障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 手のかからない子

<<   作成日時 : 2007/06/18 11:03   >>

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  「おたくのお子さんは、手のかからない、いい子ですね。助かります。」

 普通に聞けば褒め言葉。言う方も、多分それほど深く考えての発言ではないでしょう。さりげない、社交辞令も含めた会話です。

 でも、言ったのは養護学校の先生、言われたのは障害児の母・・・というケースの場合。

 言われた母が、即答したこと。

 「いえ、手をかけていただきたいのですが。」

 一般的に、養護学校に通っているのは「手のかかる子」という認識があります。
 Kのように情緒不安定で自傷行為のある子もいれば、他害の癖のある子、多動、異食、パニック・・・もう、一緒にいると手も目も離せないという子は多い。

 でも、中には穏やかで目立った問題行動もなく、多少目を離しても危険に結びきにくい子もいます。このお母さんのお子さんも、そういう子。

 「静かで動きも少ないし、確かに多少放っておいても危険はないのは確か。でも、やはり重度の障害児なの。できないことはたくさんあるし、こちらから関わってあげることが必要な子なのよ。」

 「手をかけてほしいから、養護学校を選んだんですよ。」

 
 先生も、完全なマンツーマンでもなければどうしても「手のかかる子」への対応が中心になります。このお母さんは、いつもその様子を見て複雑な気持ちでした。

 そこで、先生から冒頭の「手のかからない子」発言です。面談の終わり際、軽いお愛想のように言われたとたんに黙っていられなくなったとか。

 手はかからない。でも、将来完全な自立は多分できない子。また、今はどうでも将来どうなるかはわからない。

 少しずつでもできること、わかることを増やして生きる力を蓄えさせたい。努力は怠れない介助を受けやすい、受身で従順、というだけでは障害者だって生きていけない世知辛い社会になりつつあるのがわかるから

 手がかからない、ということで安心してはいけないのだ、ということを、このお母さんの言葉であらためて肝に銘じることができました。 

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2007/06/19 17:26

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
 うちの弟もそう言われてきました。
おとなしくて、言葉も出ないので、学校でも友達は少なかったです。
今は作業所ですが、ときどきものすごく心配になることがあります。
ましてや、学校での時間には限りがある。
そのお母さんの気持ち、わかります。
手がかからないから、ほったらかしにしていてもいいってもんでもないですよね。
Shin
2007/06/18 11:23
うんうん、分かります分かります〜〜!!今まさにうちの子がそういう感じです。一年生に手がかかるから、どうしても上の学年の子はほったらかしになりがち。先生二人に子供6人だから当然マンツーマンというわけにはいかない、けれど手をかけてほしくって特殊学級にしたのに、かけてもらえないのが本当に切ないです。かといって重度のお子さんや保護者を責める訳にもいかないし。ほんと、共感しちゃいました。
ちえのすけ
2007/06/18 13:09
どうしてもそうなってしまいますよね。息子の特殊学級も生徒十数人に対して先生は3人です。だからと言うわけではないのでしょうが、交流学級に行かせても嫌がらない子はついていけない授業以外はずっと交流学級で過ごしています(朝の会から給食、帰りの会まで)。「騒がず静かにしていますよ」と言われますが、わけがわからなくてボーっとしているだけじゃないのか?他にやるべき事があるのでは?と疑問に思うこともあります。でも特殊学級の参観に行くと先生方の半端じゃない大変さを目にしてしまい何も言い出せないままです・・。
もよこ
2007/06/18 20:09
 私は特殊学級の先生から悩みを打ち明けられました。5人に対して先生2人。ひとりの一年生が1歳児並の知能しかなく、先生1人がついていなければならない。他の子に手を掛ける余裕がなくて困っている。その子の保護者は養護学校への編入はしたくないと思っているようだし、養護学校側でも受け入れてもどうしようもない。と言うようです。いい解決方法は無いのでしょうかね。
yuurakusya
URL
2007/06/19 11:40
うちは逆に手がかかる子で、目を離すと肘這いで脱走を図るし、お友達のカニューレ引っ張ったり、誰かに噛み付いたり、大泣きしたり…。
重度重複学校なので、二人に対して一人の先生がついてくださいますが、どうしてももう一人の動きの少ないお子さんが布団に寝かされっぱなしになっています。
じっと大人しく寝ているからといって放っておかれるのでは家にいるのと同じですもんね。
色々な「刺激」が障害のある子にとってはとても大切なことだと感じています。
ただ、私の立場から先生に「もう一人の子にもっと関わってください」とは言えず、なるべく学校に行った時には、娘の面倒は私がみるようにして少しでも先生が二人を平等にみられるようにできたらな、と思っています。
リンコ
URL
2007/06/19 11:54
Shin様
 手がかからないということで存在感が薄くなるのでは、と思うと心配です。大人になっても、やはり周囲とかかわりをたくさん持って欲しいのは同じですよね。働きかけはどんな人にとっても大切だと思います。
tomoko
2007/06/19 14:56
ちえのすけ様
 特学にもよくある悩みと聞きますが、養護にもあるんですよね、こういうこと。本当に個別の対応を重視した「特別支援」なんて可能なのかな、と考えてしまいます。制度が整うのを待つしかないのでしょうか。
tomoko
2007/06/19 14:59
もよこ様
 静かにしている、じっとしているということがいちばんというわけではないですよね。自分から積極的になれない子に生き生きとした学習や活動をさせてほしい、と願うお母さんの苛立ちは深刻です。先生の数やクラス編成を考えてほしい、という声もよく聞きます。
tomoko
2007/06/19 15:03
yuurakusya様
 養護学校さえ受け入れが難しい、ということもあるのですね。でも、その子本人も他のお子さんもお気の毒ですね。個々の障害に適切に関わるということが特別支援教育なら、一日もはやくその理想に近付いた体制を作ってもらいたいものです。
tomoko
2007/06/19 15:07
リンコ様
 お母さんがそういう気持ちでいてくださるだけで、大変なことがあっても先生はすくわれていると思います。その気持ちがわかって、努力してくれているのではないでしょうか。決して手のかかる子が悪い、というのではない、みんな同じ「手をかけなければいけない子」なんですよね。
tomoko
2007/06/19 15:16
うちの子は、手のかかる子です。ものすごく。でも、同じクラスのお母さんから同じような事をいわれました。私の子は手がかかるから先生がいつも気にかけてる、ちょっと良いことをしただけでも大げさに褒めてもらえる。でも、他の子が上手になにかできてもほめてもらえないし、問題を起こさないから先生の目がいかない。と。他の子のお母さんの気持ちもほんとにほんとに痛いくらいわかります。そして、そのくらい手をかけてもらっても、問題を起こす我が子。先生からは「どうしていいかわかりません。」との一言。私も傷心気味で、、、いけないとわかっているけど、登校拒否。悪循環ですね。。。
ひのこ
URL
2007/06/20 17:33
ひのこ様
 自分の子に手がかけてもらえないからといって、いわゆる「手のかかる子」の親御さんの方にクレームをつけるのはちょっと違う、と思います。ほとんどの方はひのこさんのように真剣に悩んでいるのですから。
 専門家である(と信じている)先生に「どうしていいかわからない」と言われたら辛いですよね。同じようなことを言われて落ち込んでいたお母さんが身近にいました。できれば先生と、他の子への対応もあわせて徹底的に話し合えたらいいですね。
tomoko
2007/06/21 21:25
手のかからない子・・を見て速攻コメントを入れたら、他の方のところへ飛んでいました。お仲間たちで読み合っていると思うので、お許しくださいねm(_ _)m
二十歳の息子。A君母です。
特学出身ですが、本当に狭間の子っていますよ。マンツーが必要なお子さん、または課題をこなせて、もっともっと!を望むお子さんへはすぐに教師がつきます^^;
求められるからです。言葉で態度で・・・
中間層の、大人しく、何気に課題をこなせているように見える!?子供には、何となく目はかけてもらってるに違いないのだけれど、積極的に声がけがない・・
どうしてもあります、現実的にそうならざるを得ないのかもしれないけれど・・どうか声をだしてみて下さい!^^
akice
2007/06/24 07:24
akice様
 こんにちは。いえ、よくわからないけどこちらに実害は全くないので、気になさらないでください。
 よくも悪くも注目される子もいれば、おとなしくて目立たない子もいるというのは健常児の学校でも同じかもしれないけれど、健常児は自分で努力する方法も向上心もあります。でも、障害児と認定されている子はどの子も手を差し伸べて導いてもらう必要があるとされているはず。先生に「助かります」なんて言われても困りますよね。親が声を出してみる必要もありそうです。
tomoko
2007/06/24 12:21

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