか、というのはまた別としても
 
 しかし、長い年月家族と本人がどんな日々を過ごしてきたのか、どんな経験をしてきたか。そのへんの事情は他人にはわからない。何らかの理由があって、このお母さんにとって我が子と別れることは見捨てることとイコールになったのだろう。

 経済的にも健康的にも余裕があり、親子共に辛くはないなら別にいいんじゃないの、と言う人もいる。
 「老年中年親子になっても、結構のんびり暮らしてる家もあるよ。早く外に出しても入所しかないくらいの重度だと、大きな問題がなければ家であれこれ経験できる生活をさせたいって。」

 逆に、家庭や地域で刺激を受けるより入所施設での規則正しく変化の少ない生活を望む人もいる。
 施設は山奥や田舎に追いやられて隔離されている、というのも事実かもしれないが、その方がいいという人もいる。街中よりも静かな田舎や山奥で暮らす方が落ち着くのだという。

 親がいくら健康であったとしても裕福であったとしても、いつかは別れがやってくる。
 すべての人の事情を汲んで対応するのは難しい。だが、Kが生まれて成人したこれまでの年月で、障害福祉の制度は大きく変わった。これからまた、さらに変わる可能性は高い。

 Kの状態がかなり悪い頃、早く離れた方がお互いのためではと思いその準備をしようとしたがそう簡単ではないとわかり焦ったことがある。将来どうなってしまうのか、と頭を抱えたものだ。

 その後Kがそこそこ安定してきてから落ち着いて調べた結果、どうなってしまうのか心配してもしなくても、少しずつしっかり手順を踏んでいけばなるようになるのでは、と思えてきた。冷静な判断力ってやはり大切だ。 

 制度や法律がいい方向に変わることを期待しつつ、もう少し今の生活を続けてもいいような気はする。あくまで今現在のところは、だけど。経済面も健康面も不安だらけなんですがね(笑)。
 少なくとも、不安に追い立てられて焦るのは禁物。冷静に、慎重に。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私47歳、娘は19歳。
同じ通所先のお仲間に、利用者さん47歳、お母さんが70歳の方々もいらっしゃる。そう考えるとまだまだ若い部類。ですが最近、日々の世話(トイレに着替え、お風呂や歯磨き、送迎に荷物準備、忘れ物チェックや計画に手配、連絡…etc...すべてですね(笑))が辛く感じることが多くなりました。
この歳でこんなに辛いということは、いったいこの先どうなってしまうんだろう。
こんな不安に襲われることがあります。
できることならずっと一緒に暮らし、外にも出てたくさんの経験をさせてあげたい。
でも…
今後の選択と時期、考えてしまうと眠れず頭がパニックに陥ることがあります。
どういう選択をするのであれ、早く目標をひとつに決め、そこに向かって走りぬきたいです。その、
「私が生きている間は、絶対に息子は手放しません。」
 「あの子を見捨てるなんて、私にはできません。」
とおっしゃた親御さんのように…
その方も葛藤があったのでしょうか。
みま
2017/02/02 14:32
みま様
 親も更年期になると、体だけじゃなくて精神的にもすごく脆くなりますね。毎日のあたふたなんてこれまでずっと続いていたのに、ふとした時に「つらい」という気持ちに支配されてしまう。やりきれません。
 きっぱりと決断、というのはなかなかできません。ただ、これはもう無理、という状態になった時に駆けこんで相談できるところを確保しておくだけでも楽になるかもしれません。通所先や相談支援員さん等、多少うるさがられたとしても不安をぶちまけてみてはいかがでしょうか。

 自分はずっと幼児を育ててるな、といつも思います。子育てって、知識だけじゃなくてやはり勢いとかバイタリティが必要ですよね。若い人には「子どもはできれば早いうちに生んだ方がいいよ」とつい言ってしまいます。(笑)
tomoko
2017/02/03 12:18

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