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zoom RSS 発達障害、「予防」と「治療」?

<<   作成日時 : 2010/09/27 00:30   >>

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 前回の修学旅行記事の続編を、の予定でしたがこっちが先かな、と。

 下記リンク先の記事について、です。リンクが切れていなければ、まず読んでみてください。

 @「豊かな言葉がけ見直そう 」(産経ニュース4/19付)

 A「発達障害対応に官民協力」(産経ニュース9/19付)

 このところ、発達障害や自閉症関連の掲示板等で話題になっている記事です。

 @より引用
 「発達障害は2歳までに発見して対応すれば治り、3歳までなら5分5分、4歳以上では困難になるという。」
 「自閉症は「治らない」とされてきたが早期発見による週30〜40時間の集中治療で約半数が治ることが分かった。」
 
 Aより引用
 「埼玉県では母子健康手帳交付時から3歳までの親に対して、情緒の発達を促す伝統的な子育ての普及による発達障害の予防などを検討している。」

 「発達障害児にテレビやDVDなどのない生活を用意し、豊かな言葉がけを行うよう保護者に指導したところ、大きく改善した。また「あやし」「笑わせ」「たかいたかい」などを実施したところ、子供が喜び、言葉が出て、人間性が回復することもわかった。・・・中略・・・2歳までの早期に治療指導を行うことが、発達障害の予防になり、・・・」


 引用ここまで。

 日本の昔ながらの伝統的な子育てを見直すこと、触れ合い、見つめ合い、語りかけ。それらが子供の発達によい影響を与える。それは納得するとしましょう。

 でも、それらを「発達障害の予防」とか「自閉症の治療法→治りますよ」 と表現するのは、今の段階ではどうかと思うんです。
 また、それを行政が大々的に広報するのもよくわからない。

 別に、この記事は「発達障害や自閉症は育て方と環境から」とストレートに主張してはいない。でも、上に引用した文章を読んで実際にそういう診断を受けた子を持つ親はどう感じるか。

 「先天的なものですよ」と言われても、我が子の障害を知った時たいていの人は少しずつ何かしらの負い目というかちらっと自分を省みたことがあると思う。

 育て方はどうだったか、妊娠中の生活は。自分の落ち度でこの子に障害を負わせたのではないか。だとしたら、どうしたらいい、どうとりかえしたらいい。
 でも、先天的なものだという。ならば原因にこだわるよりとにかく育てることに全力を尽くそう。そんなふうに気持ちを転換できる。

 でも、「発達障害は予防できます」「自閉症は治ります、でも4歳過ぎたら難しいですよ」なんて断言されたら。
 壊れちゃう人、いるかもしれない。 

 療育の一環として、また健常の範囲内での発達の停滞への対応として、伝統的子育てを取り上げるとか触れ合いを大切に、ということならわかるけど「予防」とか「治療」と言われても育てている親からすれば、申し訳ないけど説得力がいまひとつなのだ。
 だって、そういう子育てを乳児の頃から心掛けていたのに診断が下った、っていう親子はたくさんいるから。

 そう、「予防」なら「発達障害のメカニズムが解明されました。それに基づき、妊娠中の生活について指導します」とか。「治療」なら、「自閉症は脳外科手術で治ります」とか。
 こういうのなら納得できるし歓迎されるかもしれない。

 なんにしろ、ちょっとフライングっぽい感じ。
 私も、この説が間違っている、と断言はしません。専門家じゃないし、今後の研究で新たな発見もあるかもしれない。でも、こういう語り口で大々的に発表して行政が引っ張る段階ではないのでは、と思います
 

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タイトル (本文) ブログ名/日時
「発達障害、「予防」と「治療」?」について
「発達障害、「予防」と「治療」?」について ...続きを見る
みんなだいじなこどもたちだよ。
2010/09/28 11:34

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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
うわあーまた出てきましたねこういう記事。
うちの小僧は初めての子どもだったんでそりゃあもう気合入れて言葉がけもしまくりましたし、散歩も毎日連れて行って道端の草花とかを見せて「お花だよ、綺麗だね」とかいちいち話しかけたり、家でもしょっちゅう抱っこしてやったり高い高いもしましたし、歩き始めた1歳過ぎごろからは毎日大きな公園へ連れて行って遊ばせたり…まあ普通に子育てしてましたが息子は最重度の自閉症ですよ(笑)
話しかけなかったんじゃなくて、いくら話しかけても反応がなかったんです(涙)

自分語りが長くなりましたが、

こういう記事は育て方が原因だから丁寧に育てろ、じゃなくて、発達障害の子でも丁寧に育てれば症状が改善するよ、という方向で書いてくれたら誤解もないのにな、と思います。
きのせんせい
2010/09/27 07:30
きのせんせい様
 うちも、おもちゃ・絵本・くすぐりっこ・抱っこ、しつこいくらい構っても反応が薄い、という状態だったので、わかります!、はい。もうね、悲しいを通り越して悔しかったですよ。 

 たいていの親は、それぞれのやり方で触れ合い、語りかけて子どもを可愛がっていると思うんです。その中のどれが正解でどれが誤っている、っていう線引きは誰がどんな基準でするのでしょうね。わかりません。
tomoko
2010/09/27 12:33

そう言われて“治る”と思い 毎日 色々と取り組みをして 結局“治らなかった”場合…大半は そうだとは思いますが…その時の 親の落胆は どうしてくれるんでしょうかね…。

治る、とか 予防とか…そういう言葉にズレを感じてしまいます。

ちなみに私も小学生の自閉症児の親ですが こういった内容のものは冷めた目で見てしまいます。でも まだ幼い、障害が分かったばかりの お子サンを持つ親御さんにとっては 光り輝く希望の内容ですよね。

でも現実は…。

もちろん何もしないより何かしたほうが良いと思いますし成長もすると思いますが、治す事よりも いかに共に生活していくか、子供そのものを受け止め 愛していくか…に全力を注いでいって欲しいな…と思います。

長いコメで 微妙な内容で 申し訳ないです(TДT)

2010/09/27 16:38
この記事の書き方ですと「障害は治るもの」と勘違いする人がたくさん出てきてしまいそうですね。実際区役所の福祉窓口でもこれに近い勘違い発言をされましたから。
「治る」と書かれていますが本当に治ったの?!と疑ってしまいます(笑)どんな判断で「治った」と診断されるのか。また成長後も安泰でいられるのか。
おっしゃるとおり、メカニズムや治療法が確立してからでないと混乱させるだけと思いますね〜。子供が小さい時は藁にもすがっていましたから・・。
もよこ
2010/09/27 16:53
「またですか」と言いたくなるような記事ですねえ(^^;)呆れるのを通り越して笑ってしまいます。
確かにねえ・・早期療育は有効な場合も多いです。でも、持って生まれたものが重たい場合改善はかなり難しい。かかわろうとしても反応が薄かったり拒否られたりしますしねえ。
うち埼○県なんですが・・道理で支援されている実感がないわけです。情けないです。
ちえのすけ
2010/09/28 09:41
空様
 治ると言われたのに頑張っても治らなかった、ということもあるでしょうね。また、予防できるというから実践したのに診断をもらってしまったなんていう場合のショックは想像もできません。
 >治す事よりも いかに共に生活していくか、子供そのものを受け止め 愛していくか…に全力を注いでいって欲しいな…と思います。
 全く、同感です。
tomoko
2010/09/28 11:24
もよこ様
 藁にもすがる思いの親に希望を持たせるのだから、さぞ効果は絶大なんでしょうねー・・・とか聞いてみたくなりますね。
 こわいのは、当事者でなく障害にあまり詳しくない人が「発達障害って予防も治療もできるんだ」と受け取ってしまうことです。ますます育てている親への目が厳しくなる。そういう方向に行かないことを祈るのみです。
tomoko
2010/09/28 11:29
ちえのすけ様
 まさに「またですか」ですよ(笑)。早期療育の勧めかと思ったら・・・という。
 行政がのっかってしまう、というのが面倒なことになりそうで。予防に力を入れる、という意気込みもいいけれど、今子育てで頑張っている親子への支援ももっと考えてくれればいいですね。
tomoko
2010/09/28 11:34
こんばんは。
療育という言葉を履き違えてるのでは…と思ってしまうような記事ですね…。
確かに発達障害児への言葉かけ等は必要だとは思いますが、それは児童全般に必要だからだと思ってしまいます。
愛情をかけられず育った子は悲しいです。健常児でも障害児でも、他者との接し方が分からないんですもの。
サコ
2010/09/28 22:15
うちの子が様子見の頃にこの記事を見てたら
どうだったかなぁ。

今は
「外野は好きな事言っててくださ〜い」
と苦笑いするぐらいですけど。

ここまで言われた上で
「予防」「治療」できなかった場合の
ご両親の気持ちはどんなでしょうね。
koma
2010/09/29 09:56
サコ様
 そうですよね、障害児に限らず子供を育てる上で心掛けるべきことです。それでも人との接し方がうまく身に付かない、それが障害なのだからそこから先の対策を整えてほしいです。
tomoko
2010/09/29 11:25
koma様
 これもなんとなく「外野」の意見のように聞こえてしまいますね。今まさに悩んでいる乳幼児の親御さんが混乱しなければいいのですがる
 同じ地域で現場で関わっている人達は、ここでこれから始まる「対策」について何か意見を出す機会はあるのでしょうか。
tomoko
2010/09/29 11:28
ケッ、ワケワカンナイコトイッテンジャナイヨ!イワレナクテモソンナコトミンナヒッシニヤッテルヨ!ナオセルモンナラナオシテミテミロヨ!!だわ。プンプン!!
似たような経験で「もっと熱心に訓練していれば、今頃綺麗に歩けていたのに」そう言ってくれたボイタ信者の小児科のセンセがいたっけ。脳の橋梁が低形成だし緊張あるし、可動域も狭いのに無理でっしょ思うんだけど。
自閉症といったって、ダメージ受けた脳の部位と程度が複雑に絡んで1人1人抱えるものは違うんだし、そんなのと無関係に○○したら治るとか改善するとか言うな〜!と思います。
若いお母さんが舅姑や親せきから責められたらどんなに辛く追いつめられることか。親と家族と世の中(?)を混乱させる無責任なこと言わないでほしいですね。
ところん
2010/09/29 23:35
ところん様
 ああしていれば、こうしていれば、といったところで現在の状態が良くなるわけでもなし、やり直しもきかない。また、そうしていれば本当に良かったという確証だってない。せめて、「これから」に賭ける気持ちを削がないでほしいですよ。
 >若いお母さんが舅姑や親せきから責められたらどんなに辛く追いつめられることか
 絶対ありますね、それ。
tomoko
2010/09/30 10:52
初めまして。いつも楽しく読ませていただいています。記事の紹介有り難うございました。記事の中の金子氏、何年か前に埼玉県の自閉症の親の会の主催の講演会でもこういう感じの講演を行い親の会の役員の中では??でした。未だに影響力のある位置にいらっしゃるのかと思うと暗澹たる気持ちです。専門家と親の会、行政の関係、色々根の深い問題があるなと思う今日この頃です。
なつかしい?名前を眼にして思わずコメントさせていただきました。
彩の国の親
2010/10/03 19:38
彩の国の親様
 初めまして。こちらこそ、ありがとうございます。自閉症の親の会の講演で語るということは、その内容に絶対の自信があるか空気読めないか、どちらなのでしょう。行政の側も本人や保護者の実際をよく調べた上で動いてくれるといいですね。これからの支援に直接影響するかもしれないことだし、世間一般の障害に対する見方が妙な方向に向かってしまうかも、と思うとこわいです。
tomoko
2010/10/03 21:09

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