障害児Kとおたく母の疾走日記

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<<   作成日時 : 2008/05/12 12:11   >>

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 知的障害児施設:「契約」未収金5700万円 本紙調査

 障害者自立支援法に基づき、知的障害児施設の入所児に原則1割の利用料などを課す「契約制度」を巡り、保護者が施設への負担金を払えず、総額5700万円が未収になっていることが毎日新聞の調べで分かった。負担増を理由に退所した子どもも108人に上る。厚生労働省は「経済的事情は考慮しない」としており、負担能力を超えた契約制度の適用が背景にあるとみられる。新制度によって施設が不安定な運営を強いられている実態が浮かんだ。【夫彰子】

 ◇負担増で退所108人
 全国260カ所の知的障害児施設に4月1日現在の未収金などをアンケートし、10日までに195カ所(75%)から回答があった。

 回答のあった施設の54%に当たる105カ所で未収金があった。100万円以上が16カ所、50万円以上〜100万円未満が25カ所あった。滞納している入所児は427人で、全入所児の16人に1人の割合だった。1施設当たりの未収金平均は約54万円。入所児のうち契約制度を適用された18歳未満の子どもの割合が5割以上の施設では、未収金額は平均63万円と多くなった。

 大半の施設は「安易に子どもを退所させるわけにはいかない」と、滞納分を事実上肩代わりし養育を続けている。しかし、契約制度に伴う負担増を理由に、保護者が退所させた入所児は、56施設で108人に上った。

 児童福祉法は従来、すべての子どもを公費負担する「措置制度」にしていたが、06年10月施行の自立支援法で、障害児だけは都道府県が措置か契約かを決める制度になった。
 厚労省は「親の経済的事情は措置の条件にはならない。滞納世帯の子は施設から契約を解除されても仕方がない」と説明。これに対し、施設からは「家庭での養育が困難だから入所している子どもを、親の都合で退所させるのか」との批判が上がっている。

 ◇「お金か子供か、究極の選択」…千葉の施設長
 「施設は金の取り立て屋じゃない。私たちに子どもを守るという本来の仕事をさせてほしい」。契約制度により膨らむ一方の未収金に、障害児施設職員たちの訴えは悲痛だ。滞納する親の子どもを契約解除するか、保護し続けるか。施設は経営と児童福祉の間で苦しい選択を強いられる。

 千葉県のある施設長は今春、「お金をあきらめるか、子どもを退所させるか、究極の選択を迫られた」という。入所する男児(8)の父親は、月約3万円の支払いを1年以上滞納し、未収金は約50万円に上った。

 「過去の滞納分として約5000円ずつ上乗せして払う」と約束したのは4月初め。今後順調に支払われても、未収金の解消には10年近くかかる。施設長は「契約制度を作った国、適用した自治体が『民民契約だから』と責任を負わないのは納得できない」と憤る。

 アンケートでは「行事参加費を低所得の親に代わり職員がカンパした」「滞納したまま子どもを退所させた親がいる。未収金は施設が負担した」などの回答があった。契約制度の場合は医療・教育費も自費で「子どもが病気になっても病院へは連れて行かないでほしい」と親に言われた施設もあった。


 以上、毎日JP 5/10付引用。(下線は引用者による)


 このような事態は、当事者の親レベルでは予想されていたこと。(過去記事「障害者自立支援法と子供達」をぜひ参照)
 
 「事情により、親元での養育が困難」で施設に入る時、同じ理由でも障害児は負担金がかかる。経済的な理由は「措置」の根拠にならないという。 特児手当は施設入所すると打ち切られるからあてにできない。

 同じ事情の子供なのに、と思う。でも、「障害児の養育は手間も人手も健常児よりかかるのだから、負担があっても仕方ない」という考えもある。

 そう言われると、何も言えなくなる親はいる。生んだ者の自己責任とか、そういう議論になってしまう。
 でも、そんな議論はしたくないんです。自分も子供も悪いことはしていない、でも、他の誰が悪いのでもない。そう思って諦めます、だからもう勘弁してください。そんな感じ。

 ただ、施設の職員さんには余計な負担をさせないでほしいです。
・・・「私たちに子どもを守るという本来の仕事をさせてほしい」。本当にそう思います。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
最初知的障害者の成人の話?かと思いましたがそうじゃないんですね、子ども達の話なんですね。家庭での養育がたとえ経済的に困難な場合でも、負担金を払わなくてはいけない?特児手当は施設に入ると打ち切られる?はじめて知りました!こういう現状を知らないかたのほうが多いと思います。テレビなどのメディアも視聴率の関係もあるのでしょうが、くだらないタレントの惚れた別れたよりこういう記事を積極的にとりあげてほしいもんです。
ちえのすけ
2008/05/12 15:53
本当に憤りを感じると言うか悲しいと言うか、とても複雑な心境です。
障害者、障害児は社会で生活出来なくても仕方ないと言っているようにしか聞こえません。
国のお偉いさんには障害を持っている方や社会的に弱い立場の方への対処は関係ないんでしょうね。
後期高齢者の医療制度等に関しても。
無駄使いをしても悪びれる様子も無くメディアで取り上げられても以降何度も繰り返しているじゃありませんか!
国は一体何がしたいんでしょうね?
色々な生活に苦しむ弱い立場の方の声はどうやったら本当に届くんでしょうね?
りんご
2008/05/12 19:39
根幹的な部分と言うか、理念と言うか・・・
「ぶっちゃけお前ら“金食い虫”はお荷物の足引っぱりだからめーわくなんだよ!」
って“ふりがな”がついてそうだって意味では「後期高齢者医療制度」と同じですねぇ。

世論のあまりの不評ぶりに、改正案を打ち出そうとしているみたいですが、それが恐らくは“表向き”のもので、中味はスカスカで結局“政治”のために利用はしても肝心の“当事者”の方向は向いていないだろうなってのは、他でもないその当事者にはバレバレなんですけどね(^^;
マスコミも、今は“旬”だからこれだけ大きく取り上げてるけど、それを過ぎた後は全く言わなくなるだろうなと、私は思ってます(実際「障害者自立支援法」もそうでしたよね)

本当は私ら一般人こそ、色んな事を“知る努力”“考える努力”をして、自分にやれる事をやっていくのが、一番大切なのかも知れませんね。

yaskazu
URL
2008/05/13 00:59
ちえのすけ様
 いわんこっちゃない、というのが正直なところですが、施行からこっちとにかく自分達に関わることを調べて対応するのが手一杯で細かいところまで突っ込む余裕はありませんでした。障害児は決して「育てられる親だけを選んでうまれてくる」わけではない、きれいごとのなぐさめでごまかさないでわしい、と思います。
tomoko
2008/05/13 14:24
りんご様
 ニュースで税金の無駄遣いや使途不明金などの話を聞くたびに、その十分の一でいいから削られている福祉とか医療費にまわしてくれ、と思います。これで消費税も上がるなんてことになったら、国を愛するなんて気持ちはさらになくなりそうです。
tomoko
2008/05/13 14:27
yaskazu様
 弱いもの、生産性のない者はもう切り捨てるぞ、と言われているとしか思えません。マスコミの人々も多分高額所得者が多いからすぐに直接影響を受けるわけではないし、なんとなく落ち着いてしまえば取り上げなくなるのでしょう。弱い人は、抗議する力さえ搾り取られています。本当に、せめて自分から知り、広める努力はしたいですね。
 福田首相のコメントの様子はいつも「まあボクはお金にも食べるものにも困ってないから別に関係ないし、よくわかんない」という顔をしているような気がして仕方ありません。
tomoko
2008/05/13 14:35
なんなんだこれ?としか言えませんでした。
どんな境遇の子供も成長が保障される、障害がある大人も最低限人間らしい生活がおくれる、というのはもう甘いのでしょうか。
老人医療や、テレビCMで観かける重病患者なのに一定期間が過ぎるとムリヤリ退院させられる制度なども「役に立たないなら退場してね」という考えがよくわかります。
精神の面では先進国を名乗るのもおこがましいなぁと感じます。
そんな中施設の職員さんのお言葉にありがたくも切なくなります。
もよこ
2008/05/13 20:06
もよこ様
 以前雑誌で見た格差問題の記事で、「収入による格差が洋服とか車とかのランクにあらわれるのは別にいいんです。稼いだ人の甲斐性だから。でも、医療とか教育に貧富の差をつくっちゃいけない、そのための税金です」というような意味の意見がありました。本当にそうだと思います。最低限で生きる、その機会すら奪われている人のこと、そして自分もいつそうなるかわからないということを思い知らされました。
tomoko
2008/05/14 12:35
本当にひどい話ですね。うちの施設にも利用料の払えない方おいでます。
何をどこから直していいのか分からないくらいひどい世の中です。無駄なものには価値がないんですね。
知的障害者は制度がおかしいと思うことすら難しい人が多い。世の中に訴える口を持たない。やっぱり親が強くならねば仕方ないのですね…
「弱者はお荷物」役人の皆様も最後には「後期高齢者」で「お荷物」になるのにね…
せいじ
2008/05/14 14:06
せいじ様
 政治家も官僚も、お金はたっぷりあるから負担の重さなんてわからないのでしょうか。ほんの僅かと思われても、そのほんの僅かさえ捻出できない人々がいるという想像力はないのかもしれません。強い者しか生き残れない国になってしまうなら、政府は何のために存在しているのでしょうね。
tomoko
2008/05/15 14:44

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