障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 通学の自立

<<   作成日時 : 2007/09/10 11:11   >>

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 先週の台風の時、一般の地元公立小中学校のほとんどが登下校時刻を変更したが、Kの養護学校は定刻どおりだった。

 スクールバスと親の送迎だから天候による登下校途中の危険はあまり考えられない、ということもある。

 それより、「ひとりで留守番できない子が突然帰ってきてしまうことに対応できない保護者」という事情の方が大きいのかもしれません。仕事や予定の変更が難しいということもあります。

 Kが就学して8年目になりますが、天候のための臨時休校は大雪の時に一度、くらいだったような。
 バスが出られなかったため。それくらい、辺鄙な山の中にある学校なんです。雪国でもないのに、そこだけ日陰の雪が春まで溶けなかったりします。

 そうはいってもバス通学のありがたさ、身にしみています。

 「でも、できそうな子は公共の乗り物や徒歩で通学する練習をしてください。ご協力しますよ。」

 最近、進路指導の先生が呼びかけます。

 Kのような最重度の子が多いものの、生徒の中には立派に言葉・コミュニケーション能力・体力のある子もいる。そんな子達の保護者には、先生方も真剣に通学練習を勧めます。

 自宅から最寄の駅・停留所まで徒歩、もしくは自転車。定期券を使用し、降車場所を確認し、そこから学校まで歩く。さあ、やってみませんか?

 自力通学。すぐにできるようになるのなら、問題はない。でも、それを可能にするためには地道な練習を続け、。親は努力と忍耐を山のように積み重ねなければならない

 また、それができるようになったとして、電車やバスの中で周囲の人に妙な関わり方をしたり、不快な行動をとったり、からかわれたりということもある。実際にそういう苦情や通報が学校に届くこともあると聞きました。

 「ひとりでなんでもできるのが自立というけど、親としてはこれ以上余計な摩擦や事件を起こされたら神経を病んでしまいそうなの。」 

 こういうご時勢だから、世間の意識や目はかなり厳しい。悩みます。

 自立って、なんだろう。
 奇跡のようなステップアップを実現する道は険しいです。

 しかし、現実にものすごい努力でこれを実現した親子もいる。やればできる、ということを見せられると励まされます。

 でも、私はKにそれをさせようとは思わないし先生もうちには個人的にそういう誘いはしてきません。双方共に、彼の「際立った個性」は理解している(笑)。

 そういうことに、心の底で安心している自分はやはりヘタレで小心者だな、と思うのです

でも、バス停までのわずかな道程を私と一緒に歩く、それだけのことが問題なくこなせるようになるまでに何年かかったことだろう。

 今日の朝。玄関を出て自分で傘を開き、バスに乗り込む時に閉じる。その一連の動きがごく自然にできていた、それだけのことで、目頭が熱くなってしまった自分は、まだ意識が低いのかもしれない。 

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
ウチの子が通う養護学校は、小中学部は少ないんですが、高等部となると自力通学のお子さんの方が多いのです。なので、台風や雪など、ちょっとでも怪しいと危ないので、すぐに休校になります。台風9号の時は、前日に休校が決まりましたもの。たいした雪でなくてもすぐに休校です。ウチの子は車通学なので心配はないんですが…。今年は特に生徒増により、自力通学のお子さんが増えました。路線バスも皆いっぺんに乗るといっぱいになって、近所の方々に迷惑になるほどです。帰り時間をわけて乗るんですよ。すごいでしょ?
キョン
2007/09/10 15:33
 子供の自立の手助けも忍耐ですね。
 少しでもと願うのは親心です。報われるといいですね。
 我が息子は重度の身体障害者でしたから、自立とは縁遠いものでした。それでも、一人で着脱、食事、排便排尿、などなど、本当に初歩的なものでさえ親子共々努力しなければ身に付かないのです。今思えば、気の遠くなるような歳月だったと・・・
yuurakusya&太郎ママ
URL
2007/09/11 09:34
キョン様
 こちらでも基本的に自力通学になるのは高等部からなのですが、できそうな子ははやめに練習を勧められる、というわけなのです。
 軽度の子が自分より重度の子の世話を焼きながら電車に乗り込んでいくそうです。時間を分けて通学、という必要はないのですが、そんなふうに助け合いつつ、また一般の方にも助けられながら平和に通学できればいいのにな。・・・うちは、進学しても確実に私の送迎なのですが。
tomoko
2007/09/11 20:55
yuurakusya様
 普通の人が無意識にできる一挙手一投足を、それこそ手取り足取りで教えて長期間。おかげさまで、忍耐強くなりました。(笑)
tomoko
2007/09/11 21:00
膝を痛めて曲げられなくなり杖をついて仕事に行っていたことがあったのですが、普段なんとも思っていない、座ること、立ち上がること、階段を上り下りすること…すべてなんだかよくわからなくなり、通勤だけでぐったり疲れてしまったものでした。無意識にしているさまざまな動作は、実は徐々に身につけてきたものなんですよね。自分で傘を開き、バスに乗るとき傘を閉じられたKくん。身体の中で、状況と行動がカチリ、と結びついたのでしょうね。涙が出てもいい、いっぱい喜んでいいことなんだと思います。おめでとうございます。
なつめ
URL
2007/09/11 22:32
あの台風のなか変更なし?って最初はびっくりしましたが、言われてみればなるほど、そういう事情もありますね。「台風だからバスが遅れる」が理解できないお子さんもおられると思いますし。考えてみると、特殊学級は通常クラスと内容は違っていても生活ペースは同じなんです。登校時間も行事も一緒。(ついていけるかどうかは別として)二学期は行事続きでけっこう大変そうです。自立登下校、うちのクラスでは2人バスにのって帰りだけやっています(うちと同じ越境組)バス停にはママが迎えにきていますが。親ははらはら、どきどきのようです。
ちえのすけ
2007/09/12 09:39
なつめ様
 ありがとうございます。本当に、何が空しいってそれまで「できてあたりまえ」と認識していたことのほとんどが「教えてもできない」という状況でした。空しさを感じつつ積み重ねていたことはムダではなかった、と最近少しずつですが感じています。
tomoko
2007/09/12 13:21
ちえのすけ様
 一歩前進するまでに、親はもう心臓バクバクの日々。バス通学をさせている親御さんの気持ち、わかります。
 登下校時間がずれるとそれだけで情緒不安定になる子もいるので、うちの養護学校ではめったに臨時の変更はありません。たまに行事で変更になるときはあらかじめわかっているので、親はじっくり言い聞かせたりしています。
tomoko
2007/09/12 13:26
それは大変でしたね…
ちなみに私は明日から3日間Yahoo!ドームで燃えてきますが、何と台風11号が九州に来そう…
どうなるんだろう…
tomokoさん、Kくん、お疲れ様でした!!
たかびごん
URL
2007/09/14 21:09
たかびごん様
 この時期は、まさかと思う時に台風に予定を狂わされますね。最近はドーム球場のおかげで雨天中止はなくても、交通機関が停まってしまって中止ということもありますからね。
tomoko
2007/09/15 14:11

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