障害児Kとおたく母の疾走日記

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS 障害児学童クラブの初心

<<   作成日時 : 2008/04/14 13:18   >>

トラックバック 0 / コメント 14

 障害児の学童クラブを作ろう、と養護学校の保護者が活動を始めてから正式に認可がおりるまでには2〜3年かかったようです。

 この事実が示す、気付きにくく忘れがちだけど重要なこと。

 懸命に活動したにもかかわらず、自分の子はその学童クラブに参加することができないまま学齢期を終えた人もいる

 我が子のために、と思ったけれど、願いが叶った時その恩恵は受けられなかった。でも、後悔はしない、不満も言わない。そんな人達が、確かにいたのです。

 親の会として活動する。障害を持つ我が子のために、という親心が力となる。でも、それだけでは大きな山は動かせなかった。

 それぞれが我が子の利益のみを考えていたら、同じ方向へは動かない。同じような子供達や家族のことまで思いを寄せることで力は増幅し、それがまわりまわって我が子に別な形での利益をもたらすこともある。

 福祉とか社会とか、大きな構造に働きかける時って、そういう気持ちが大切なのかもしれない。自分の周囲の環境を変えることだけに努力しても、構造が同じなら結局何も、永遠に変わらない。同じ悩みを持つ人が次々に現れるだけだ。

 障害児学童クラブの設立当時の考え方は、
「保護者と指導員が対等な立場で、子供達を第一に考えて運営すること」だったそうだ。

 親と子供と指導員が、一緒に考えて同じ喜びを得る。ただ利用料を払って預かってもらうだけ、という場所にしてはいけない。これが初心だよ、と教えられた。

 「やってもらう」のではない、「自分達がやる」。これが基本。

 きれいごとだとか理想論だとかいうのは簡単。でも、理想は掲げておいたほうがいい。
 目標とする基準の高さを最初に決めてそこに看板を掲げる。その看板が遠ざかって見えてきたら、「堕ちている」ということ。それを自覚するために。 

 正直な話、とんでもないところに関わってしまった、とも思う。小心者で事なかれ主義だったから、設立の苦労なんて知らない、ただ子供を預かってもらえばそれでいい、と思っていたこともある。
 でも、関わっていくほどに、「もう逃げるな、しっかり前を見ろ」という声が聞こえてくるのです。

関連過去記事  「障害児学童クラブの苦悩」 「障害児学童クラブの考え方」

設定テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
>「もう逃げるな、しっかり前を見ろ」
たった一度の人生のなか、この声がきこえてきた人は幸せなのかもしれませんね。
ワタシには、何度も何度も聞こえてきます。何度も何度も逃げようとしているからかな(爆)
dr.stonefly
2008/04/14 14:58
以前息子が幼いときにお世話になってた障害児も受け入れていた幼児教室と同じスローガンだなあと思いました。お母さんと保育士さんで運営する教室、役員さんの仕事はめちゃくちゃ忙しかったし(息子のためにと引き受けました)バザーになるとほかの保護者も集まってそれは忙しい。でもそのなかで親子ともに得るものは大きかったと思います。「自分たちがやる」大事なことだとこの頃すごく思います。他力本願では誰も助けてくれない。まず自分たちが動かなければ誰も認めても手をさしのべてもくれない。我が子のためには間に合わなくてもと、設立のために動いてくださった保護者の方々に敬意を表します。
ちえのすけ
2008/04/15 14:15
dr.stonefly 様
 こういう子供を持つと、すべてにおいて逃げたいとしか思えないこともあります。でも、逃げ続けて崖っぷちに立つとそこから先は崖下に身を投げるか振向いて立ち向かうかの選択しかなくなります。余裕のあるうちに戦闘準備を促してくれた人々に、今は感謝したいですね。
 何度逃げたくなっても踏みとどまる、それを繰り返せるのは素晴らしいと思います。
tomoko
2008/04/15 14:48
ちえのすけ様
 最初からすべての制度が整っていればいいけれど、制度をつくる人がすべての弱者について理解しているわけではないから、当事者が動かなければならないのは仕方ないのでしょうね。あとは少しでも多くの人に知ってもらうことでしょうか。大変だけど、得るものが大きいことだけは確かです。
tomoko
2008/04/15 14:52
はじめまして
”障害児””働く親”で検索して
このブログにたどりつきました。
6歳の障害児がおりますが、働きに出ようといろいろと調べているところです。
私たちは現在在米です。
障害児の特殊学級が公立校に付いているのでそこでのアフタースクールプログラムに参加できるようです。
ただここには障害者に対して特別に
ヘルプがつくわけではありません。
子供は自閉症なので、普通の子の大勢の集団のなかでやっていくのは難しいというのが現実です。
もちろん入れてみないとわかりませんが。
アフタースクールプログラムはひとつの
候補で、ほかには何があるのかとさがしたところホームデイケアといって自分の家で子供を見る(8人から14人)ことを
仕事にしている方たちがいます。
まだ紹介してもらったばかりなので費用等はどのくらいかかるのかはわかりません。
働こうと決めたものの、やっぱり預けてはたくのは心配ごとが多すぎるのではないか、、と毎日堂々巡りです。
安心して預けられる環境、できると
いいですね。
みゃー
2008/04/17 01:33
関わること、大切
みゆきちゃん
URL
2008/04/17 07:05
「お頼み申します」ばかりではどうにもならないのですね。動くしかない。動いて、動いて貰うまでガンバル。そして、継続なのでしょうね。
yuurakusya&太郎ママ
URL
2008/04/17 09:06
私のことなのですが、10年ほど前に小規模作業所から社会福祉法人を設立する事務をしました。多くの方の善意や協力によって設立しました。

10年たって多くの職員が変わり、設立当初のメンバーの半数近くになっています。やはり、思いはなかなか伝わらない。彼らには「最初からあって当り前の施設」だから。

tomokoさんのように設立当初の方々の気持ちに思いをはせることができるのは素晴らしいと思います。それだけで当時のメンバーの皆さんのご苦労は報われるように感じます。

学童クラブ、大変だと思いますがご活躍をお祈りいたします。
せいじ
2008/04/17 12:22
みゃー様
 はじめまして。出版物などを見ると、アメリカでは療育機関や学校との連携もあり、障害児者への理解も深いなどと書かれていてとても羨ましく思っています。でも、その中でもそれぞれの個性や家庭のニーズのすべてにぴったり合う環境を探すのは大変なのですね。
 私自身は仕事をしていません。でも、働かねばならない状況の人、また仕事をすることでエネルギーを補給して子供と向き合う力を得ている人などを見ていると、障害児の母が働くということについて社会がもっと理解してくれればいいのに、と思います。健常児の放課後・休日対策の中で、障害児の存在にも目を向けてほしいと心から思います。安心してお仕事が始められるといいですね。
tomoko
2008/04/17 14:23
みゆきちゃん様
 本当、関わることで初めて見えたことがたくさんあります。すべてが勉強ですね。
tomoko
2008/04/17 14:24
yuurakusya様
 困っていることは自分達で訴えないと伝わらないのだということがつくづくわかりました。でも、大変なのはこれから維持していくことです。力がぬけません。
tomoko
2008/04/17 14:28
せいじ様
 ありがとうございます。そう、あとから来た人にとっては「最初からあって当たり前の施設」であり、自分達は「お客様」なんです。利潤追求が目的で作ったお店や会社ではないので、お金を払えばすべての要求に応えてもらえるというものでもないのに。うちの子は認可がおりた直後に参加させてもらったので、まだ設立の苦労話を聞く機会がちょくちょくありました。私の役目はそれを伝えていくことかな、とも思います。難しいものですね。
tomoko
2008/04/17 14:35
関らなければ身になりません。
子供はその関った親の背中で充分に恩恵を受けているでしょう。
私の考え方も活動の背骨にして頂きたいですね。
hbar
2008/04/20 14:11
hbar 様
 そうですね。参考にします。
tomoko
2008/04/20 20:10

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文