障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 障害者と犯罪・・「累犯障害者」

<<   作成日時 : 2006/11/08 13:13   >>

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 詐欺とか性犯罪等の被害者にならないように。障害者の保護者は常に警戒しています。

 しかし、加害者となってしまう障害者も決して少なくはない。そして、その可能性は私達の子供にも決してないとはいえない。

 そんなことを教えてくれたのが、山本譲司氏の「獄窓記」と、新刊「累犯障害者」の二冊です。

 よく誤解されるのが、

 「知的障害者はどんな犯罪を犯しても罪に問われない」
 →「知的障害者から暴力や不快な行為を受けても泣き寝入り」
 →「迷惑だから隔離しろ」


 という論法。しかしこの二冊を一読すると、それがいかに大きな誤解であるかがわかります。「塀の中」には、かなり重度の知的障害者も数多く存在する。

 彼らが受けた取調べや裁判は本当に彼らの障害を考慮してすすめられていたのか否か。もう、それらの再現部分は、同じような子を持つ親は涙なくしては読めません。

 コミュニケーションが苦手な発達障害の人、言葉もままならない人。障害の程度にかかわらず、自分を主張することが苦手な人々が、司法の場で翻弄される。

 保護者が健在な人や弁護士が熱心に動いてくれる場合はまだ救いがある。でも、障害も重く、守ってくれる手もない人がなぶられているような裁判の様子はもう・・・

 もちろん、犯罪は犯罪。償わねばなりません。でもその犯罪に至るまでの間、親にも福祉にも手をさしのべてもらえず、社会生活の術を知ることができなかった人々も多い。

 刑期を終えても、前科を持った障害者には福祉も冷たいと書かれています。まず社会で阻害され、犯罪に手を染め、取調べ・裁判で弁明もできず、刑務所へ。出所しても、助けてくれる身内も制度もない。そんな人達がどうなっているのか。これもまた、涙、です。

 刑務所が福祉の受け皿になっている。そんなことがあっていいはずはないのに、現実はそうなってしまっている。

 障害ゆえに翻弄され、浮き沈みしつつ社会を流れていく。我が子を決してその流れに飲み込ませてはいけない。いえ、流されたとしても安心できる「行き着く先」を作らねばならない。

 そんな決意を新たにしました。

 知的障害だけでなく、ろうあの方の問題についても一般的には分かり難いことが書かれていて驚きました。ぜひ、ご一読ください。
累犯障害者

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みんなだいじなこどもたちだよ。
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『累犯障害者』
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したっぱ図書館員雑記
2006/11/10 22:47

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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
障害者と犯罪。たくさんあるとおもいます。わたしの養護学校の時の友達も犯罪をおこしてつかまっちゃいましたが、彼が出てきた後、話を聞いてあげるなどサポートしましたよ。
みゆきちゃん
URL
2006/11/08 14:56
息子の保育園時代の友だちのお母さんに街でばったり。その学校は養護学級のある学校で、休み時間なんかに普通クラスの子と一緒になる時、乱暴しちゃう子がいる。特に女の子を追い掛け回したり抱きついたりすると。その子はたぶん好きだから追いかけたりするんだと思うのですが、お母さんは怖いから娘を転校させようかしら、という。正直どうコメントしていいのか分かりませんでした。

つづく
なつめ
URL
2006/11/09 08:33
ろう重複障害の施設にボランティアに行ったとき、およそコミュニケーションというものが成り立たないと思われた障害者の青年にぎゅっと手を掴まれたときの驚きと、それをほっぺにあてられて、手話のわかるヒトに「おいしい、と言うのを教えてくれてるのよ」と言われてはじめて分かった彼の気持ち。そのとき通訳してくれる人がいなければ、そういう障害のある人だと知らなければ、私も悲鳴をあげて逃げたかも知れません。じゃあ、一切関わることのないように隔離するシステムを社会の中に作るのか。それも違うと思います。コトバの通じない彼らと一緒にお菓子を作りながら、私は勝手に話しかけ続け、彼らは彼らなりに動かない身体を震わせたり、あーあーと声を出したりして、コミュニケーションしてくれました。もちろん彼らは教材ではないですが、私はそうやって一緒に時間をすごして、一緒に過ごせた気がしました。

いろんな個性を持った人たちが同じ社会に一緒にいること。じゃあどんなカタチで一緒にいるのがみんなにとって幸せなんだろう。考えながら帰りました。
なつめ
2006/11/09 08:34
丁度フォアミセスの「光とともに・・」でも、光くんの問題行動が今回のテーマでした。
「長い髪の女の人にひかれてつい触って臭いをかいでしまう」
学校で交流学級の先生にして許されたこと、でもバスの中で隣の人にしてしまったら・・
私も正直、何も知らずにおなじ立場だったら「痴漢?」と思うでしょうね〜。
現在の法律では、我が子はまず施設入所はできません。やはりこういうことは心配です・・

本の紹介、ありがとうございました。
図書館に在庫があったので、予約しました(すでに予約が2件もありました)でも辛くて読めないかも・・・
ちえのすけ
2006/11/09 09:08
みゆきちゃん様
 「出てきた後」のフォローも難しい、というかほとんどないので、安住の地としての刑務所に戻るために再犯、というケースも多いそうです。話を聞いてあげるだけでも、その人には再出発のきっかけになったかもしれないですね。そういう場所がたくさんあれば、救われる人も増えると思います。
tomoko
2006/11/09 20:35
なつめ様
 誤解を恐れていたら交流はできない。わかっていても、交流に至らない誤解のままで嫌悪されてしまうことの方が多い。親としては実に悩ましい問題ではあります。でも、なつめさんのような方もたくさんいる、それがとても励みになります。閉じこもりたくなることもあるけど、やはりもう一度外へ出よう、と思えます。しかし、他者に不快を与える行為をすべて許してもらうことは理解ではない。子供と社会の間で、この問題を上手に解決できるか否か。毎日悩んでいます。
tomoko
2006/11/09 20:47
ちえのすけ様
 ぜひ読んでみてください。もう、ラスト近くの事件の傍聴の描写は、泣けます。「絶対にしてはいけないこと」をひとつひとつ教えていかなければならないなあ、と思うと道は険しいですね。
tomoko
2006/11/09 20:51
うちの両親はろうあ者(とても真面目な両親です)。
『累犯障害者』に書いてあるような犯罪にまつわる話を時々耳にしています。

・ろうあ者だけの暴力団
 →ごく当然のように昔から存在を。
  他国のマフィアとも絡むことがあるとも聞きます。

・知的障害者の売春
 →親 または 自ら食い扶ちを稼ぐために売春を。
  女性に留まらず、男性(男娼)も。

・戸籍売買
 →状況や法令を認識する能力が健常者と比べると低いのを良いことに
  養子縁組などで戸籍の売買や経歴のロンダリング。
  健常者の後見人が金銭目的で行う場合が多いそうで。

・年金
 →障害年金を目的に、子供 または 自ら障害を負う。
  治療せずに放置したり、今ある障害がさらに重くなるように加害する。

・詐欺
 →年金目当てにローンを組ませたり、架空の投資話を持ちかける。
  また、ほぼろうあ者で組織されたねずみ講など。


年金に絡む話を特に多く聞きます。確実な収入なので狙われやすいのでしょう。
マスコミなど『表』に出ない分、ウワサ話や怪文書(?)で情報を知ることが多いです。
argo
2006/11/11 01:08
argo様
 ハンデを持つ人の弱みに付け込む、そのハンデを利用する、法の弱点を突く・・犯罪小説のような現実もあるのだということを知り、驚いています。現在は、堅実に生きているご両親のような方たちが安心できる世の中、とはいえないのでしょうか。この本で手話というものの奥の深さを知り、先日参加した講演会での手話通訳を見ながら、これはどのくらい正確に伝わっているのか、と考えてしまいました。
tomoko
2006/11/11 19:53
初めまして。
身内だったり、何かの縁だったりで、過去に数人の知的障害の方に出会いました。あまり良い出来事がなく、私には恐怖の対象としてみてしまうクセが付いてしまいました。
少しずつブログも読ませていただいています。今の所、この本の紹介が一番気になりました。図書館で探してみようと思います。
ボランティアや施設のスタッフの方ではなく、ご家族の方とじっくりと「どのように接したらいいか」など話すチャンスは、今までの人生にありませんでした。
長年、気になっていながら放置してきた私の中での疑問、ワダカマリ、こちらをきっかけに解消できればいいな…と思っています。
まりん
2008/02/04 15:30
まりん様
 はじめまして。そのように、真剣に考えていただけただけで嬉しいです。予測のできない相手に恐怖を覚えるのは当然だし、私も普段接触のない障害者には身構えてしまいます。
 悪気がなければ許される、ということは決してないと思います。たいていの家族はそれをわかっているからこそ苦しんでいます。少しでもご理解いただければ幸いです。
tomoko
2008/02/05 12:39

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