障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS すごいぞ攻殻、今度は発達障害?

<<   作成日時 : 2007/01/31 12:48   >>

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 またまた「攻殻機動隊」。すいませんね、今回は私がちょっと気になっただけ、というくらいのものですが。

 趣味としての興味と日常で気にかけていることがちょっと繋がっただけで大発見をしたような気になってしまうのは悪い癖。

 そして、今回私のそういうコードにひっかかったのは。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 虚夢回路
 小説版です。

 原作にしろアニメにしろノベライズにしろ、この作品の世界のいっそ清々しいデジタル感覚はいろいろなもやもやを吹っ飛ばしてくれます。スーパーミントのタブレットみたい。
 
 以下、本文より引用。

 ****と認定されたとき、風居は通常の学習クラスから、特殊学習クラスへと移動させられた。
 今まで一緒に遊んでいた友人たちの目が、好意から脅威へと変わっていくのが感じられていた。
 放課後、一緒に遊ぼうとしても、もう誰もその輪の中に、風居をいれようとするものはいなかった。
        ・・・中略・・・

 初めは理解できなかった****という障害も、一年、また一年と学年が上がり、学校という社会から、世間という社会へと視野が広がっていくにつれ、その隔たりが幼い少年にも大きなものであることが感じ取れたのである。
 
 そんな風居に、親も、親類も、近所の人間も、誰もが同じような表情でこう言ったのだ。
 かわいそうに。
 何がかわいそうなのか。
 同じようにものを考え、話し、走り、飛び、笑う。
 なのに、ただ一点、社会に適応できない自分を、周囲はかわいそうだと決め付ける。


 引用終了。(伏字は引用者)  

 さて、文中の伏字****の部分に、いわゆる軽度発達障害系の障害名(ADHD等)をあてはめてみると・・・福祉系書籍のドキュメンタリー記録のよう。

 実際の****の部分は、「電脳不適応」という架空の障害名が入ります。要するに、脳から直接ネットにアクセスして生活するようになった社会で、それに適応できない精神を持ってしまった障害、ということ、らしいです。

 軽度の発達障害系のお子さんの場合、成長の過程での「本人への障害告知」がよく問題にされているらしいですね。

 知的には問題はなくむしろ成績はいいが、社会性や人間関係を築くことが苦手で悩む子供に、「あなたは他の子とは違う、『障害』を持っているの」と伝えること。そしてそれを受け入れること。
 二次障害を防ぎ福祉や学校の配慮を得るため、本人にも納得させるという話も聞いたことがあります。

 Kのような最重度障害児とはまた違うたくさんの悩みが親子双方にあるのですよね。 

 著者の藤咲淳一氏はアニメ版の脚本も手掛けている方です。
 障害関係になにかしらの知識や関わりがあるのか。それとも、単に「素材」としてそういうものを取り上げているだけなのか。後者だろうな。

 関わっていないから、余分なものが混ざらない。実にすっきりしています。

 以前もここで取り上げた「自閉症モード」といい「電脳閉殻症」といい、本当に油断できません。  
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 虚夢回路 (徳間デュアル文庫)

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
そうかぁ・・・勝手なイメージで「知的障害が
ないなんて羨ましい。うちなんて・・・」とか
思っちゃいけないですね(-_-;)言われてみ
ればこういう場合は親よりも「本人」の悩
みや苦悩がありそうですし・・・
最近はテレビや本などで取り上げられてい
るので、親が言う前に本人が「自分はこれ
なのでは!?」と気付いてしまうというこ
とはないのかなぁ?と思いました。
ひかまま
2007/02/02 12:20
すみません!↑「悩みや苦労」です。
悩みや苦悩って・・・「馬から落馬」みたいな
こと書いてますね
ひかまま
2007/02/02 12:25
ひかまま様
 私も、勉強や身の回りのことがひとりでできるならいいじゃない、と思っていたのですが、いろいろなケースを聞くと、本人も悩むし障害とはわかってもらえずに苦労することも多いとか。お互いのできる・できないにこだわらず、それぞれの悩みを思いやっていきたいですね。
 悩みや苦悩、そのままでOKですよ。毎日が「悩」の字の連続ですからね。(笑)
tomoko
2007/02/02 13:51
こんにちは。
>関わっていないから、余分なものが混ざらない。実にすっきり
うっ、重いお言葉をいただき自戒します。
ワタシの心を言い当てられている、と勝手に受け止め、めちゃくちゃ考えこみました。
dr.stonefly
URL
2007/02/02 15:54
dr.stonefly様
 いや、どのように受け取られたのかはわかりませんが、これは褒め言葉なんです。偏見もないけど同情も思い入れも別にない、という永世中立的立場というか。 一部特撮ファンの間では、差別問題を子供番組という隠れ蓑をつけて取り上げた、強烈に鬱な伝説の作品「『帰ってきたウルトラマン・怪獣使いと少年』におけるパン屋のお姉さん」で共通理解。未見、昔見たけど憶えていない、等でで興味がおありなら、レンタル等でご覧になるのも一興かと思われます。
 直接関わっていない人が形を変えて考えてくれる、取り上げてくれるということはありがたいことだと思っています。
tomoko
2007/02/03 13:54
はじめまして。母子共にADHD+LDの元オタです。攻殻、昔観たことあったので、興味深く拝見しました。うちは息子と学校のみに話してあります。同じクラスに自閉症の子がいるので、どうしても『自閉症とおんなじ障害者』という目で見ようとしてしまうのではと思って…。実際、私の職場では、就職支援を受けている軽度障害の人達が同じ班で働いていますが、その人達と同じ症状が出ておろおろしてると、周りはとても冷やかです。「甘えてんじゃねえよ」「普通もっと出来るように努力するよね」「迷惑だよ」「早く辞めてほしい」。息子に告知したのは、自分だったら早く知らせてもらってれば、早く対処できたのにと思ったからで。息子は学童ルームで同じ班の子に「消えろ」と言われているそうです。
自分が何か言われても、その原因がここにある、と言うことをしっかり受け止めて、対処できるように、早く自立して行けたら、と思っています。私は長年苦労してきたので…。色々考えますが、カミングアウトと告知、してなくても、どちらも辛いのはおんなじなのかもしれませんね…。

優貴
URL
2007/02/11 00:20
優貴様
 はじめまして。ごく一般的・典型的な自閉症はやっと少しずつ世間に認知されてきたようですが、軽度発達障害というものはまだまだ理解され難いようですね。障害を持っているようには見えないため、空気が読めないとか身勝手だとか言われて親御さんが将来を悲観している様子を見ていると、ひと目で障害がわかり同情はしてもらえるが、着替えもトイレもひとりではできない、言葉もない我が子のような子とは同列にできない大変さを感じます。告知されて苦しい状況を納得し、自分で道を開くことができればいいけれど、誰もがそんなに強くはない。普通って何だろう、と時々思います。
tomoko
2007/02/11 13:18

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