障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 支援学校卒業生のお話

<<   作成日時 : 2009/07/16 14:12   >>

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 支援学校高等部で、卒業生を招いて現在の生活の話を聞く、という催しがあった。

 一般就労している、卒後数年の男性が数人。紹介されて挨拶し、指定された席に着く。

 どこから見ても普通の青年。養護学校の卒業生だなんて思えない。高等部の障害受け入れの幅がいかに厚いかわかる。実際、Kと同期生達を見ても「なぜこの子がここに」と思う生徒が確かにいる。
 
 運転免許を取得してマイカー通勤、という人もいた。
 手帳を持つ知的障害者の場合、教習所に通うことをまず認定してもらうための、検定みたいなものがあるらしい。初耳。

 一見して障害者と見えなくても、実際に親しく接すれば、ああそうかな、と感じる部分もあるのだろう。でも、仕事の内容や生活ぶりを語る姿も実に自然。不況の波がもたらした賃金や労働時間への影響についても語ってくれました。

 ひとりの人がこう言った。

 「自分は、普通の人なら多分言わないだろうということをすぐに口に出してしまう。上司や同僚を戸惑わせたり、それが原因のトラブルもあった。」
 「自分は普通の人とは違う」という自覚がなければ出てこない言葉だ。重度の人と接することがほとんどだった自分には、すごく新鮮に聞こえた。
 
 自分には知的障害がある。それを充分わかっている。その上で仕事をし、楽しみを見つける。
 それをすごいこと、というのは褒め言葉になるのだろうか。いや、かえって失礼にはならないか。ちょっと迷う。

 その後、作業所などに通う中〜重度の卒業生の保護者のお話を聞く。特に、Kのような最重度ではない人達。一般就労は難しいが作業所へ単独通勤もでき、判断・行動力もそれなりにある場合についてはさらに考えさせられた。

 学校という場所ではない環境で出会ういろいろなもの。交友関係、携帯電話、男女交際。本人は学校を卒業したことで自分に自信を持っている。
 普通の親子関係ならば、社会に出たところでそのあたりはある程度自己責任として見守るに留めるのかもしれない。でも、知的障害を持つわが子のそれらの問題に対して親は無関心ではいられない。

 どの程度まで介入すべきなのか。本人の自信をすべて信頼してしまっていいのか。
 それがいちばんの悩みだ、ということでした。

 障害の程度、内容、通所・就労先。それぞれに抱えているものが多様すぎる。それ以前に、現在在学している生徒の行く先が全く足りない、もしくは不安定、という現実がある。何からどう考えたらいいのやら、です。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。うちのK太郎は軽度の知能障害というカテゴリに入ると思います。パッと見や、ちょっと会うくらいでは障害を持っているかどうか、分からない程度だと思います。ですが、やはり障害を持っていますので、同年齢の子供たちができるであろうことができなかったり、理解しているようにみえて理解していないことが多くあります。ある程度のレベルで機能できるが故に、どのように干渉していったらいいか・・と悩むこともあります。これから社会に出て行く・・と思うと、やはり不安ですね。ほかの人に利用されたり、騙されたりしないだろうか・・とか。それぞれの障害のレベルや種類によって、親の心配事はかわりますが、子供に幸せになってほしいと望むことだけは共通していますよね。
imommy
URL
2009/07/17 02:29
imommy様
>ある程度のレベルで機能できるが故に、どのように干渉していったらいいか・・
 同じことを言っていたお母さんがいました。周囲の人も、この人はどれくらい理解できているのかという見当がつかないこともあるらしい。世間には、いい人もいるけど悪意もある。難しいですね。
tomoko
2009/07/17 21:33
おはようございます。まあそもそもウチの子には自己責任能力なんてないに等しいもので、親の介入は必須条件になってしまいます。それぞれの障害レベルで社会に出て行くうえで必要なものは変わりますが、一つだけいえることは今の雇用状況などを考えると今までは一般就労できた障害者も作業所などに通所しなければならなくなっているために、本来であれば重度の人たちの行き先がより狭まってきているということでしょうね。とにかく重度の子供たちに対しては、地域活動支援センターを作ったり従来の施設の定員を増やしてもらわない限り卒後は「在宅」というあまり芳しくない状況が待っているということではないでしょうか。
イソップ
2009/07/18 09:55
イソップ様
 現実、在宅を余儀なくされている卒業生も少なくないようです。重度の我が子は絶対一人歩きなどさせられないので移動時の危険は回避できそうですが、そもそも移動する目的地がなければお話にならない。自立支援法の改正も先送りになってしまうようだし、将来穏やかで充実した生活はできるのか、とても不安です。
tomoko
2009/07/18 21:14

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