テレビ番組「はじめてのおつかい」を普通にみていられるようになったのはいつ頃からだろう。少なくとも数年前までは、この番組は見ることができなかった。 その理由は、といえば、まだ幼い障害児を育てている親御さんならわかっていただけると思う。 Kの障害がほぼあきらかになった頃から数年間は、この番組はもう絶対拒否状態。 だって、Kとほぼ同じくらいの年の子が一生懸命お母さんの言葉を守り、弟妹を守り、使命を成し遂げようとしている。言葉を使い、判断し、行動している。とても健気で愛らしい。 年も背格好も同じくらいなのに、うちの子は絶対こういうことができない。 10年先はわからないが、どうしたって、今すぐできるようにはならない。あ、Kの場合10年たっても無理でしたが。 健常児であったなら、こんなことができるようになっているのか。言えるようになっているのか。 そんなことを、あとからあとから、これでもかと叩きつけられているようだった。 それが現実。そんな現実をひたすら突きつけつつ、番組は終わる。拷問だ。 同じ年代の障害児を持つ保護者も当時言っていた。「あの番組、我々にはきついよね。」 番組自体には全く問題はないので、「辛ければ見ない、ただそれだけ」で過ごしているうちにKも幼児ではなくなっていった。その後は、不思議と番組を見ても特に辛いと思えなくなった。今では、番組本来の楽しみ方ができる。「かわいいね〜、あの子」なんて笑って見ています。 とにかく、まだまだ受容とか諦めとかの境地に達しきれていない頃というのはいろいろなことに敏感になっているから、何が地雷になるかわからない。少しずつ鈍感に、というより精神的防御力がアップしてきたということかな。 ただ、子供の成長と共に、「辛いと感じること」がテレビ番組などではなく現実の問題の方にシフトしていったような気がします。戦闘能力のアップは、必然なのかもしれません。 |
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こんにちは。 |
きのせんせい 2009/07/28 13:06 |
そうですね、tomokoさんの言ってることはよく分かります。でもうちの場合、テレビに出ている子供さんとはかけ離れすぎているので気になりませんでした。全く別のものとして捉えていたからでしょうね。いじらしい子供たちの姿を観て、思わず涙が出たりして…羨ましいとも思いませんでしたね。今も赤ちゃんみたいなsatoですが(それにしてはデカイけど)まあ、それでもいいかっ!って感じですかね。 |
sato母 2009/07/28 21:41 |
ずい分前にお邪魔したことがあります。ずっと読ませていただいています。 |
まりん 2009/07/29 09:18 |
きのせんせい様 |
tomoko 2009/07/29 12:48 |
sato母様 |
tomoko 2009/07/29 12:56 |
まりん様 |
tomoko 2009/07/29 13:10 |
私の子供は高度生殖医療で授かりました。 |
まりんさんへ 2009/07/30 10:52 |
tomoko様、こんにちは。 |
すがすが 2009/07/30 11:16 |
「まりんさんへ」の方へ |
tomoko 2009/07/30 14:41 |
すがすが様 |
tomoko 2009/07/30 14:47 |
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