障害児Kとおたく母の疾走日記

アクセスカウンタ

zoom RSS アッシー・ママ

<<   作成日時 : 2011/02/26 15:49   >>

トラックバック 0 / コメント 12

 アッシーって言葉自体今使うのはどうよ、というのはさておき。
 Kと同じ支援学校高等部の保護者が言っていた。
 「私はもう、送迎が仕事だから。」

 障害を持つ子の学校や学童クラブ、療育・通院の送迎。
 きょうだい児の部活や学習塾の送迎。
 老親の病院通院の送迎。

 ああ、そういえばそうだ。こんなご時世、専業主婦が心からお気楽でいられるのはよほどのセレブ。働きたくても子育てや介護を外注できる環境にない、さらに家族に障害者を抱えている、ならば出費の方を抑えて自分が動くしかないと覚悟して専業を選ぶ母は少なくない。

 超弩級の方向オンチ、なおかつ反射神経や運転センスも低レベルな私は、Kが健常児であったらかなりの確率でペーパードライバーだったと思う。そういえば、ペーパーだったのに障害児のために一念発起で中古車購入、運転再開、という人もいたな。

 Kの療育や通院のためにあちらこちらを走り回らねばならない。近郊の、高価で分厚い住宅地図を買い、新しく通う場所ができるたびにコピーして車内においた。
 ちょっと道を間違えたりした時に後部座席で大声をあげられたりパニックを起こされたりした時は、ここで事故って死んじゃった方がいいかな、なんて思っちゃうし。

 車内もあまりきれいに保てない。ドリンクホルダーを壊されたりおもらしをされたりジュースやお菓子をこぼされたり。 

 また、送迎途中で信号待ちなどの時に車内から窓やドアをコツコツ叩いたり、シートの上で座ったままとび跳ねたりされることもある。
 違います、拉致された子供が助けを求めているのではありません!
 実際に間違えられたことはないが、そう思われても不思議はない状態もしばしばだった。

 昔、借りたCDを返すためほんの3分Kを車内に残した。戻ってみると、隣に停まった車に乗っている人がこちらの車内をじっと見ている。
 Kは、パンツ一枚の姿になって足を高々と車の天井にくっつけていた。要するに、「湖中のスケキヨ」状態。見ていた人は、小学校高学年男子のこの奇行をどうとらえたのだろう。

 とまあ、知的障害児は送迎だけでも気を抜くことはできない。
 これらの状況から、私が福祉移送サービス利用を決意するのにどれほどの覚悟を必要としたかご理解いただけるだろうか。 
 しかし、決意してもいいかもしれない、と思わせる成長や落ち着きを見せてくれたのはK本人だ。喜ぶべきだろう。

 支援学校の仲間の中には、運転免許を取得したきょうだい児が時々送迎や運転を引き受けてくれているケースもある。三年後の弟君にちょっと期待していたりする。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
ごめんなさい、「スケキヨ」のくだりで、「ンフッ。」って笑っちゃいました。
想像したら、相当面白い光景でした。
ツボです・・・。私のツボです。。。




うっかり。
URL
2011/02/26 18:19
くっくっく(^^)すいません、私も「スケキヨ」で受けてしまいました。現実には笑えない状況だったかとは思いますが・・・tomoko さんの文はほんとお上手です♪

ちなみに私も、送迎はバスにひとりで乗れるようになり楽になりましたがまさに「アッシーママ@バス同乗」でしたわ。私も出費を抑えて自分が動く派です。年老いた義父母のお世話もありますし。でもほかの障害児ママから「働かないの?」って言われるとちょいむかついたりします(^^;)同じ立場でも難しいですね。
ちえのすけ
2011/02/26 19:03
学校の送迎、病院と家での訓練、高齢の実父母の見舞い、義母の夕飯の配達・・・仕事したいけど、どこかにしわ寄せがくるでしょうね。
この頃は障害児の親も働く人が増えました。皆、上手にサービスを使ってますね。兄弟時も含めて毎年のようにPTA役員になっていますが(なり手がいないため)、少しは働く母達の助けになったかなあ。自分が働けない分、働くお母さん達には頑張ってほしいんですよね。あ、来世ではバリバリのキャリアウーマンの予定です(^_^)
まー
2011/02/26 22:00
湖中のスケキヨ!!

ごめんなさい!!
今日の私は、この姿を想像して、一日中クックックッと吹き出しながら過ごしちゃいそうです。
ここで事故って死んじゃった方がいいかな・・・よくわかります!!今でも、軽くだけど、ふと脳みそをかすめる事はあるなぁ。でも、もちろん気は抜けないけれど、5年10年のスパンで考えれば、確実に成長してくれている子供の姿が嬉しいですよね。



ところん
2011/02/27 11:31
すみません、深刻な内容なのに私も「スケキヨ」のところで我慢できずに思いっきり噴いてしまいました。
子供の送迎といえば、生まれたばかりの息子(重度心臓奇形で手術しないと余命4年と言われた)を病院に送り迎えしていた頃を思い出します。信号待ちや渋滞で車が止まると目が覚めて泣きまくり→チアノーゼ→不整脈になったら死ぬかも→でも運転しているのであやせない状態だったので、あの頃は生きた心地がしませんでした。

2011/02/27 16:25
私も立派なペーパーだったのですが、子供に関する最低限の場所には練習をしてなんとか運転するようになりました。それでも超ヘタクソで道に迷います(笑)
障害児の親は、学校の支援クラス行事の移動さえ親の車出動が前提になっていたりしますから、ペーパー、ましてや免許持っていませんなんて口が裂けても言えませんね〜。
もし支援サービスを受けられるなら一番希望するのは移送サービスかなと思います。どこへ行くにも見守りが必要ですから。
兄弟児には私も期待したい気持ちもありますが先輩のママさん曰く「バイトや自分の生活で忙しいそしてやがて家から離れる」だそうで最初からいないものだと考えていた方がいいのかもと思いました・・。
もよこ
2011/02/27 18:02
うっかり様
 はい、まさにそのまんま、でした。パンツまで脱がなかったことだけは誉めてやりたかったです。もしも・・・と思うとぞっとします。
tomoko
2011/02/27 20:19
ちえのすけ様
 平日の10時から3時まで、子供の通院や急病の時には休めて夏休みなどはオフ、なんていう仕事はありえないので、積極的に求職はしていません(笑)。家庭の事情もそれぞれなので、なんとかなりそうな方を選んだだけだし。節約もまた楽し、ですね。
tomoko
2011/02/27 20:28
まー様
 できることをしっかりやる、で助けあえればいいですよね。高齢者や障害者のいる家族は、誰かがニュートラルな位置にいないと正直大変だと感じました。自分がそれだということも、別にいいかなと。皆それぞれに家庭の運営は大変ですが。
tomoko
2011/02/27 20:32
ところん様
 足の関節の角度までそっくりでしたよ。見た瞬間に、「あ、スケキヨ」と思ってしまいました。恥ずかしいとか怒るとかじゃなく、茫然というか脱力状態でした。
 超長ーい目で見守るということに慣れてきたのは自分でもいいことだと感じています。石の上にも10年ですね。3年ではまだ短い。
tomoko
2011/02/27 20:39
つ様
 赤ちゃんて、車に乗せてると本当にとまるたびに泣くことありますよね。それが命に関わるとなれば、本当に緊張のドライブだったことと思います。なんにしろ運転に集中できないというのは不安ですよね。
 車中のスケキヨ、退屈して運動でもしていたのかと思ったのですが、本当に3分そこらの間なんですよ。笑えないけど叱る気にもならなかった。ダッシュでズボンをはかせて車をだしました。 
tomoko
2011/02/27 20:48
もよこ様
 うちの学校も、施設見学は親が子を乗せて現地集合とかだったりスクールバスの停車場所も車で連れてこなければいけなかったり・・・と親が運転できる、が前提でした。移送サービスも慣れてくるとありがたいですね。
 次男が免許をとったら、日常的な期待はしないけど緊急時にお小遣いとかで釣ってなんとかならんもんかと思っています。
tomoko
2011/02/27 21:05

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
アッシー・ママ 障害児Kとおたく母の疾走日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる