障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 親だって・・世代・感覚の壁

<<   作成日時 : 2007/05/21 12:40   >>

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 割と規模が大きく歴史も古い地元の知的障害者の会がある。養護学校のPTA役員になると、この会のお手伝いもまわってきます。

 看板としては大きな会なのですが、会員は親も本人も年齢層が高い。親は老年、本人は壮年、という感じ。仮に、「老舗親の会」とでもしておきましょう。

 募集していないわけではないのに、障害「児」を育てている若い親はほとんど入会してきません。何故でしょう。理由はたくさんありますが、いちばんに考えられるのは、世代間における親と本人のニーズの差です。

 若い親は、子供の障害をなかなか受容できない時期であったり、就学や思春期の問題に悩んでいたり、卒業後の進路探しに日々奔走したりしています。現在のこと、将来のこと、すべてが脳内ぐるぐる状態です。不安もいっぱい。

 しかし、「老舗親の会」の会員のお子さんは、既にどこかしらの施設に入所したり作業所に通ったり就労していたり。卒業後の進路も定まり「ひとやすみ」もしくは「あがり」のような状態。

 もちろん、本当に「あがり」のわけではないしその親達もそれは充分承知していますが、やはり障害「児」の親達よりもやや余裕を持っているように見えてしまいます。とりあえず、ある程度先までの見通しはついているわけですし、何より経験を積んで腹も座っている。

 そういう方たちが運営の中心になっている。すると、どういうことになるか。

 打ち出される企画や事業は、レクリエーション的なもの(カラオケ、ボウリング等成人対象)や施設利用補助関係が多くなる。

 でも、若い親が求めているのはそういう活動ではありません
 発達の不安や療育・就学の相談。子供と余暇を過ごす場所探し。福祉や法律の勉強。将来の居場所に関する知識。そういうものが、喉から手が出るほどほしい

 「若い会員も集めないと」という声はあっても、そういう企画を立ち上げようという声はなかなか上がらない。自分達には、既に関わりのないことだから。

 そして、若い親は自分達でなんとかしようとして別の親の会を作る。自分達のニーズは自分達で確保、ということ。

 役所の人に、「いろいろな会があるけど、同じ種類の障害の会なのになぜまとまって活動しないのですか」とよく聞かれる。こういうわけなんです、はい。

 交流企画もあったけど、どこの会も「相手のニーズに協力する」などという余裕はない。お金も、時間も。また、それぞれのやり方とか考え方にもいろいろな面での違いがあります。

 「これではいけない、いちばん大きい看板を持っている『老舗親の会』を少しずつ変えていきましょう。できないことはないはずよ。」 

 前年度のわが養護学校PTA会長のお言葉。本当ならそれがいちばんいいのです。それはわかります。でも、同じ活動を同じメンバーで長く続けてきたことによる「体制」を平和に覆すことは本当に難しい。

 地域や人間関係などのさまざまなしがらみも複雑にからみ、詳しくはかけないけれど、若い(ここでは私も若い親扱いなのです)親達が口を挟める状況ではありません。
 
 でも、このままでいいとは思えない。これを機会に、いろいろな可能性を手探りしてみたいです。行動を起こす、以前の「様子見」の一年にするつもり。ああ、やはり私はヘタレな小心者。

 しかしなんだな、結局あちこちに嘴突っ込む羽目になってるじゃないの。今年は社会勉強の年、と腹をくくるしかないようです。
  
 あ、仲間探しにいわゆる「親の会」に入会しようと思っている方へ。自分の求めているものが何なのか、どんなことができそうか。もう一度しっかり確認してから会を選ぶことをお勧めします。 

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コメント(16件)

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今年小1になったばかりの娘を育てる、それこそたまごの殻を付けてるようなヒヨコの母ですが、年代はtomokoさんと同年代(たぶん…)なので、他の保護者の方との世代のギャップを感じている今日この頃です(笑)
子供が小さくてママ友達が全然出来なかった頃には、親の会って喉から手が出るほど欲しかったですが、今はとりあえず気の合うお友達もでき、精神的にも安定してきたので、とりあえず今年は「親の会」の様子見をしているところです。
PTAの学年委員になってしまったので、そんなヒマはない、という部分もありますが。
ただのヒラの委員ですら、これだけ忙しいんですから会長さんともなると、、、とお察しします。
どうかご無理なさらないでくださいね。
tomokoさんのブログで随分と勉強させていただいています。できれば当方にリンクを張らせていただきたいのですがよろしいでしょうか?
リンコ
URL
2007/05/21 13:10
ああ〜、そういうの、ありますよねえ〜。トッキーの通っている学校のすぐ近くにも、けっこう大きな親の会があるんですが、私はそこには入るつもりはないんです。なんでかっていうと、その会のモットーは「障害児を普通学級へ」だから。もと養護学校の教師をされてたかたが主体になってやっていますが、「どんな重度な子でも普通学級へ」という考えで、養護や特殊学級の良さを一切認めないの。世代の違いもあるし、考え方の違いもある。確かに親の会選ぶのって難しいかもね〜。
ちえのすけ
2007/05/21 14:47
あ〜これ母子家庭の会も似たようなところあります。老舗の母子家庭の会、あります。でも、残念なことに(というか残念なんだかわかりませんが)、自分がそういう状況になってみないとそういうところに行ってみようかどうかで悩みもしませんから、多くの人にとっては関係ないことだし、老舗の会員さんたちにとっては安定的な会だから、運営方針なんてそうそう変わらないんですよね…。たかが保育園の父母会でもそうでしたが、ただ単に「続いてきたから」という理由で続いていることをやめるとか変えるとかに抵抗する人もいるし、変化を起こすのはなかなか大変だと思います。ユーザのニーズを的確に捉える。これ、どの企業も必死にやっていることですが、ターゲットを絞り込めない以上、最大公約数しかないのか、やっぱり個々に踏み込んでいくのか、っていうところでも難しいですよね。誰か一人でも、ああ、この場所があってよかった、と思ってくれたら成功だろう、と思うんですけれども。身近な同志ができるといいですね。
なつめ
URL
2007/05/21 23:33
おはようございます。
 どの世界も同じようなものですね。有る程度固まってしまった会に入るには相当な覚悟? が必要かもしれません。どうしても後からのものは排除しようという動物的本能があるみたいです。そこに居場所を持とうとすると、暫くの間静観しながらチャンスの巡ってくるのを待つしかないみたい。
 我が子に丁度良い会が見つからない人は沢山いますね。またその様な人同士が会を作るということになっていくのでしょうね。
 世代の違いは良くも悪くも作用しますね。
yuurakusya
URL
2007/05/22 08:47
リンコ様
 私も、次男の学校の保護者との世代差にはかなりとまどっています(笑)。それなりに話もできるお友達とかがいて、自分の気持ちも安定しているのなら、あわてて親の会を探すこともないと思います。いろいろ交流を持つうちに、自然に自分に合った情報収集方法が見つかるのでは。私も、今年になって急激に交流が増えてからわかったことがたくさんありました。
 あのきれいなHPにリンクを貼っていただいけるなんて、嬉しいです。よろしくお願いします。
tomoko
2007/05/22 09:27
ちえのすけ様
 単なる親睦や情報交換ではなく、そように明確な目的がある会ならば、自分達に合うかどうかも判断しやすいですね。学校の保護者同士とかで、いろいろなしがらみに縛られずに交流を深めるのもいいのかもしれません。障害の内容も、親の姿勢も本当に十人十色だな、とつくづく思います。
tomoko
2007/05/22 09:32
なつめ様
 歴史が長ければ長いほど、その活動内容を考え直すというのは難しいですね。今のままで充分、前例のないことをやるのは不安。利潤追求が目的ではないから、やはり安定が第一。
 しかし、やはり感じるのは「別にやってもいいけど、自分が既に必要ないことのために苦労するのは嫌」という空気。「じゃあ、自分達でやります」、で、新しい親の会が・・・これが、世代が変わるごとに繰り返されている感じです。しかし、この状態では行政に声をあげる力や説得力を持つのは難しいです。
tomoko
2007/05/22 09:42
yuurakusya様
 「メンバーは少なくていいから、気持ちをひとつにできる人だけで活動したい」という意見、「あまり協力的でないメンバーでも、いろいろな場面で協力を要請できる予備軍と思い、できることをできる時にやってもらえばいい」という意見。多くの力を集めて目的に向かうのが組織、ということは一緒のはずですが、考え方をひとつにするのは難しいようですね。
tomoko
2007/05/22 09:49
 養護学校で進路講演会を企画して、講演を頼むと、講演者は、だいたい立派な先生や施設長さんなどです。
 でも私は、進路関係で勉強になる公的な話を聞きたいときもありますが、たまには、お子さんが卒業してゆっくりなさっている先輩お母さんの話も聞いてみたいなぁとも思いました。  で、私が、進路委員の時に、卒業した先輩お母さん達2〜3人をお呼びして、気軽なお茶会のような講演会を企画しました。先輩お母さんが、お子さんの進路の時の苦労とか先生の情報、ケースワーカーとのトラブルの話、進路でうまくいったり失敗した話今の施設の状態などを話してくれました。生の赤裸々なお話。とても良かったですよ〜。
キョン
2007/05/22 13:43
リンクの件了承くださいましてありがとうございます。
早速貼らせていただきました。
これからもよろしくお願いします♪
焦らずじっくり自分に合った会を探していこうと思います。
リンコ
URL
2007/05/22 21:06
キョン様
 私が入っている会にも、お子さんが成人している方がけっこういます。ときどきお話を聞くと、「へえ〜」と思うことがたくさんあるものですね。複数の会に入って活動を分け、自分達に必要なものをあちこちから意欲的に吸収しているバイタリティー溢れる親御さんもいます。いろいろ教えてもらえて、心強いですよね。
tomoko
2007/05/23 12:18
リンコ様
 こちらこそ、ありがとうございます。実は、知人でHP上のオンラインブックマークや相互リンクでトラブッた人がおり、申し訳ないのですがそれを教訓とし相互リンクや個人的お気に入りリストは作らないことにしております。その点のみご了承いただければと思います。
tomoko
2007/05/23 12:23
tomoko様                  何を隠そう市の老舗親の会の支部長もしてます。行政が相手にしてくれるのは、老舗親の会です。先輩のお母さんを敬い頭は下げ、私たちのこどものために行政に言いたいことを言ってる私です。老舗親の会も変わらんといかんのです。わかってますよ。早く私を中央に出してね。かな〜                 
じゃいこ
2007/05/24 08:11
 成人して、作業所なり何なりに落ち着いてしまうと、どうしても家と職場との往復しかなくなってしまいますね。養護学校の時みたいに、遊ぶ場もないし、先生のような事細かに様子を伝えてくれる人もいない。老舗親の会の企画の偏り、わかります。tomokoさんの考え・気持ちもわかります。すごーく難しい問題ですよね。
Shin
2007/05/24 12:08
じゃいこ様
 どんな表現をしても、わかっちゃいますよね。地域・支部によってその活動の勢いにかなり差があるようですが。
 行政にいちばん顔が利く看板を、最大限に利用するためにはどうしたらいいのか。ない知恵しぼって考えています。毎年の行事をただこなしているだけ、の状態をまずなんとかしたい。でしゃばりにならない程度に、交流を深めながら少しずつ意見をだしていければいいなと思うのですが・・じゃいこさん、いつか中央に出てくださいね。
tomoko
2007/05/24 13:04
Shin様
 年配の親御さんでも若い人を気にかけてくれる人、若いけど、「もっと積極的な活動を」と訴えている人、いるにはいるのですが、なかなか全体が動きません。現状維持でいいというわけではないし、これからは現状を維持することすら難しいかもしれない。今のところは、「小さなことからコツコツと」しかないようです。
tomoko
2007/05/24 13:10

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