障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 施設見学・・・不安拡大

<<   作成日時 : 2007/03/12 12:46   >>

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 養護学校主催の施設見学に参加しました。毎年近郊のさまざまな施設を、保護者と校長先生・進路指導担当の先生で見学します。

 今回訪れたのは、隣接市の割と伝統のある通所授産施設。運営もしっかりしており、信用もあるところです。

 障害者自立支援法施行の後に見学したのは初めてだったのですが・・・挨拶のあとの施設長さんのお話の大半が、支援法がらみの経営問題でした。

 ・ 利用者ひとりあたりの補助金が日割り計算になったため、通所を休まれると即収入減に繋がる。「風邪をひかないように」との健康指導は、正直「休まないでほしい」という目的もからんでいる。

 ・ 応益負担や食費等の実費負担で、利用料が数千円単位から数万円になった人もおり、利用回数を減らしたいという保護者からの申し出もある。そして、それがまた施設の収入減に繋がる。

 ・ お金がかかるからと通所をやめてしまった人もおり、ずっと在宅でどのように過ごしているのか心配。

 ・ お楽しみ行事の旅行やクリスマス会等の予算がとれなくなり、廃止や規模縮小せざるをえない。楽しみにしていた人は、悲しんでいる。

 ・ 職員や同時運営のグループホームの世話人も、人数や時間を減らした。世話人が食事の時間くらいしかいられないので、ホームも重度の人は利用しにくくなった。


 ・・・・もうね。言いたかないけど愚痴らせて、っていう顔の施設長さんがお気の毒で。聞いている保護者一同も、聞いてはいたけどここまでとは・・・と沈痛なムード。

 こういう状態で、さらに利用者が問題行動で世間様に迷惑をかけないようにひとりひとりに気を配れと言われる。政治家や官僚は、いっぺんこういうところで働いてほしい

 作業所のほとんどは、就労移行支援の施設になるらしいから、利用を始めても一定期間を過ぎるとそれ以上は通えなかったりするらしい。障害者のすべてが、訓練さえすれば普通の会社に就職できると思われているのか。

 就職先がある程度確保されているのでもない限り、現実からは遠く離れた制度だ。

 作業所ジプシー、なんて言葉がそのうちできたりして。

 できたら、今発売中の「ビッグコミック3.17増刊号」に掲載されている、あの「どんぐりの家」の続編を読んでみてください。そのうち単行本化されると思うのですが、この号に掲載されたお話が、このへんの問題の深刻さをしっかり伝えてくれています。

 「自立支援法ってのは、そういう法律なんだよ!! 作業所でしか働けない障害者は、何もしねーでじっとしてろとさ!!」

 同誌「どんぐりの家 〜それから〜」 第4話「小さな願い」より

 

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「施設見学・・・不安拡大」について
「施設見学・・・不安拡大」について いつも情報をいただいている、 tomokoさんのブログからトラックバックしてみました。 ...続きを見る
みんなだいじなこどもたちだよ。
2007/03/13 13:30
って言っても
療育の手を緩めない私なのだが。 ...続きを見る
推定@自閉症
2007/03/14 13:42

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
我が家の息子が入所していた施設は身体障害者養護施設でしたが、同じ敷地にある知的障害者授産所の職員の話を思い出しました。
 そうなんですよ。障害者自立支援法施行の後は、施設側は金が入らなくなって、利用者の方は金がかかるようになったと言ってました。
 特に、授産所は今までは月単位で計算できたのが、今は日単位だそうですから、本当に休まないで利用してくれないと困ると言ってました。養護学校卒業間近になったようなお子さんの保護者には、不安ばかりですよね。よくわかります。頑張って下さい。
yuurakusya
URL
2007/03/12 17:01
本当に困った法律ですね。
みゆきちゃん
URL
2007/03/13 14:54
yuurakusya様
 ありがとうございます。聞いていた以上に深刻らしいですね。また、脱施設というけれど、安心して過ごせる場所を追い立てられる障害者やその家族の不安は増すばかりです。近いうちにこの法律自体が見直されるだろうという見方の人もいますが、そうなってくれるのでしょうか。
tomoko
2007/03/13 20:05
みゆきちゃん様
 みゆきちゃんの周りでも困っている方がいるようですね。身体の介助が必要な方は、せめて生活に必要な最低限の支援の保証がほしいですね。
tomoko
2007/03/13 20:07
お久しぶりです。
まだ3歳の自閉児だけと関わっている私たちには、青年期は想像もつきません。
うちで通所している園でも同じような状況になりつつあり、迷走状態に陥ってきているように思います。

金持ちはどんどんお金持ちに、弱者は生活すら危うくなる。
年配者も大事にできないのに、障害者はもっと邪険にされそうだなあ・・と思ってしまいました。
ボウズ母
2007/03/14 11:28
ボウズ母様
 お子さんと共に頑張るご様子、自分は息子が幼い頃こんなに考えていただろうかと反省させられます。中学生にもなると将来を見据えなければならず、でも見れば見るほど希望が持てなくなって・・・ 偉い人は、数千円のお金に四苦八苦する生活など想像もつかないのでしょう。まだ施行されたばかりの法律ですが、遠からず破綻するという予想も多く聞かれます。変わるなら、よい方向に変わって行ってくれることを祈るのみです。
tomoko
2007/03/14 11:44
何かを見直す時は、一度底を見たときだ。
という言葉を最近聞きました。支援法もその道なのでしょうか。法的に訴えることができればいいのでしょうが。または施設自体が積極的に企業をまわり寄付をつのるか。財務面のボランティアも必要な時代でしょうか。




2007/03/14 22:24
涼様
 イメージアップを図る企業の援助を受ける等の道もあるようですが、同時に公的な援助を受けることは難しそうです。障害者でも充分な利益をあげられる事業が見つかれば起業して、お上の援助はいらない、指図も受けない、と威張ってみたいです。民間の基金に応募するとか賛助会員を募集するとか、できることからこつこつと、ですね。既に底を見ている人達がどう動くか、で変わる法律だと思います。
tomoko
2007/03/15 21:17

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