障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 障害児と冠婚葬祭・・・迷い

<<   作成日時 : 2008/06/25 12:14   >>

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 前回の続き。この記事は、前回のものも合わせて昨年の今頃書いたのですがなかなかUPする気になれなかったものです。

 ずっと以前、夫の知人関係の結婚式に家族ぐるみで招かれた。その知人にはやはり知的障害者の近親者があり、その方も出席すると聞いていました。

 私は、Kを連れて行くことを躊躇しました

 Kは親族ではないが、そう推測される招待者の中に知的障害者が1人ではなく2人いたら。多少古めかしい考えを持つ人は、妙な憶測をして陰でなにかを言うのではないか。

 そう考えると、心苦しくなってしまったのです。その知人の方はKのこともすべて承知でしたが、ご本人にそういう形で迷惑をかける可能性をどうしても考えてしまった。
 
 多分私自身が「古めかしい考え」を持っていた
 Kを育てていたとはいえ、まだまだすべてにおいて辛いと感じて現実を受け止めきれない頃だった。

 どんなに明るく美しい理想が叫ばれる世の中になったとしても、長い年月人の心に染み付いた考え方は簡単にぬぐえない。
 ぬぐわれたように見えても、それは上から「新しい考え」で塗りつぶされただけ。それがちょっと剥がれれば、簡単に浮き上がってきます。

 そんな私の気持ちが伝わったのか、Kは当日になって発熱。夫と弟君だけの出席になりました。正直にいえば、ほっとしたことをおぼえています。
 
 結婚式も披露宴も何の滞りもなく、そのご夫婦とは今でも交流がある。結果的にこの件で問題になったことはなにひとつなかった。結果オーライ、というところか。
 
 Kの発熱は私に決断の保留を許してくれたわけです。とりあえず「逃げてもいいよ」と道をあけてくれた

 逃げることはできたけれども、そのままずっと迷っています。迷ってしまった自分自身のその時の気持ちの落としどころがどうしてもわからない。

 自分達がどう思われるか、だけの問題ならば主義主張は通す。でも、それだけでは終わらない可能性もあった。

 私は、「世間様の目」に迎合したのか。招いてくれた方にも障害を持つ身内がいたわけだし、すべて承知だったのだから、余計なことは考えるべきではなかったのではないか。 
 こんなこと考えちゃいけないはずだ、と思ったから誰にも相談できなかった障害児者に理解を、とか偉そうなこと言ってる割に目線だけは世間様の顔色伺いかよ、と軽蔑されたくなかった。

 そう、私の迷いは、新郎新婦、その親族の障害者の方、そしてKに対しての究極の「上から目線」だったのではないか。
 
 間違ってはいないと信じることを常に貫きとおす、というのは小心者には難しい。普通と違うから、生き難いからこそ余計な摩擦は避けたい、そう考えてしまうから。
 
 まとまらないけど、要するにこの件は、Kが私にくれた大きな宿題・・・ということです。 

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内 容 ニックネーム/日時
 ウチは、次男は冠婚葬祭には出ない…と決めています。先方さんの事とかまわりの人に遠慮してという理由ではなく、次男本人がそういう場所に行きたくないからなんです。大勢の人のいる場所がニガテ、ジッと座るのがニガテだからです。
 そんな次男だったんですが、3年前一緒に暮らしていたお義母さんが亡くなったときは、お義母さんが遺言で 次男に一番におわかれをしてもらいたいから家族葬にしてくれっと言われ 初めて次男はお葬式に出席しました。もちろん、ジッと座れなくて一人騒いでいましたが、誰も来ない寂しい家族葬が、次男の笑い声でかえって賑やかな式になりお義母さんらしいお葬式になりまして、良かったです。良い想い出となったあたたかいお葬式になりました。
キョン
2008/06/25 17:29
障害者の明日を切開く為にという新シリーズを書き始めました。1日1記事で年を越すだろうと考えています。参考になさって頂ければと思います。
Hbar
2008/06/25 18:52
キョン様
 お義母さんはキョンさんご家族のことを本当に大切に思っていたのですね。お別れもお祝いも、本当に参加してほしい、したい、させたい人が参加できてあたりまえと思うのですが、すべての思惑を一致させるのは難しいです。これからも多分悩むことがあるんだろうな、と思うけどその時その時にきちんと考えたいですね。
tomoko
2008/06/26 13:12
Hbar 様
 精力的ですね。ありがとうございます、参考にさせていただきます。
tomoko
2008/06/26 13:13
他所のお宅の冠婚葬祭にはまだ連れて行ったことは無いのですが、夫の実家はいわゆる本家で実家での法事など否応無く参加になっています。
そこでは上の娘をはじめ他の親戚のお子さん方は、大きくなったと成長を喜ばれ声をかけてもらえるのですが息子にはそれが全くありません。
障害のことは伝えてあるので親戚の方々もどう接触していいのかわからないだろうから仕方ない・・とは思うのですが。
でも存在が無いようにずっと母子二人でポツンと居ると「歓迎」を望むのは難しいと感じました。自分自身の意識と世間との折り合い、大きな課題ですよね。
もよこ
2008/06/26 15:50
もよこ様
 結局普段身近にいない方は、悪気はないけど接し方がわからないのでしょうね。歓迎されたいとも思わないけど、この子はやはり特異な存在なのだということを思い知らされるのが辛い。目を背けてくれる見知らぬ人の中にいるより、中途半端に付き合いのある身内の中にいるほうがきついというのはあると思います。
tomoko
2008/06/27 13:08

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