障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 知らない、ということ。

<<   作成日時 : 2007/04/23 12:16   >>

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 先日開かれた、弟君の学校の保護者会。

 年度初め恒例、「PTAクラス役員決め」

 私は既に経験済み、ましてや今年は「兄の養護学校のPTA会長をお引き受けしたもので・・・」という無敵の伝家の宝刀も懐に忍ばせています。恐い物などない。
 実際、引き受けられる状況ではないし。

 しかし、予想通りというか、「どなたかお願いできませんか」という先生の声も空しく、重い沈黙が続きます。

 そんな時、お母様方の中から小さくボソっと聞こえた私語。

 「なんか、自閉症になっちゃいそうな雰囲気よね。」

 どなたの発言かはわからずじまいでしたし、他に気にしていた方がいたふうにも見えませんでしたが・・・

 いやいや、まいったね。クスッと苦笑い不快感とか抗議するとかの突っ込みすら思い浮かばない、むしろ面白い。

 わかってはいたけれど、このレベルの認識の人はまだ少なくないのだな、ということをあらためて感じました。 

 ドラマだのニュースだので話題になっているように感じられても、それは意識している人の間での話。

 さまざまな情報が渦をまいている。欲しい情報は、あちこちから受け取り放題。

 でも、たいていの人は、別に興味もない、必要ない情報にアンテナは伸ばさない

 私だって、私立中学のお受験情報だのスポーツ少年団の保護者の苦労話などをあえて聞きたいとは思わないし。
 逆に、Kが健常児だったら、福祉など全く興味を持たなかったかもしれません

 知らないことは、それだけなら罪でもないし悪でもない。知らなくても一生平和に過ごせることは、山ほどあります。そして、それはひとりひとりで違う。

 たいていの人には必須ではない、意味なんて理解せずに使ってもなんでもない情報。でも私達は知らされてしまったし、さらなる知識を求めざるを得ない。それだけの違いです。

 そこで訂正しなきゃダメよ、と言われますが、私だって空気は読めます。場違いな発言で本題をそらして、「障害児の親ってやっぱヒステリックで余裕がない」とか思われるのはマイナスにしかなりません。頭で理解してくれても、協力はしてくれないでしょう。

 正しい理解を求めようとするあまり、引かれてしまっては元も子もない。ゆっくり、じっくり、確実に伝えていきたいです。

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dr.stoneflyの戯れ言
2007/04/23 16:22

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
確かにそうですよね〜、私も難病とかほかの障害のかただと知識は乏しい。自分に直接関係ない話しだとなかなか興味も出てきませんよね、しかし、きっとそのぼそっとつぶやいたママ、tomokoさんちの事情を知らないママなのでしょうね〜。知っていたらそんなこと言えないでしょうし。もしかして後でほかのママに、「あなたデリカシーのないこと言うわね、tomokoさんち、自閉症のお子さんがいるのよ」なんて言われて青くなっていたりして(^^;)
ちえのすけ
2007/04/23 12:37
やりきれませんね。いろいろなことが解るということは、たとえば無知な人々の反応まで解ってしまって、気遣わなければならない。無知な人々に気を遣って「解ろうという気持ちになるよう」誘導しなければならない。無知な人々は自分が無知だとは解ってません。もちろん気を遣われていることにも気づかないでしょう。
逆にいろいろなことが解る人は、自分の無知を知ってます。自分が無知であることを知る困難さも解ってますよね。解っているだけに文中のような方々に「何か言うことの」虚しさも解ってしまう。……、さて何が言いたいんだろう。
そうそう、大変ですよね、という同情と自戒でした。失礼しました。
dr.stonefly
2007/04/23 13:24
この世で悪意のない無知ほど暴力的なものはほかにないのではないか、と思うことがあります。いやむしろ、悪意を持ってもらったほうがこっちも気楽かも、というような、まっさらな無知ほど困惑するものはないですね。知らぬが仏とはよくいったものです。でも知ってしまった者は、阿修羅のごとく、歩かねばなりません。それはそれでまたしんどいような、知っていることの優越感もあるような、すごく不思議な道のりだなぁと思います。
なつめ
URL
2007/04/23 22:24
 無知は罪ではないですね。そして呟いてしまったことも許すしかないでしょう。知らないのですから。
 ですが、障害者という人と関わり合っている人間には心痛む発言です。
 自分を振り返ってみて無知なるが故に他人に迷惑や不快感を知らず知らずに与えているかもしれないと思うと、心せねばならないと思いましたね。
yuurakusya
URL
2007/04/24 08:35
お〜、しかし…その発言、悲しいですね。デモ本当に、ただ知らないからなんですよね。悪意はないんでしょうね。
 こないだの事件ご存知ですか?自分の子供が自閉症だと思い込んで将来を悲観してその子を殺してしまった…。そのお母さんは、ちゃんと自閉症を理解していなかったからなんだと思います。障害児だって、けっこう楽しいのにね。tomokoさんのそのナイスな対応!さすが立派な会長さんだ〜!かっこいいぞ!
キョン
2007/04/24 15:40
ちえのすけ様
 兄が養護学校の生徒であるということは殆どの方が知っているのですが、自閉症という障害が養護のなかではさしてメジャーなものではないと思われていたのかもしれません。実際、Kは自閉度より知的な遅れの方が大きく、自閉症というより重度の発達遅滞、しかし自閉傾向もありという感じの複雑な診断を受けているので、障害が自閉症である、という言い方はしていませんでした。どちらにしろ、知的障害児についての一般的な知識はなかったのでしょうね。後でどう思われても、いまさらなあ、という感じですねえ。
tomoko
2007/04/24 20:29
dr.stonefly様
 不思議なことに、傷つくどころか腹も立たなかったし、こういう捉え方をしている人もいるのだな、と新発見をしたような気分でした。
 解ってくれる人はいつか解ってくれるし、解らない人はきっと解ろうともしない。だいたい、すべての人に解ってもらおうなんて不可能ですし。日々の生活の中で解ってくれる人、くれそうな人に出会えた時の幸運を喜ぶことにしています。世の中捨てたもんじゃないです。
tomoko
2007/04/24 20:38
なつめ様
 ああそうか、知っていることの優越感というのも自分にあったのかもしれません。知らなくてすむなら知りたくなどなかった、という親もいます。多少の痛みは伴うけれど、平穏なだけの人生では知ることのできないことを自分達はたくさん知った、と微笑む親もいます。
 悪意のない無知への対応は確かに困惑しますね。ただ、他意がないのなら、いつか善意に変わってくれるかもしれません。そんな期待をちょっとしてしまいます。
tomoko
2007/04/24 20:49
yuurakusya様
 私は都合のよいところだけ鈍感力が働く人間なので、結構お気楽に生活していられるのかもしれません。しかし、本当に自分自身も自分の無知から気付かぬうちに他人を傷つけているかもしれません。わが身を振り返るきっかけになりました。
tomoko
2007/04/24 20:53
キョン様
 そんな悲しい事件があったのですね。もう少し理解して、決して不幸になると決まったものではない、と誰かが教えてあげられればよかったのにね。
 オホホ、立派な会長さんになれるかしら?そろそろ、メッキというか猫をかぶるのも疲れてきました・・・
tomoko
2007/04/24 20:58
理解して欲しい、と願うことはありますが、じゃあ自分はどうなのか?…と問うことがあります。自分はほかの障害や病気やさまざまな困難をもつ人の立場を理解しているのかと。
もちろん、すべてなど無理です。理解したいと思っても、努力をしても、「理解している」と言った時点で「うそつき」になってしまう。
世間の人はあまり理解してないのだとこちらが「理解」して、心構えしたほうが良いのではないかと思っています。
知らないことは誰にでもある。自分が無知であるかを知っているかどうかの違いはあっても。
tomokoさんの客観的に観察しゆっくり理解を求めていくという姿勢に、とても共感を持ちました。
桜もち
2007/04/25 20:58
桜もち様
 そうですね、世間はあまり理解してないという前提でいたほうが気楽かもしれません。運よく関心を持ってくれる人がいたら、お話をする。障害の特性は、関係ない人であっても、できたら最小限の知識は持っていただいた方が障害者の生活の助けになるのは確かです。お金より、そういう助けがどれほどありがたいか。
 昔のタレント議員さんのセリフのとおり、「小さなことからこつこつと」ですかね。
tomoko
2007/04/25 22:20
こんばんわ◎ はじめまして、ひのこと申します。私も障害児をもつ母親です。私のまわりでも、悲しい言葉が行ったり来たりすることもあり、落ち込んだりもしますが、、、なんとかのりきってます。私も日々とても色々な事を考えています。...そして考えすぎて結局最後はいつも、人間って不思議だなぁ〜。と、まとまります。これからもちょこちょこおじゃまさせていただきます(*^∇^*)ノ 色々勉強になります!
ひのこ
URL
2007/04/25 22:31
ひのこ様
 はじめまして。普通なら考えなくてもいいこと、気にしなくていいことまであれこれ考えてしまうことを、以前は面倒だと思っていましたが、最近はそれを楽しめるようになってきました。本当、人間て不思議ですよね。また、よろしくお願いします。
tomoko
2007/04/26 12:19

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