障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 三歳児投げ落とし事件、続き・・知的障害者と犯罪

<<   作成日時 : 2007/01/22 13:12   >>

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 前回の続き。 

金曜日に放送された、TBSラジオ「BATTLE TALK RADIO アクセス」で、以前紹介した「累犯障害者」の著者、山本譲司氏がゲスト出演されていました。

 山本氏の発言の要旨は以下のようなものでした。

 @ この事件の加害者の障害は、知的というより発達障害に分類されると思われる。

 ・ 日本の障害福祉は(さんざん言われていることだが)重度偏重の傾向があり、福祉の手から漏れている、もしくは本人も周囲も障害と認めない隠れた発達障害人口は少なくない
 ・ また、そういう人々がトラブルや軽犯罪を繰り返してもあまり取り上げられないが、今回の場合重大事件でもあり、なおかつ加害者が福祉作業所の通所者であったことから話題になっただけ。
 
 A 「仕事が嫌になった」と言っている、という件について

 ・ この言葉をそのまま本人の真意とするのは疑問。
                       ↓
 ・ 自閉傾向や発達障害の人は、自分の気持ちや意思をしっかり伝えることがいちばん苦手。「・・・なんだろ?」「はい、・・・です。」のようなオウム返しの流れがそのまま調書として残されてしまい、公判材料になってしまうことも多い。 
 ・ 発達障害の人の中には、「はーい、ボクがやりました♪」とばかりに嬉々として自分に不利益な証言をする人もいる。
                       ↓
          しかし、取調べや裁判は、健常者の論理で進められる。

 B 障害者自立支援法の問題とも関わること

 ・ 障害認定区分の重度・軽度は、生活スキルのレベルを重視しすぎるあまり発達障害者の問題に目を向けられない。
                       ↓
 ・ 生活スキルの有無は、必ずしも社会適応力にリンクしているものではない


 こんな感じのことを言われていました。聞いてまとめる力が不足している故の過不足はご容赦。

 番組中、電話で「やはりこういう人は隔離したほうが」と言った聴取者が、「どうせ罪に問われないんだし。」と発言した時、間髪を入れずに

 「いえ、問われるんです!」

と返した山本氏。そう、障害は常に免罪符になっているわけではない。

 こういう事件は稀ではないが、関係者(特に加害者)が障害者であるらしいと分かった途端に報道もフェイドアウトしていく傾向があります。

 でも、うやむやになってしまうよりは、いろいろな場で取り上げて語り合う方がいい。真に誤解や偏見を解き、根本的な解決への討論に向かう前に感情論でオチがついてしまうのは納得がいかない。

刑務所の受刑者にはひとりあたり年間300万円の税金が使われているとか。そこを「代用施設」にしているよりは、社会に適応しにくい障害者の療育、または再犯を防ぐ更正プログラムの整備を進める方が税金の節約になるはず、というお話で最後は〆。

 じつはこの時間、アニメ「攻殻機動隊」の監督取材番組と映画「SHINOBI」の放送が重なり、ビデオデッキが故障中なので三方から音声をなだれ込ませて「なんちゃって聖徳太子」状態だったのですが・・・

 監督の番組と映画は頭に残っていません。やはり凡人。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
「自立支援法」(2)…障害者を国家公務員にしよう
 さて「ホワイトカラー・エグイデション」と違って、「障害者自立支援法」は「障害者やその家族、国民の『理解』」を得られなかったにもかかわらず断念されることなく施行されている。  この障害者の「自立」を支援するというこの法律がどんなものかを考えてみたい。と、いっても「今のとこ」ワタシは障害者じゃなく、家族にも障害者がいない。だから、現実的な痛みや深い部分での気持ちは解らないし、安易な想像を書くのもよくないような気がするので、そうしたアプローチで書く気はない。いや書けない。でも何かを書かなけれ... ...続きを見る
dr.stoneflyの戯れ言
2007/01/23 08:32
テレビの報道
最近のテレビ報道で、知的障害者が過去に幼児を投げ落とすとあったけどさ。 これ日本の司法のあり方や福祉の側面からの援助のあり方が問われているきがする。結局のところ僕としてはこの件に関しては書き込みにあるように、知的障害だと報道され、精神障害だと報道されない... ...続きを見る
コバケンのお う ち
2007/02/06 22:27

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
 福祉施設には過去に窃盗・放火等・今回の幼児略取誘拐の方などが入所されても更生プログラムがありません。ソーシャルワーカーも臨床心理士も配置されていませんでした。支援員ができるのは不安定かどうかの見極めぐらいです。ここがプロとしての腕の見せ所ですが、作業所だとどうしても利用者の状態よりも仕事の段取りにウエイトが重くなって見落とすこともあると思います。またケースの検討も生活面での把握が不十分だったのでは思いました。
 この方は専門施設での矯正プログラムを受けない限り社会で暮らすことはかなり難しいと思います。予防拘禁へと短絡的に世の中が走らないか心配です。
 発達障害・知的障害かあるいは統合失調であるから更生プログラムをみんな受けなければならないわけではありません。特殊な生育歴経た障害者が様々要因があって反社会的行動をとってしまうわけです。また障害のない一般の犯罪者の方にも更生プログラムは有効だと思います。あと出所後の司法・厚生労働省関係機関の連携をはかり更生した生活が維持できるネットワークの構築が必要です。
sien
2007/01/23 00:00
sien様
 おっしゃるとおりだと思います。障害者だから、ではなく障害に適したケアを充分に受けられなかったから反社会的行動にはしる。
 厳しい状況の中で、施設の職員の方に生活の細かな介助や作業の指導から専門的な更正・療育プログラムまでこなせというのは不可能でしょう。予防拘禁、という手っ取り早く分かり易い方法ばかりでなく、行政には本当に必要で有効な施策を考えてほしい。今は世の中そのものに余裕がなくて、障害者の生活を考えるどころではないなんていう声もあります。でも、声をあげていかなければいけないのかもしれませんね。
tomoko
2007/01/23 12:34
私も更正プログラム、必要だとおもいますが、その当事者の支援者も必要ですね。
みゆきちゃん
URL
2007/01/24 04:18
いろいろと考えさせられる事件ですね〜。でも山本さんがこうしてメディアに出て代弁してくれること、とっても有り難いことかと思います。だって本人には、上手く自分の気持ちを伝える術がないわけですから、実情を知った人が代弁しないと核心は伝わりませんものね。もと国会議員で刑務所に入ったからこそ、こうして累犯障害者への支援の活動をされている・・世の中不思議なめぐりあわせですね。でも有り難い存在です。みんなで支援していくべきかただと思います。
ちえのすけ
2007/01/24 09:48
みゆきちゃん様
 ほんとうにそうですね。待遇のよくない状況で頑張る職員さんやボランティアさんにすべて丸投げではなく、きちんとした体制をとってほしいです。
tomoko
2007/01/24 21:06
ちえのすけ様
 これを機会にといってはなんですが、山本氏にはもっといろいろな場に出てこういうことを語っていただきたいです。誤解や偏見を取り除いたうえで考えていかねばならない問題ですよね。
tomoko
2007/01/24 21:09

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