障害児Kとおたく母の疾走日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 彼の「社会」

<<   作成日時 : 2012/04/27 11:34   >>

トラックバック 0 / コメント 4

 で、Kは希望の生活介護事業所に通い始めた。親の不安を知ってか知らずか、いや絶対知らないで、なんとかそれなりに一日を過ごして機嫌よく帰宅している。

 機嫌がいいのも理解できる。「生活介護」は決められた作業・仕事が中心ではない。「生活」の「介護」という名のとおり、利用者本人が穏やかに充実した生活を送れるような日程が組まれている。簡単な仕事を手伝うこともあるが、ほとんどはお出掛けイベントやおやつ作りなど。本人が楽しめることがメインだ。

 学校のように毎朝校庭を走らされたり雑巾がけをしたりすることもない。作業の目標ノルマ設定もない。
 ここは、「指導を受ける」のではなく「見守られる」場所なのだろう。

 もちろん、場面ごとに「これはいかん」という点があれば「指導」はしてくれる。しかし、少なくとも学校のような徹底した厳しさではない。

 お金になる仕事はできなくても、ここはまぎれもなく学校を卒業した後の「社会」。
 学校は、その「社会」に出るための「指導」をするところ。
 ここで、「社会」で幸せに暮らすために、長い月日をかけて「学校」で学んできたのだ。

 箸やスプーンで上手にご飯を食べる。ひとりでトイレに行く。我慢をする。安定した気持ちで行動する。
 Kのような最重度の場合はそのあたりで、本人と支援者両方が気持ちよく関われるように、というのが目標だった。

 まだなんとも言えないが、就学の頃予想していたよりずっと高いレベルに到達したと思う。

 せめてもう少し障害が軽ければ、その上に「仕事をする」という目標があったはずだ。もちろんそれに近づけるよう努力したし、させてきた。
 ならば、Kはその目標地点の何合目くらいで卒業を迎えたのだろう。

 もう少し考えて、次回に続く。 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
機嫌よく1日を過ごす…、私が息子にのぞんでいることです(^o^)うちも最重度の知的障害児。6歳です。1年ほど前からブログを拝見していますが、読めば読むほど将来に希望を持てています(o^-^o)。社会に出たときにK君のように穏やかな毎日を過ごせるように、今しっかり頑張る意味も見出だしてきている今日この頃です。その前があまりにも将来に悲観的だったので^_^;。
ケンママ
2012/04/27 18:38
私も、tomokoさんやケンママさんと同じく最重度四歳児の子育て中です。
毎日同じ事の繰り返しで、何度教えても伝わらずイライラしたり、ふと暗い気持ちに傾いた時「こんなことを頑張ったところで意味があるのかな…」なんて考えてしまう時もあるんですよね。
でも、かなーり長いスパンで振り返った時、出来る事が増えていて驚きます。その地道な積み重ねが、ちゃんと結果に現れるんだろうなぁと、tomokoさんとkくんを考えると思います。想像すると、ちょっと気が遠くなりそうですが…
楽しみの範囲の狭い我が子が、なんだか楽しそうにしている。好きな食べ物を美味しそうに食べている
やはり、自分の子ですから嬉しいんですよねぇ。

今回は続きの記事もあるようなので楽しみです^^

ふお
2012/04/27 19:47
ケンママ様
 お役に立てているようで、とても嬉しいです。昔先輩お母さんがよく言っていました。「成長ってあまり期待しない方がいい」「でも、割とどうにかなってるものだよ」矛盾しているようで、あとからじわっと理解できる言葉です。確かに、悲観はしなくなりました。なんとか、はなりますよ、きっと。
tomoko
2012/04/28 11:57
ふお様
 長いスパンで、まさにそれなのですが長すぎてもう(笑)。無駄を覚悟の積み重ね、そのうちの何割かは報われるかも、というくらいの気持ちですよね。理想的な結果にならなくても、昔よりは楽になったと思えればいいのかも。楽しそうな顔を少しでも見せてほしい、本当にそう思います。
tomoko
2012/04/28 12:03

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
彼の「社会」 障害児Kとおたく母の疾走日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる