障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 加害と被害

<<   作成日時 : 2012/02/01 15:08   >>

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 先日、中途半端な時間に支援学校の先生から電話が入った。

 「K君が引っ掻き傷をつけられてしまって・・・」

 先生によれば、最近よく妙に低い声を出し続けているKを、イライラした子が「うるさい!」とばかりに手で払いのけたところ、たまたま爪が掠ってKの手に細い傷が・・・とのこと。

 深くもないし出血もしていない、本人も特に気にしている様子もないし痛そうでもない。なんということはない、普段庭の木に手を出したりしてしょっちゅう作っている引っかき傷と大差ないものだった。

 丁寧に謝罪されると、こちらの方が申し訳なくなってくる。また、その「加害者」とされてしまった子は親御さんもきちんとした方で、そういうことがあるとかなり恐縮される。こちらも、さらに申し訳ない。

 もともとはうるさい声を出していたKも悪い。敏感な子にとっては、物理的に手がでていなくてもそれは充分「加害」だろう。しかし、結果として手を出した方が加害者と認定されてしまう。

 健常児の小学生が休み時間に小競り合いをして、叩いた叩かないで騒ぐというようなことならお互いに言いたいことを言い合って「まあまあ」で収まるのかもしれない。(最近はこじれることもあるらしいけど)
 でも、お互いに言葉もなく、感情の表現もうまくいかないという障害児同士はそうもいかない。

 「うちの子がうるさくしたのもいけないんです、気になさらないでください。お互い様ですよ。」と先方に伝えた。これまでがどうであっても、これから先Kの方が本当の意味の「加害者」になる可能性はゼロじゃない。

 そういえば小学部低学年の頃だったか、同級生から暴力をふるわれた子のお母さんが憤慨していたこと。
 「向こうの親がね、お互い様ですよね、って言うのよ! 加害者から言うことじゃないわよね!」
 ごもっとも。被害を受けた子は手が出るタイプではなかったから、余計に納得できなかったのだろう。

 障害児の親という、同じ立場なら理解し合えるはず・・・と思って使う「お互い様」という言葉は万能じゃない。
 言葉ひとつ、出方ひとつで友好関係も溝もできる。言葉を持たない子の親は人付き合いも深呼吸ひとつしてから、と教わったようで。

 今はまだ学校。でも、これからは利用施設や社会のいろいろな所で似たようなトラブルに遭遇することを想定しておかねばなるまい。

 で、次の日。相手の子もなんとなくテンションが上がっていて、Kと2人妙にシンクロした状態で声を出したりジャンプしたり・・・それは楽しそうだったとか。小学生の小競り合いだったのかも。

 深刻なケガや命に関わるような場合だったら、こんなのんびり考えていられる案件じゃない。そうでなかったことに感謝しています。 

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コメント(4件)

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先週から発表会に向けての練習が始まって、我が家のKが学校に行かなくなって早二週間目。

加害・被害・・・背中合わせですね。
自傷やタ害なども(>_<)
我が家も噛まれ歯形がくっきりついた腕で帰宅したことがありました。先生は親御さんと引き合わせますので・・・とおしゃったのですが、お断りしました。学校で起こった事なので、先生からお話があればそれ以上の事は求め様とは思いませんでした。

これから先も、コミュニケーションが成り立たない息子は色々と理解不能な状況を持ち帰る事になるのかな(^_^;)

K君、心に傷がつく様な事がなかった様で良かったです(^_-)-☆
はっちゃく
2012/02/01 16:43
はっちゃく様
 こういうことがあるたびに、親同士、また親と学校の信頼関係を日頃から大切にしておかなくちゃ、と思います。うちも、うなずける状況で大事でなければ学校の判断にお任せしています。子供同士で納得がいっているのか判断するのは難しいですね。
 似たようなことは以前何回もあったし、スキップで登校して食欲も旺盛、ということなので、心の傷も心配なさそうです♪
tomoko
2012/02/02 14:11
昨年夏、娘(健常児)が自転車で事故をしました。加害者です。
暴走していたわけではないのですが、細い路地でリュウマチでよろめいたお婆ちゃんに接触。
お婆ちゃんは顔面から転び、救急車と警察が出動し大騒ぎになりました。

たとえ小3でも「加害者」です。お婆ちゃんが亡くなれば、書類送検され犯罪者です。
とにかく無事に無事にと祈りました。この場合は加害者としての安否なのです。身勝手ですが、父として犯罪者にならないように必至でした。裁判になったり慰謝料の支払いなどを考えると家を売ることも考え、寝れぬ日々を過ごしました。
娘は自転車が怖くなり、また外遊びもしなくなりました。夜中にうなされることも多くあり、
やっぱり引っ越し?上の子が受験を控えて必死に勉強している時期でもあったので悩みは深くなるばかりでした。

幸いその方も無事に退院され、保険金で慰謝料も払えたため平安な日々が戻ってきました。

地震や放射能も怖いですが、身近な事故にも恐怖が潜んでいるんだと・・・いい勉強でした。

余談ですが、先日100歳の婆ちゃんが76歳の母と喧嘩してました。原因は私の事。いくつになっても初孫はかわいいものだという婆ちゃんと長男をかわいがる?母と。嬉しいやら複雑でした。
amypapa
2012/02/16 10:04
amypapa様
 娘さん、想像できないくらい怖くて辛かったでしようね。悪気なく、予期せずに加害者になってしまうこともありますが、小3でその重荷は大変だったと思います。親ならば加害者としての安否を気遣いますよね。何があるかわからない、どんな心構えをしておけばいいのか本当にわかりません。
 100歳で親子喧嘩ができるお婆ちゃん、素敵!お母さんもずっと「娘」でいられるのは羨ましいです。
tomoko
2012/02/16 10:36

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