障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 自閉症モードのフチコマちゃん

<<   作成日時 : 2006/04/14 13:04   >>

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近頃やっと自閉症という言葉が世間にちょくちょく登場し、話題にもされるようになりました。そんな今。

 やっと「攻殻機動隊」コミックス版を読みました。「イノセンス」を最近になってからDVDで見たもので、押井守監督のファンとしてはやはり原作も押さえたいと思ったから。 

 しかし、登場するいわゆる「電脳」の防御機能の名が「自閉症モード」というのにちょっとびっくり。ひらたく言えば不正アクセスを遮断する役割を果たすらしいのですが。

言葉に敏感なこっち関係の人と「攻殻・・」の読者ってあまりかぶらないのでしょうか。私は、実質的な侮蔑が感じられなければスルーできてしまうので、クレーム入れる気にはなりませんが。作品自体は面白いし。

 用語としてこんな使われ方なら別にいいかも、とさえ思ってしまったくらいです。だって、読んでいると「自閉症」という言葉を、うまくいえないけど全く中立の立場で使用しているように受け取れたから。
 
 これ、語感だけのネーミングですか、士郎先生。それとも、大脳生理学とかの方面からとらえると何らかの意味を持つのでしょうか。 「言葉としてぴったりくるから使った、それだけ」というそっけなさが、かえって爽快です。 アニメでは「自閉モード」になっているそうですが。

 1991年に初版が出ている本の2004年版。修正とかはされていないようで・・・版を重ねられたということは、単に目につかなかっただけかな。だとしたら、このご時勢に幸運としかいえません。

 これだけ知識の豊富な作者、いろいろなことは予測した上での表現なのかも。また、私が知らないだけで、なんらかの決着はついているのでしょう。調べてもよくわかりませんでした。
  
 言葉に対しては、ある程度柔軟になって受け止めつつ正しい知識を広めていく方が無難かも、と思います。

  しかし、もしも本当に電脳の「自閉症モード」が本来の自閉症の意味と同等の特性を発揮するとしたら・・・
 
自分ルールでしか動かないとか、突然パニクるとか、急にあらぬ方向へ走り出す、とか・・

 なにより、自閉症の人は「周囲の情報が遮断されている」のではなく「周囲の情報を選別できない」のだと言われています。つまり、必要のない情報(雑音等)までが脳内に流れ込むわけで。 まあ、情報に重要性の順位がつけられなくてパニクッている電脳にハッキングしたら、確かに混乱するだろうな。

 いずれにせよ、こちらの動きに対する敵の予想はことごとくはずれるでしょうから、行動や思考を読ませないということが目的なら最適かもしれません。

 誰にも(自分でさえ)制御できないでしょうけどね。

 できるものなら、K、あなたの脳にもハッキングしてみたい。

 でも、もしかしたらこの物語の世界では人の電脳化によって自閉症も「完治する病気」になっているのかもしれません。ちょっとしたバグを取り除く感じの治療があったりしてね。

 あ、こういう「言葉狩り」遊びも結構楽しいや。考えると、いろいろな場面が浮かびます。士郎先生、やはり確信犯ですか?

 

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
きっと深く考えていないんでしょうね。『自閉』って言葉も軽いのでしょう・・・でも敏感になってストレス溜めないでくださいね。逆に重々しく扱われるより、こういう言葉で障害児のお子さんを育てている方がいるんだぞ。って一般人に分ってもらえるかもしれないですよ。
ちいこ
2006/04/14 18:03
ちいこ様
 私は、こういう使われ方は全然気にならないのです。
逆に、もっと使ってこういう言葉もあるということを広めてほしい。うまくいえないけれど、この場合、言葉に「意味」というものを乗せる以前の段階で使用しているから。つまり、「意味を履き違えて使用し、誤解を招く」という事態は招きにくいのです。
 よく問題になるのは、「病や障害としての自閉」を言いたいらしいがその定義が違う、という場合でしょう。「私は知っている」ということを主張しているか否か、ともいえますが。
 明らかなのは、この作品の中では悪意や嫌悪感は全く感じられなかったということです。ううん、うまく説明できないや。ごめんなさい。
 
tomoko
2006/04/15 13:14
おくればせながらw
自閉症モードはコミック版「攻殻機動隊」では節電のために利用されています。脳殻だけになってしまった草薙素子がバトーが新しい義体を探してくる間に生命維持を最優先するための手段でした。
その際、節電中には「周囲の情報を選別できない」状態になってしまうため、非常に無防備な状況におかれるようです。(雰囲気は眠ってしまうような状態です)
対して、自閉モードは「枝をつけられる(盗聴、不正アクセスされる)」「ゴーストハックされる」ことを防ぐためにネットワークから遮断した状態で行動するためのモードでした。
ですから、「自閉モード」と「自閉症モード」は違うかもしれません。
自閉モードと自閉症モード
2011/08/05 14:29
自閉モードと自閉症モード様
 なるほど、言葉の誤解を恐れて表現を変えたのではなく元々の意味することが違っていた、というわけですね。確かに使用した時の状況には違いがありました。納得できます。攻殻、また新作できるといいですね。
tomoko
2011/08/05 19:16

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