障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 卒業の前

<<   作成日時 : 2012/03/02 12:15   >>

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 学校に行けるのは、あと数日なんだよ。
 給食だってもう食べられない。
 先生にも会えない。

 多分、そんなことは全くわかってない。言ってきかせてはいるし卒業式の練習もしているし、何か感じているのかもしれないがそんな様子は見られない。だいたい、その練習の様子だって・・・
 
 「名前を読んだら手を挙げる、で練習しているんですが、応えてくれる確率は50%ですねぇ。」
 「卒業証書を受け取って席に戻るまでの動線の途中で、ちょっとはずれちゃうかな〜、みたいなことも・・・・でも、K君は本番ではできる子、いえやってくれる子、と信じています!


 先生の熱い期待と信頼にはたして応えることはできるのか。不安しか感じられないのですが

 入学当時の3年生のお母さんが言っていた。 「慣れたと思ったとたんに卒業よ。」
 ああ、先輩お母さん達の言葉って、本当にどれもこれも、嘘もなければ無駄もない。現実そのまま。

 普通の子が高校を卒業する時って、多分もっといろいろな要素があって、考えてしまうことや感動することもたくさんあるのだろう。本来なら自立の年。進学するとしても一人暮らしを始めるとか、親離れのイベントがある。

 でも、Kのような子の場合は小→中、中→高、の変化と大差ないように感じてしまう。通ってお世話になる場所が変わるだけ。成人に向けて福祉の扱いが変わることの手続きで親が忙しいくらいか。
 そういう空気のせいか、いまひとつリアルな本人周辺で「最終学校卒業、人生の旅立ち」という盛り上がりがない。ちょっとした知人との会話も、「いや、実は卒業で」「ああ、そうなんだ」・・・で終わり。「まあ、そうなの!それはおめでとう!」という流れにはならない。

 重度障害児が支援学校を卒業する、ということに「お祝い」というイメージはやはり馴染まないのかな。こっちの伝え方もつい遠慮がちになるせいだろう。ごめんね、親がそんなふうだとお祝いムードになんかならないね。
 親の頑張りに対しての「おめでとう、お疲れ様」もあるのだという。でも、泣いて耐えてそれに応えてくれたのはK本人だ。そのおかげで楽になったのは親なのに。  

 卒業式の前日、最後の通常登校の日。送迎駐車場でいつもと同じように「いってらっしゃい」と背中を押すと、やはりいつもと同じように軽くスキップして校舎に向かう。
 今日が最後、それをきちんと伝えることができないのが本当に、本当に悔しい。

 お祝いは何がいい? 何でも好きなもの、食べに連れて行ってあげるよ。 温泉にでも行こうか。・・・本人が要求することもないから、そういうこともなかなかまとまらない。
 
 それもこれも、卒業後にじっくり計画してあげよう。
 それと、冠婚葬祭に制服が着られなくなるから、素敵なスーツを買ってあげようと思います。せめてもの、お父さんお母さんのお祝いの気持ち。

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コメント(20件)

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卒業おめでとうございます!
進路の方も一段落との事で、tomokoさんもKくんもお疲れ様でした。うちの子供が18歳になる姿は全く想像できないですが、将来に向けて少しずつ、後に続いて頑張って行きますね(^^) この春からは、療育園に通いつつ児童デイを利用してみようと思ってます。
すらっと細身のKくんなら、素敵なスーツが見つかりそうですね〜♪ 卒業祝いの家族イベント、楽しい記事を楽しみにしてます!
ふお
2012/03/02 12:59
ご卒業おめでとうございますm(__)m
そういえば以前の記事で、「支援学校の入学は、はたしておめでたいのか?」ってな記事なかったでしたっけ?
確かに晴れやかな門出・・ってイメージではないかもですが、ここまで頑張ってきた息子さん、やはり「おめでとう」ですよね♪

ちなみにスーツはどんなのを買われるのでしょ?個人的には「執事」系だと嬉しかったりします(^^)
ちえのすけ
2012/03/02 14:49
おめでとうございます!

卒業、入学、いろいろ。やっぱりおめでとうございます! です。

頑張った子、支えた家族、みんなが「おめでとう!」ですよ。

幼稚園、小学校、中学校、高校、大学…

みんなが、おめでとうございます♪
amypapa
2012/03/02 18:00
息子も K君と同じく 卒業生です。
あんなに嫌がっていた学校も 12年かけて大好きな 居場所となりました。
毎朝 学校へ向かう車中は ご機嫌な彼も
後 9回しか 学校に 行けません。
12年 ずっと同じ学校だったので もう 行けないんだ…って理解出来るまで 葛藤が あるだろうなぁ。
辛くて 淋しいだろうな…
と 新生活が 楽しみでもあり 不安でもあります。
こるね
2012/03/02 18:22
ご卒業おめでとうございます。
もう卒業式ですか・・・早いですねぇ。
4月1日からのお仕事になると、少々長い春休みですねσ(^_^;


こちらは中高合同卒業式で、まだ二週間以上あります。
卒業式の練習・・・どうなる事やら(^_^;)

お祝いにスーツ、なんだか泣けてしまいましたヾ(≧∇≦)ホロッとした瞬間です。細身のK君に三つボタンスーツなんてどうでしょう(^_-)-☆
はっちゃく
2012/03/02 22:11
おめでとうございます!

おめでたいもんは、おめでたい!
頑張ったお母さんも、学生のお母さんを「卒業」ですね。
次は、社会人の・・親ですね。

読んでて、あっという間にやってくるであろう自分の時の事と置き換えて、ほろほろ、、、っと来てしまいました。

新しい生活になれば、K君もお母さんもきっとまたすごく大変なんだと思います。
私が言うのは何ですが、、頑張ってください!そんなtomokoさんの背中を見ながら、私も頑張ります!

うっかり。
2012/03/03 13:36
健康で笑顔で卒業を迎えられること!本当にすばらしいです。心からお祝い申しあげます♪
スーツ!良いですね。うちもあと12年後、お祝いはスーツにしようと決めました(^-^)。うちも「これが欲しい」とは言えないと思うので…。これまでのブログをよんで、k君とうちの子のタイプはとても似てます(o^-^o)。先を歩いていらっしゃるTomoko さんとk君は私の希望の光です(^O^)v。
これからもブログ楽しみにしています。
おめでとうございます☆
2012/03/03 14:22
ふお様
 ありがとうございます。うちも療育園と児童デイで親子ともどもいいお友達や先生にめぐり会いました。出会いの春になるといいですね。
 スーツは、今紳士服のチラシをながめています。採寸が難しそうなので、オーダーは無理かな。
tomoko
2012/03/03 15:49
ちえのすけ様
 そう、支援学校、特に本人が自覚できない子の場合、親もいま一つ気分が盛り上がらないようです。皆がそういうわけではないし、そんなことではいけないな、とは思うのですが。
 執事・・・というより、バンパイア貴族系をふと考えてしまいました。いや、実行はしませんよ?!
tomoko
2012/03/03 15:54
amypapa様
 そうですよねえ、あれこれ考えずに、おめでとうはおめでとうだよね!とすっきりした気持ちでお祝いしてあげようと思います。本人は「なんで??」かもしれないけど(笑)。
tomoko
2012/03/03 15:56
こるね様
 ああ、息子さんもご卒業ですね。おめでとうございます。長く通っていた、好きだったところにもう行けないということは、健常者以上に悲しいことなのかもしれません。うちも、いずれはそれを感じ取ると思いますが、その時にどんな反応になるのか今から不安です。9年通った小・中から場所の違う高等部になった時の変化がすごかったので。でも、一生同じ安泰・・というわけにもいかないのでそれを理解してくれることを祈りたいです。
tomoko
2012/03/03 16:01
はっちゃく様
 本当に、なが〜い春休みです・・・児童デイ(学童クラブ)が今月いっぱい利用できるので、その隙間を日中一時支援や移動支援で埋めて、という感じで乗り越える予定です。
 三つボタンもいいですね。颯爽とした営業マンなどもイメージしているのですが、なにしろ本人が「颯爽」とはかけ離れているし・・・
tomoko
2012/03/03 16:05
うっかり。様
 そうか、私は社会人のお母さんになるんですよね! 自覚していなかったところがこわい。
 本当にあつという間でした。特に、高等部からの3年間なんて一瞬のようでした。その3年間にたくさんの問題がいっぺんに降りかかって来たような気もします。今「かわいい子供」でいてくれるお子さんといろいろなことを経験しておいてください。情けない背中ですみません・・
tomoko
2012/03/03 16:10
おめでとうございます☆様
 ありがとうございます。12年後ですか・・まだまだ可愛い盛りですね。うちの子にもそんな頃があったことさえ今は信じられません。
 似たようなタイプのお子さんとのことですが、まだまだ可能性のある年齢だしこれからぐっと伸びてくれるかもしれませんよ。それを楽しみにしながら、大人になった姿を想像してあげてくださいね。
tomoko
2012/03/03 16:14
卒業おめでとうございます。
ずっと何年も、こっそりブログを読ませていただいていましたが、
とうとうKくんが卒業と思うと感慨ぶかくて
おめでとうを言いたくなってしまい、初コメントさせていただきます。
うちは小4の高機能自閉症男子です。個別支援級にいます。
障がいは軽度ですが、軽度ゆえの微妙な進路の悩みなどもあります。
tomokoさんの障がいに対する真摯な姿勢、いつも感銘うけております。
一生ついていきます〜vv
オタク記事も大好きです!(私もマンガおたくです。)
これからもKくんとtomokoさんを陰ながら見守っております。

ナコ
2012/03/04 09:06
ご卒業おめでとうございます。
ブログを拝見してもうそんなに経つのか・・としみじみしております。
うちの上の娘も昨年高校卒業しましたが、生徒や先生や親が盛り上がっている中一人、息子の高等部卒業はどんなんだろうな・・と思いを馳せていました(笑)
やはり思い出すのは「光とともに」の「元気に働く人になります(間違っていたらすみません)」です。
息子に将来の夢なんて持たせてあげられないけれど、これだけは目指すことが出来るかななんて考えています。
これからもブログ楽しみにしております!
もよこ
2012/03/04 18:38
ナコ様
 ありがとうございます。こっそりでもなんでも、読んでくださって嬉しいです。5年6年なんてあっという間ですね。
 障害は軽くても、また違う困難がありますし社会のしくみは厳しいです。それでも学校を終えればそこへ出て行かなくてはいけない、親も辛いです。何が待っているのかわかりませんが、そこで上手にやっていけるように頑張りたいです。
tomoko
2012/03/04 20:23
もよこ様
 ありがとうございます。あの漫画の中の「元気に働く人に・・・」(私もうろおぼえです)は、保護者の間ではかなり印象深い言葉のようでよく話題になります。うちの子は多分将来の夢より今この瞬間の楽しみや苦しみがすべてなのかもしれないと思っていたので、卒業後の生活の具体的なイメージがなかなか湧きませんでした。まだわからないけど、これからの毎日の中でみつけてあげたいと思っています。
tomoko
2012/03/04 20:30
ご卒業おめでとうございます!
進路も決まってホッと一息ですが、また新たな生活が始まりますね。
落ち着くまでいろいろあるんでしょうね。
私、tomokoさんの記事読んでハッとしましたよ。
卒業祝いにスーツ…お兄ちゃんには当たり前にしてあげたのに、satoにはスーツを買うという発想が抜けていた…^_^;
寝たきりの彼にスーツをと思えなかったんですよね。
同じ子供なのに親が兄弟で差をつけてはいけませんね。
後2年先ですが気がついて良かったです。
tomokoさんありがとう!
sato母
2012/03/05 21:24
sato母様
 ありがとうございます。うちも、私はスーツとか全然考えていなくて「ブレザーとスラックスがあるし・・」なんて思っていました。でも、夫はきちんとしたものが一着あった方が、というし普通の子なら当然考えてあげることだし・・ということで。この子にはあまり必要ない、と決めつけていたことをちょっと申し訳なく感じています。
tomoko
2012/03/06 11:54

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