障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS おつかいは、できません。

<<   作成日時 : 2009/07/28 11:08   >>

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 テレビ番組「はじめてのおつかい」を普通にみていられるようになったのはいつ頃からだろう。少なくとも数年前までは、この番組は見ることができなかった。

 その理由は、といえば、まだ幼い障害児を育てている親御さんならわかっていただけると思う。

 Kの障害がほぼあきらかになった頃から数年間は、この番組はもう絶対拒否状態。
だって、Kとほぼ同じくらいの年の子が一生懸命お母さんの言葉を守り、弟妹を守り、使命を成し遂げようとしている。言葉を使い、判断し、行動している。とても健気で愛らしい。

 年も背格好も同じくらいなのに、うちの子は絶対こういうことができない。
 10年先はわからないが、どうしたって、今すぐできるようにはならない。あ、Kの場合10年たっても無理でしたが

 健常児であったなら、こんなことができるようになっているのか。言えるようになっているのか。
 そんなことを、あとからあとから、これでもかと叩きつけられているようだった。
 それが現実。そんな現実をひたすら突きつけつつ、番組は終わる。拷問だ。

 同じ年代の障害児を持つ保護者も当時言っていた。「あの番組、我々にはきついよね。」

 番組自体には全く問題はないので、「辛ければ見ない、ただそれだけ」で過ごしているうちにKも幼児ではなくなっていった。その後は、不思議と番組を見ても特に辛いと思えなくなった。今では、番組本来の楽しみ方ができる。「かわいいね〜、あの子」なんて笑って見ています。

 とにかく、まだまだ受容とか諦めとかの境地に達しきれていない頃というのはいろいろなことに敏感になっているから、何が地雷になるかわからない。少しずつ鈍感に、というより精神的防御力がアップしてきたということかな。

 ただ、子供の成長と共に、「辛いと感じること」がテレビ番組などではなく現実の問題の方にシフトしていったような気がします。戦闘能力のアップは、必然なのかもしれません。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
いつもブログ読ませていただいております。
以前一度コメントさせていただいたことがあるので初めましてではないのですが
随分昔だったような気がするので…。

初めてのおつかいも辛かったですが、
天才チンパンジーなども「サルでもこれだけ出来るのにうちの子ときたら…」と言う感じで
見るたびへこんでおりました。
うちの息子も小6になり私も色々と吹っ切れてきたので
最近ははじめてのおつかいも天才チンパンジーも平気になりましたが。
きのせんせい
2009/07/28 13:06
そうですね、tomokoさんの言ってることはよく分かります。でもうちの場合、テレビに出ている子供さんとはかけ離れすぎているので気になりませんでした。全く別のものとして捉えていたからでしょうね。いじらしい子供たちの姿を観て、思わず涙が出たりして…羨ましいとも思いませんでしたね。今も赤ちゃんみたいなsatoですが(それにしてはデカイけど)まあ、それでもいいかっ!って感じですかね。
sato母
2009/07/28 21:41
ずい分前にお邪魔したことがあります。ずっと読ませていただいています。
TVに出てくる世間で「普通」と思われている事、あえて「普通じゃない」を取り上げた番組やドラマに、時には立ち直れないくらいのショックを受け、時が経って聞き流せる時もある、そんな共通点を感じてしまいます。
私には子供がいません。どんなにお金をつぎ込んで最高の医療技術をもってしても血の繋がった子供を授かることは出来ませんでした。子供が授からないのも、健常者でない方がいるのも、今の時代になって始まったことではありません。どこかの誰かの違いはあっても繰り返される悩み。もちろん、家族や本人にしか分からない事が多いとは思いますが、少し羨ましくも思いました。不妊は医学の進歩で、検査や治療を周りや国から押し付けられ、やってもやらなくても何かしらの偏見を感じます。どれだけの健康とお金を使い果たしてしまうかも、何も知らずに気軽に口にされることに何度涙を流したか…。治療をしないことも悪、最終的に子供を作れない価値のない人間だと言われているようにさえ感じます。
大変失礼とは思いますが、不妊治療をしている間は、自然妊娠同様に、どのような個性を持った子供を授かるか分かりません。いろんな意味での覚悟のつもりでこちらを読んでいた自分もいます。
他人の子供を憎いとは思いませんが、tomokoさんのような愛情いっぱいの子育てをして欲しいと憎みたくなる親御さんは時々見かけます。せっかく授かった大切な命、過保護にとは決して言いません。愛情は惜しみなく注いで欲しいです。何といっていいか…頑張ってくださいじゃないんです。tomokoさんご家族の幸せを心から祈り、応援したい気持ちです。
まりん
2009/07/29 09:18
きのせんせい様
 お久しぶりです。あ、言われてみれば確かに、道具を器用に使うチンパンジーなどを「うちの子は進化に逆らってるのか・・・」なんて思いながら見たことがあります。すべてにおいて、よそはよそ、うちはうち、という家庭平和の基本理念にのっとれるようになれたような気がしますね。
tomoko
2009/07/29 12:48
sato母様
そういえば、成長してどこから見ても一瞬で障害者とわかる人になってきた頃にやっとこういう番組が見られるようになったように思います。腹をくくったというか、現実が見えたというか。最重度とわかっていても、けっこう諦めが悪かったというか。あなたなりの成長でいいよ、と思うと楽になれましたね。
tomoko
2009/07/29 12:56
まりん様
 いわゆる「普通とは違う」状態になってからいつも思います。世の中は、テレビ番組も世間の常識も「想像できる普通の人」が基準になっている。もちろん、それが無難だしそうせざるを得ないということもわかるからいちいち文句も言わない。でも、その「普通とそれ以外」の段差にひっかかる度に、「おいおい、またかよ(苦笑)」という気持ちになってちょっと立ち止まってしまいます。
 それが常識でしょ、当然でしょ、と言われてすぐに頷けない自分はどこが間違っているのだろう。
 実は私も結婚してから長男を授かるまで長くかかり、本格的不妊治療とはいかないまでも婦人科医の指導を受けました。基礎体温が下がった朝の絶望感は忘れられません。
 ただ、その結果授かったのがKであったことを悔やんだことはありません。医学がどんなに進歩しても、生命というのは思うようにはできない、敬わねばならないということがやっとわかったような気がします。
 応援ありがとうございます、先は見えないけど、諦めることはしたくないです。
tomoko
2009/07/29 13:10
私の子供は高度生殖医療で授かりました。
教科書に載っていない危険なことを
受精卵に行い、その結果、子供は
障害を負いました。

不妊治療は児童精神科医の間で
「発達障害の原因の一つである」と
はっきり言われています。

私はこどもに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
まりんさんへ
2009/07/30 10:52
tomoko様、こんにちは。
前回はいろいろと失礼致しました。

「はじめてのおつかい」・・・ああ、お気持ちがわかります。
私も結婚前までは毎回放送するのを楽しみに
していたクチでしたが、息子が生まれた後、
発達障害が確定的になった頃あたりから・・・
あえて好んでは見なくなりました。
あれを見ていると「これが普通」という世間一般の感覚を無意識に押し付けられているというのか・・・とにかく私の精神的には受け入れがきつかったです。
最近は息子なりのペースで少しずつ着実に成長していることが嬉しくて、健常児との成長ペースの違いについてはあまり気にならなくなりました。
・・・でもこないだの放送は見ていません。

「先は見えないけど、諦めることはしたくない」・・・すごく同感です。私も頑張ります!
すがすが
2009/07/30 11:16
「まりんさんへ」の方へ
 同じような気持ちを抱えているお母さん、やはりいるようです。生命に関するさまざまな技術はどこへ行くのか、今の私達には見守ることしかできません。
tomoko
2009/07/30 14:41
すがすが様
 私も、楽しみにしている、というのではなくたまたまテレビに映った時にすぐチャンネルを変えるようなことがなくなった、というくらいです。普通の子、があれならうちの子は、ということを再認識させられるのは辛かったですね。普通じゃない成長もまた成長、と割り切ることができてからあまり気にならなくなりました。成長の可能性を諦めずに頑張りましょう。
tomoko
2009/07/30 14:47

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