障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 自閉モード、その後・・・自粛は想定内?

<<   作成日時 : 2006/08/04 12:58   >>

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 実は、ハマってしまいました。「攻殻機動隊」。 アニメも全話見ました。当然押井守監督の劇場版も。(過去記事「自閉症モードのフチコマちゃん」参照)

 ロゴ入りTシャツを買ってしまいました。Kも着ています。やっぱりバカだな、私。

 そして、大発見。TV版アニメの中に、あの時取り上げた原作コミックス中の「自閉症モード」の一言など足元にも及ばないエピソードがあるではないですか。

 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 06

 TV版第11話「亜成虫の森で」

 えっ、しかもこれ、地上波放送をカットされたのですか。欠番扱いらしいです。

 「電脳化社会で『電脳閉殻症』と診断された人々が社会で自立するために入所している授産施設内から、厚生省への不正アクセスが・・・」

 福祉とオタ両方向に興味のある人には、ワクワク垂涎ものの設定ですよね。(って、決め付けていいのかどうか)

 この「電脳閉殻症」という障害(そういう表現はないが、そういうことでしょう)の特徴が、もう自閉症とほぼどんぴしゃり。

 「こだわりが強く、順番などが守られないことが我慢できない」なんてね。

 他に、「ネットに取り込まれたり、同化してしまったりするおそれ」など、この物語世界ならではの設定も加えられています。(でも、そういう自閉の人も実際にいるかもしれない。電脳でなくても。)

 そして、彼らの制御不能な不正アクセスからこちらの「電脳」を守るのが「自閉モード」。
(・・・という解釈でいいのかな)

 物語自体はシリーズの縦糸になる事件の中のエピソードのひとつ。障害とか福祉とか人権とかには全く関わらないところでお話は進むし、実際この設定は物語を構成する材料の一部以上でも以下でもない。

 以前ここでも触れた原作の「自閉症モード」と同じ立ち位置にいる。お見事、としかいえません

 そういう事柄が「存在する」ということだけを、きれいに伝えているというか。

 メディアで障害関係の言葉が使われると、なんとなくその裏に「我々は配慮してますよー」という、言い訳というか腰の引けがチラチラ見え隠れします。しかし、この作品からはそんなものは全く見えません。でも、自然に受け止められた。(私は。)
  
 前に「自閉症モード」を取り上げた時にも言いたかったのですが、誤解を恐れずに言わせてもらえば、私は障害関係の言葉がこういうふうに使われることは嬉しいです。

 差別とかの意味が加わる以前の無機的な言葉として
 単なる知識というレベルで、全く異質の物語を構成できる。障害という言葉に封じ込められがちなドロドロしたものは一切排除されている。これらの言葉をまずこんなふうに知り、後にその背後にあるさまざまなものを知る、というのも障害というものを理解する順序としては悪くないと思います。

 ああ、ここをうまく言えない自分の文章表現力の限界が疎ましい。

 しかしこのエピソードが欠番になったということは、この物語を見て心を痛める人もいるに違いないという判断があったからでしょうし、実際そういう人もいると思います。私のような脳天気オタ障害者家族の方が珍しいのかもしれない。 

 私の感想は、あくまで私個人の感覚からくるもの。常に障害というもののそばにいる人々は、それに関わる言葉への感覚もそれぞれに違う形で鋭くなっています

 考えさせられる事柄を意外なところで発見するというのも一興、と知りました。 
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 06 [DVD]

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こ、これはひょっとして
知ってるかな。 攻殻機動隊のタチコマじゃん。 どうせなら原寸大で作ってくれ。 ...続きを見る
ロボット大好き!
2007/04/01 19:46

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
攻殻機動隊、この前@だけDVDレンタルして見ました。ちょうど半額デーだったので(^^;。
映画が前に公開されてたなあ、くらいの感覚だったもんで、ストーリーは面白かったんですが、設定がわかりにくかったんですよね。なんで消えたりできるんだろう?って思ってしまって。でもタチコマちゃんはかわいかったです。
設定はおいおいわかってくるものと割り切って、また見てみようかな。11話はぜひ見てみたいですね。
Shin
2006/08/04 14:07
エヴァンゲリオンの碇シンジのことを「あの子は自閉症だよねぇ」と言ってた自閉症児のお母さんがいたので、「あれはひきこもりじゃないかなぁ?」とか話したことあったかな…。あんな親じゃひきこもりたくもなるって話になったような。いま思うと言葉では出てこないけど、すでに、そういう描写が出てきてもそれほど違和感なく受け入れられていたってことかな。
いまの世の中、診断にひっかからないだけで自閉的傾向を持ってる人自体が珍しくないような気がします(どこで線を引くのか専門的にはわからないんですけど)。特殊な気の毒な人みたいな扱いより、そういう人もいるのさって思ってもらえれば私的にはOKですね。
ウルトラセブンの幻の12話みたいな例もあるので、作り手としてはそれなりの配慮をしとかないとって思うんしょうけど。
楓☆
2006/08/04 20:32
Shin様
 入り込みにくい設定ではありますが、雰囲気で見ているうちにツボにはまればお話の方でこちらを取り込んでくれますよ。タチコマちゃんかわいいですよね。
 11話をとばして全話見ると繋がらない部分もあるのですが、仕方ないのでしょう。ぜひ見てください。
tomoko
2006/08/04 22:41
楓☆様
 ああ、シンジ君については私も自閉症というよりお父さんの影響のように思えます。少ししか見ていないのではっきりとはわかりませんが。
 今は情報が増えていますが、内容はどうしてもそれを発信する立場の人の考え方に左右されるものになりがち(情報の性質上、仕方ないことですが)。無垢の状態で受け取る人は混乱しているかもしれないと思うわけです。
 自閉症スペクトラムなんて言葉も認知されてきたことだし、そんなに気を使うほど特別なことじゃない、と思われた方がお互いに楽なのかな、と時々思います。
 セブンの12話は、解禁になるという噂ばかりがたまに浮上するだけですね。ここまできたら、幻のままというのも粋かもしれませんね。
tomoko
2006/08/04 22:55

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