障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 障害児と就学免除

<<   作成日時 : 2007/01/15 12:24   >>

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 就学を控えた障害児の親御さん、そろそ落ち着かれた頃でしょうか。 

 特殊教育の分野で長く仕事をされている方とお話したときのこと。

 「今は養護学校といえばスクールバスが普通だけどね、昔はね、K君の通う養護学校も、大半の子が乗り合いの路線バスで単独通学していたんだよ。」

 「信じられません。今の方が障害が重度化しているということですか。」

 「そんなことはないさ。・・・種明かししようか。『就学免除』だよ。」

 なるほど、納得です。

 世が世なら、Kのような子は学校すら行けなかった。

 養護学校が義務化になったのは1979年。それ以前は、病気や障害の重い子供の保護者は「子供を就学させる義務を免れることができた」ということだとか。
 
 「大変でしょう、無理して学校によこさなくてもいいですよ」

というニュアンスになっていますが。実際は、親が就学を希望しても

 「その子に対応できる学校はない。就学はあきらめてね」

 というケースが多かったらしいです。

 「親が子供に教育を受けさせる義務」を免除する、という名目で、「子供自身が教育を受ける権利」を奪っていたという見方もできますね。

 もっとも、その時代に学校という場所に何が求められていたか、ということにも関係があるように思います。

 昔は、学校とはあくまで学問の場所であり、その学問がまず無理、という子の通うところではない、という認識だったのかもしれない。

 しかし、いつしか学校は家庭とともに日常生活や社会常識、他人との交流などを総合的に習得する場所になっていく。ならば、障害児もその活動に加えるべき、とかいうことになったのかな。

 まあ、最近では家庭でなされるべき躾さえすべて学校任せ、というケースもあると聞きます。「学校は楽しい」と言う子も昔より少なくなったとか

 未来、学校はどういう場所になっているでしょう。

 それよりも。この「就学免除」は現在も適用可能らしいです。訪問学習さえ困難な、かなり重病・重度障害の場合ということなのでしょうか。

 Kはとりあえずいい時代に生まれたのかもしれません。将来もそうか、と言えるかはまだわかりませんけど。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
そうなんだよね。昔のお母さんたちは、大変だったし頑張ったよね。そのおかげで私たちは幸せな毎日をおくれてます〜。 施設の名称が「○○学園」っていう施設は、とても古い時代からの施設が多いそうです。「学園」っていうのは、学校の代わりっていう意味だそうです。昔は、学校の代わりに障害児のために教育訓練をしていたようです。だから、そういう施設の職員は、ちょっと前まで○○先生って呼ばれていたそうですよ。
キョン
2007/01/15 14:56
就学免除、私の周りではけっこうありますよ〜、とはいっても、「障害児を普通学級にいれたい、もしくはかなり重度のお子さんが特殊学級を望む場合に、一年就学を遅らせてできることをすこしでも増やして学校についていけるようにするため」の場合です。だから猶予するのは大抵1年間ですね。
特殊学級や養護学校があるから、就学年齢のあいだは親も安心していられます、昔から比べるといい時代ですよね、有りがたいですね〜。
ちえのすけ
2007/01/15 20:51
キョン様
 そうか、○○学園、という施設の名前はそこからきているのですね。トリビアだ!
 自分の子供が学校から拒否されるなんて悲しいですよね。昔のお母さんの頑張りは、想像もつきません。でも、その恩恵を受けていることは忘れないようにしたいです。
tomoko
2007/01/16 20:46
ちえのすけ様
 ああ、そういう理由もあるのですね。学校のおかげでできるようになったことは確実にあるし、親では指導できないこともある。ありがたいです。協力しあって子供達の成長を見守りたいですね。
tomoko
2007/01/16 20:50

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