障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 18歳幼児

<<   作成日時 : 2012/06/22 12:09   >>

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 Kと休日にお出掛けしてファミレスに入る。混雑する時間帯を避けても休日は店内が賑やかだ。外食に慣れているとはいえ、一応保険として待ち時間用の絵本を持っていく。

 だいたいアンパンマンかトーマスのムック本。Kがそれを眺めたりペラペラめくったりしているうちに、注文したものが運ばれてくる。外出必須アイテムである。

 2〜3歳の男の子を連れた家族がKのすぐ後ろに位置するボックス席に座った。男の子は最初のうちはおとなしかったものの、時間がたつにつれて不機嫌になり次第にむずかる声が聞こえるようになった。お父さんとお母さんが必死になだめるものの、落ち着いてはくれないらしい。

 子育てをしていれば、子供が健常児であっても多少は経験することだ。お疲れ様です、こちらは気にしてないです、頑張ってください。たまたまKがおとなしくしている時は他人事、それどころかやや上から目線。我ながら呆れる。
 
 しかし、その時。

 強烈な視線を感じる。ふと顔をあげると、当の男の子がシート越しにこちらをじっと見ている
 その視線をテンテンテン、と辿ってみると・・・・Kが見ているトーマスの絵本。
 よく見れば、その子が着ているのは思いっきりトーマスのキャラT。あらら。もしかして、絶賛マイブーム中?

 その子は小さな声で「トーマス、トーマス」と訴えるのだが、彼の両親はまさか隣の席のいい大人2人連れがトーマスグッズなど持っているはずはないと思い込んでいるのか「トーマスなんてどこにもないよ。いいかげんにしなさい」とたしなめている。

 無視し続けることもできる。しかし、なんとなく心が痛む。
 こちらも幼児であれば会話の糸口になっていい雰囲気にもっていけるかもしれない。が、成年男子がなぜトーマス絵本・・・・という状況は、説明するのもされるのも無駄に重い。

 その時、Kが絵本に挟み込まれたシールのページを破り取ってポイと脇に放った。そうだ、こいつはこういう物には興味がない。意を決してそのシールのシートを手に取った。

 「ぼく、よかったらこれ、どうぞ。お兄ちゃんはシールいらないんだって」

 声をかけて手渡すと、男の子は嬉しそうに受け取った。彼の両親は唐突な展開に、「あ、ありがとうございます・・・ほら、○くんもありがとうをしなさい!」と、なんかよく状況を理解できない、という感じだったが、Kをよくよく見ておおよそのことは察してくれたようだ。

 その後男の子はおとなしく座ってシールの検分に熱中していた。よそ様の子を甘やかしちゃったのかな、とやや反省したが両親もほっとした様子で微笑んでくれた。

 外に出て出会ういろいろなことに、なんというかすっかり慣れてしまったな、という出来事です。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
tomokoさんの文章はいつも目に見えるようでお上手♪
ちょっとした短編ストーリーが頭のなかに浮かびます♪

使わないシールが思いがけず役に立って良かったですね♪相手の親御さんも、お子さんが大人しくなってほっとされたことでしょう(^^)「今度からは絵本でも持っていこうね」なんて夫婦で話しているかもしれませんね。

外食、小さいときには、外でおおかた食べたいものを決めて速攻注文、私が息子を連れて店を出て時間つぶし、食べものが来たら携帯に連絡がくる・・って感じでした。いまはちゃんと待っていられる息子。考えてみたら有り難いんだな♪
ちえのすけ
2012/06/22 14:47
本当に!(^^)!目に浮かびます。
絵本を見て待てるk君も、それを教えてこられたらtomokoさんも素晴らしいです〜ッ☆

我が家のk、本日脳波検査&血液検査でした。もちろん絵本3冊(アンパンマンを探せ・電車・トーマス)持参で・・・家では大好きで見てくれるそれらは外出先で全く役に立たず(>.<)どうして見てくれないのか未だに不明(≧◇≦)
はっちゃく
2012/06/22 21:43
ホント、ホント情景が目に浮かんで、失礼ですが
思わずクスッと笑ったり、「凄い!その子に声をかけたんだぁ〜」と感心したり、
一人声をあげながら読んでました

うちの娘は言葉は出ないのですが、「あ〜あ〜」と結構大きな声を出します。
こっちはすっかり慣れっこで当たり前の事なので、外出先でも殆ど気にならないのですが、
考えてみればかなり目立ってるはずですよね。
時々視線を感じ、改めて「あぁ煩いよね…申し訳ありません」と思いますが、
本当に慣れって怖いです

それでも私にはまだ、その場面でその子にシールを渡すことは出来ないかなぁ〜。



2012/06/23 09:55
ちえのすけ様
 やはり苦労はありますが、幼い頃のことを思えば天国ですよ。無駄に年月は過ぎていない。夢のようです。それでも絵本が必須、っていうのが問題ではありますが・・・
tomoko
2012/06/23 20:23
はっちゃく様
 きっと外に出て見るものが、絵本より楽しいことばかりなのでしょうね。それはそれで、いいことなのかも。脳波の検査を絵本で切り抜けられる、ものすごく羨ましいです。うちは結局あまり有意義なデータは得られませんでした。
tomoko
2012/06/23 20:26
花様
 本当に、慣れってこわいですね。でも、時々同じような人と保護者に遭遇することもあり複雑な気持ちになります。慣れてしまってはいけないこともありますが、慣れて楽になったこともたくさんありますね。
tomoko
2012/06/23 20:51

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