障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 「障害児」と「障害者」の間で

<<   作成日時 : 2008/06/11 12:06   >>

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 Kは中三。障害「児」というのもやや苦しくなるお年頃だが障害「者」と呼ぶのもまだ馴染まない。
 沈んだり浮いたり、どっちつかずの思春期。

 小さい頃は、泣いても喚いてもまあ可愛かった。周囲の目にも、ちょっと泣き虫な子、くらいにしか映らなかっただろう。
 泣いたり喚いたりが似合わないくらいに成長しても、障害「児」である小学生くらいだと、「大変ね」くらいの生ぬるい目があった。

 そして、今。背丈も大人並になり、油断していると無精ヒゲが出てきたり、言葉にならない声もぐっと低くなってきたりする。ちょっとした特異な動作も、かなり目立つ。

 もう、まわりも「見ちゃいけません」て感じですかね。でも、ひと目で「そういう人」だとわかっていただけるので保護者としては逆にありがたいです。あとは、迷惑をかけないように配慮するだけ。

 昔、やはり障害児を育てているお母さんが施設見学などの時に
 「自分の子もいずれこうなるとわかっているし、本当に申し訳ないんだけど、成人の重度の人が怖いの。次にどんな行動に出てくるか全く予測ができないから。」と言っていた。

 それはわかる。実際、小さなきっかけでパニックになる人や予想外の行動に出て驚かせる人は少なくない。また、普段から自分の子でそういうことをいやというほど学んでいるから余計に警戒してしまう。

 癒し系の愛される障害者、などという言葉を聞いた。親がいなくなっても周囲から可愛がられて、虐待される心配も少ないかもしれない。そういう人になってくれればいいな、とも思う。
 
 そういう人が自分自身も癒されていて、幸せだ、と感じているのであれば、の話だ。
 また、相手が従順でも可愛げがあっても、弱いというだけで攻撃したくなる人も世の中にはいる、ということは知っている。

 周囲にも自分にも害を及ぼさない、つまりは自分の意思を伝えられる何らかの方法や判断力を育てていくことが大切、ということか。・・・どっちにしろ、簡単なことじゃないんだけどね。
 「障害児」から「障害者」へ。単に子供から大人へ、ということとはずいぶんと違う。

 「障害児者」というくくりを無理に当てはめることはない、そういうレッテルを貼ること自体が・・・とお叱りを受けそうですが、世間一般の認識であるとか福祉の助けを受けている立場とかを考えればそういう観念的なことはとりあえずパス。静かな生活ができること、それさえ許される世間ならばなんとでも呼んでくれ、と思う。

 今日もまた、クッキー修行。焼きあがったものを皿にとっていると、「これ、ちょうだい」という仕草で近付いてくる。  その様子は、幼児の頃と全く変わらないのにな。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして〜ブログ村コミュからお邪魔してます。
すごく共感できます・・
Kくん、ちょうど大人への途中の階段ですね(「想い出がいっぱい」の歌詞か?)
うちの次男は、今年から作業所へ通っています。
外見が、赤ちゃんっぽいのにヒゲも生え、いきなりでかい声で話したりするので、きっと初めての周囲のヒトは二度見(笑)してるだろうなぁと思います。
小さい頃はホントに可愛いだけで、何もできなくてもよかった。。
ついつい私も手を貸す場面が多くて・・けど、本人がわからんちんなりにも「大人になりたい」という意識があるのがわかってきます。
笑顔で見守ってくれるような理解ある人が一人でも増えればいいなと思っています。
ぱっそ子
URL
2008/06/11 14:52
そうなのよ〜。私も障害児って言う言葉には平気だったんだけど、障害者っていうネーミングには、抵抗感があります。なんか、怖い感じがします。私も昔は大きな男性の障害者が怖かった。そばにいるとドキドキしてました。でも、自分の子がそのドキドキさせる障害者になった今、少し慣れてきました。今はそんなに怖くなくなりました。それにそんなに危害を加えるような人が意外と少ないってわかったし。
 ウチの次男は、高等部を卒業してしまったので、もう今は障害児ではなくなりました。知的障害青年ってのはどうかな?
キョン
2008/06/11 16:57
こんばんは。もう1つ1つ大きくうなずきながら、読んでしまいました。特に・・なんとでも呼んでくれ・・の一文が一番共感しました。どんな子でも、ある程度の年になれば、世間に出て行かなければなりません。子供の能力と成長をにらみつつ、どのようなかかわり方を目指すのか、常に考える日々です。「ちょうだい」や「もっと」は、うちも最近出来るようになり(中2ですが)うれしいかぎりです。次は、「いや」と「いたい」が出来れば・・・と、親の欲もさらに増し、おもわず苦笑いです。
クッキー頑張ってますね。前の記事を読むと、おいしそうで通販を希望したいくらいです。
みくに
2008/06/11 22:15
ぱっそ子様
 はじめまして。ホタテの炒め物がとてもおいしそうで、もうたまりません。
 うちも、無精ヒゲの顔で歩きながらジャンプなどしている姿はなんというか・・・です。見た目もずっと赤ちゃんならいいのに、とよく思いました。本当、せめてその姿を理解して見守ってくれる人を増やしていきたいですね。  
tomoko
2008/06/12 13:45
キョン様
 知的障害青年、いいですね!やはり若さの要素がほしいです。
 自分の子やいつも交流のあるお友達は対応の仕方がわかっているけれど、初対面の方は癖とかこだわりとかがすぐわからないのでちょっと身構えてしまいますね。でも、確かに実際にあぶない行為をする人はそういないんですよね。
tomoko
2008/06/12 13:49
みくに様
 うちも「いや」と「いたい」をもっとはっきり伝えてもらいたいです。調子が悪そうなのにどこが不快なのかわからない、というのは本当に困ります。
 クッキーは、もう自分で食べるのは飽き飽きしています。見栄えよくするのが難しいので、今ラッピングの研究をしています。
tomoko
2008/06/12 13:53
これは本当に実感しますよね…
「児」から「者」に変わる時って…
私にはチャレンジドの大親友・Nくんがおりますが、彼は知り合った時はKくん位の年でした。
今は三十路になってます。
相変わらず顔は女性的で可愛いですが、かなり容姿の方も年を感じるようになりました。
でも、ずいぶん大人になった部分と、まだ子供っぽい部分を感じます。
知的チャレンジドと肢体チャレンジドの違いは有りますが、共通点を感じたので書いてみました!!
たかびごん
URL
2008/06/12 20:42
たかびごん様
 容姿は年を重ねているのに知的年齢は伴っていかない、ということもあるので複雑です。健康面での配慮も増えるので、多くの人と見守っていきたいですね。
tomoko
2008/06/13 12:33

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