障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 投薬を決めた日

<<   作成日時 : 2010/11/04 12:15   >>

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 お子さんが支援学校の小学部に在籍しているというお母さんから質問された。

 「うちの子、最近少し自傷っぽい行動が始まりました。やはりお薬を飲ませた方がいいのでしょうか。」

 これは自分もかなり悩んだし、やはりあちこち相談した。決め手になったのは、こんな答え。

 「私達も、頭痛の時は鎮痛剤を飲んで楽になるでしょ。それと同じ。」
 「本人も、自傷や他害を楽しんでいるわけじゃない。やりたくてやってるわけじゃない。辛いんですよ。辛さ、という痛みを鎮めてあげましょう。」


 複数の人から類似のアドバイスを受けました。

 常習性は。副作用は。中毒にならないか。
 しかし、きちんと処方を守り医師の指導を受ければ、少なくとも現在の苦しみよりはいい状態になるという。

 確かにねぇ、ひどい頭痛が続く状態で、あれをやれとか指示に従えとか言われても、冗談じゃないわよ、とふてくされたくなるだけかもしれない。まずはバ●ァリンか※ーシンでも飲んで痛みを鎮めて、すべてはその後、と考えるだろう。

 医師に相談し、薬を少しずつ試して合いそうな種類と量を確認する。その後も状態に応じてそれらを変更し、じっくりと、綱渡りのようにここまできた。
 現在のKがやや落ち着いてきたのは薬というよりも成長や各方面の指導の賜物だろう。医師によれば、薬はあくまで対症療法であり、問題行動の根治の手段ではない。自傷や不安が完全になくなったわけでもないし。
 それに、副作用などもいろいろある。できるものなら投薬せずになんとか・・・とは、思う。じゃあ、投薬を決める基準は何か。

 「親御さんの精神状態や環境、ですね。」

 自傷、他害、多動、パニックなどが目立つようになり、親が疲れて「もう限界」と感じた時。他害や興奮が他者に危害を及ぼすおそれがありそうな時。
 つまり、保護者が自分達の手に余る、と判断した時に考えてみましょう、ということだ。

 逆に言えば、かなりひどい問題行動であっても保護者にそれを抑える力や環境を作る手段があるなら投薬のリスクを避ける道を選ぶのもアリ

 自傷が激しくなり、一日の大半を泣いて過ごし、手や頭が血まみれになることもしょっちゅう、という状態が続いた時、ここらが潮時かな、と医師の指導を受けた。
 劇的に改善したわけではないが、投薬後の変化の観察や医師との相談はとても有意義だった。試行錯誤の結果いちばん合うと思われる薬を今も続けているが、定期的な診察は本人を診てもらうだけでなく親のカウンセリングにもなっている。

 また、来年は障害程度区分の判定を控えている。その為にも、信頼できる主治医は必要だ。投薬しないままでいたら、身体的にはまあ健康なKは主治医を定められなかったかもしれません。

 散剤、錠剤も上手に飲めるようになった。副作用の有無を確認する血液検査を習慣づけたおかげで注射による採血も落ち着いてできるようになった。
 
 投薬に至る過程で、先生や他の親御さん達への相談なども含め、医療と関わるということのあれこれをたくさん学んだような気がします。 

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
薬を使うと言う事に対して親は本当に悩みますよね。
子供のためではなくて、自分のためなんだろうか?とか…
でも、きちんと医師と相談して納得すれば必要なことかなと考えれると思います。
うちのsatoさん睡眠状態が悪くなると一晩に10回以上目覚めます…
寝返りもできないので、その度に寝返りをさせるこちらも大変!
そんな状態が3カ月も続けばノイローゼになりなりますよ。
1ケ月に1度は主治医に行くので相談はしていたのですが、
いきなり薬は勧めませんね。
「きちんと睡眠リズムを作ってあげた方が親も子もいいんですよ」
とある時言われて目から鱗が落ちました。
自分が頑張れば何とかなる!と思ってましたが、
傍から見れば危なかったんでしょうね…
半年程軽い睡眠剤を使ってちゃんと眠れるようになり、今は薬を止めています。
まあ、一晩ぐっすりと寝る事はなく2〜3回起きるのが日常ですけどね。
親だけで判断できない時はサポートしてくれる人も必要ですね。
sato母
2010/11/06 21:59
sato母様
 私も最初は「親の負担を減らす」という目的に疑問を持っていたのですが、崖っぷち状態になってみると「この崖から落ちたらおしまいだ」と身に沁みてわかりました。
 うちも一応睡眠導入剤はもらっていますが、使わなくても眠りそうな時は無理に使いません。しかし、そう思わせておいてなかなか寝ないとか、意外なフェイントもたまにあったりしますが・・・
tomoko
2010/11/07 20:53

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