障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 一緒に歩こう

<<   作成日時 : 2015/10/21 13:51   >>

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 まだKが小学校の低学年だった頃。家から支援学校の通学バス乗り場までの間をKと歩いた。Kは多動ではなかったが、やはり手を繋がないとあぶない。突然立ち止まったり、すれ違う人を全く避けようとしなかったり。落ち着いて歩けない。

 「いつまで手を繋いで歩くのでしょうか。」
 当時既に支援校高等部に進学した子のお母さんに言ってみた。

 「大丈夫よ。」と明るく言われ、(ということは、ひとり歩きは皆できるようになるとか?)と浮かれる私。
 「子どもの方から手を振り払ってくるようになるから。」

 ・・・・ああ、そういうことですね。まだまだ考えが甘かった、若かりし頃の自分。

 「でもね、親に従うのではなく自分の意思で『ほぼ』正確な方向に歩くようになるよ。」
 引っ張られるのではなく自分で目的地を目指してくれるようになるという。もちろん完全なひとり歩きではなく同伴者が見守ることは必要だけど、それは必ずしも親である必要はない。

 「なんていうのかな、『はやくしなさい』って言いながら引っ張って歩くのではなく、見守りながら後ろをついていくようになったね。私はそれでいいと思ってる。」

 そして十数年。その人のお子さんは現在Kと同じ施設に通い、毎日しっかり仕事をしている。「のんびりするのが仕事」のKと比べてはいけない。
 
 そして、いつしかKも手を繋ぐことを拒むようになった。「うるさいよ」と言いたげに手を振り払う。
 見守りながら後ろをついていく・・・そんな親子散歩の日々はきたのかといえば。

 確かに目的地には向かうが、小石を蹴ったり雑草をむしったりしてたびたび立ち止まる。バスが先に着いたのを見ても全く急がない。
 Kの足音を聞きながら、私が前を歩く。足音が遠ざかりかけたり止まったりしたら、振り向いて声をかける。横断歩道では、嫌がってもぎっちり手首を掴む。

 のんびりゆったり、なんてやっぱり無理。

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コメント(2件)

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しょうがいがある子供たち、本当〜〜〜〜にみんな違う。うちのと似てる子供さんに身近に出会ったことがない。でも、いつもいつもtomokoさんのブログを読むと、不思議なくらいあとを追ってる。tomoko
さんはまた、先輩お母さんの話にのちのち納得してる…おもしろいですね。
でも、後輩からすれば、先輩のお話に何度も何度も助けられ…
ありがとうございます(笑)
手は振り払われるようにここ最近なりましたけど、そうそうのんびりゆったり、なんてやっぱり無理(笑)
みま
2015/10/25 22:46
みま様
 そうなんですよ、千差万別と言われていても割と似たタイプは年上にも年下にもチラッといて、体験や対策が伝承しているみたいです。自分が助けられた話が誰かに伝わり、それがまた別の人に・・・というのもちょっと嬉しいですね。
 うちは、どうしても引っ張っていかねばならない時は服の端や腕そのものをむんずと掴みます!抵抗はされますが。(笑)
tomoko
2015/10/26 12:29

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