障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 少女マンガの「知的障害児」

<<   作成日時 : 2006/04/28 12:21   >>

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      今日の掘り出し物 
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  「LaLa」 白泉社 1979年2月号。

 大島弓子「綿の国星」をはじめ、森川久美、成田美名子、坂田靖子・・・私的には、山田ミネコとか倉多江美とかいう名前が気になります。久しぶりに読んだら、つい時間を忘れてしまいました。

 少女マンガ好きな30代以上の方なら、三原順氏のことを憶えている方も多いと思われます。

 名作「はみだしっ子」等、マンガというにはあまりに1頁あたりの文字数が多い作品を描かれた方です。残念ながら、10年くらい前に若くして亡くなられましたが。 この「LaLa」にも、「ルーとソロモン」という作品を連載していました。

 この方の作品に、知的障害を持つ少年と彼を理解し導こうとする少女の交流を描いたものがあります。
 
 ビリーの森ジョディの樹というタイトル。

 子供を持つ前に読んだ時は、とにかく美しいお話、という感想しか持てなかったのに、Kを産んでからは・・・悲しくて、読めません。悲劇だから

 しかも、よりによって遺作で、未完。主人公の少年の行く末は、見届けることができません。

 私は特に三原氏の作品の大ファンというほどの読者ではなかったのですが、登場人物のセリフは妙に頭に残るものが多かった。

 全く別の作品なのですが、作品名や時期は全部忘れている(情けない)のに今でも忘れられないのが、主人公の少年が自分の二人の姉のことを語る言葉。

 「優しくてしっかりものの長姉は、その優しさに依存する男と結婚し、虚弱な双子を産んだ。わがままで高慢な次姉は、そのわがままが魅力だと言った男と結婚し、ころがしておいても病気ひとつしない子供を産んだ。」

 「神は、その人の器に見合った運命を与えるというが・・・」


 ・・・みたいなセリフ.

 この少年の独白は、その後の私の人生に何かあるたびに何度も何度も記憶の蓋を開けて出てきます。今でも。

 「神様に選ばれた親・・・」という言葉に過剰反応してしまうのは、そのためでしょう。

 今日もまた、思い出してしまいました。作品名が思い出せたら、もう一度読みたいです。(全作品片っ端から読む、というのは無理だろうなあ。流し読みできない作品ばかりだし。)
  
ビリーの森のジョディの樹1

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コメント(8件)

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ひさしぶりですね、LALA
三原順さん。読みました、はみだしっ子。
なんかあの頃はあまり抵抗なく読んでいたのですが、この前図書館で借りたんですよ、はみだしっ子を。途中で辛くなってしまって読むことができませんでした。テーマが重い。あの頃といってももう思春期って年ではなかったような気がするのですが。。。。
確か亡くなった原因も・・・・
この頃はこういう現状に成るとは思っていなかったからかもしれません。

子供が親を選んで産まれてくるって、他のマンガでも読みました。親には選択権はなく、子供があの家に産まれたいって産まれてくる。だから子供は親を嫌いになんかならないって。育ててもらえそうだって思える家に産まれてくる。どんなに障害が重くても、どんなに短い人生でも、その子が産まれる前に知っていて、その子が選んだ家に産まれていくのだそうです。こんな親でいいのかなって、今日も思いつつ、たっくんと過ごしている私です。でもその前にだんなに嫌われて、結婚できなかったらどうなっていたのだろうか???
チハル
URL
2006/04/28 19:26
はみだしっ子!!熱狂的なファンでございました!!!!めちゃくちゃ懐かしいです〜。あの哲学的ともいえるセリフの深みがなんともいえなく好きでした〜。あ〜グレアム様〜。私にとってはシャア様よりハク様よりグレアム様でございました。
作者の方、お亡くなりになっていたのですか!それは知りませんでした!!ショック〜!!
はみだしっ子にも、「カッコーの鳴く森」に障害児とおぼしきお子さんをサーニンが支えていく、というストーリーがありました。今思うとあの子は自閉症だったのか?と思われるところがあります。でもなんでお亡くなりになってしまったのでしょう?サイトには、病死と出ていたのですが・・
ちえのすけ
2006/04/28 20:02
チハル様
 三原氏は、病気で亡くなったと聞きましたが詳しいことはわかりません。あの方の作品は、子供を持ってから読み返すと昔とは全く違う感動をくれるような気がします。神様が、ではなく子供自身が私達を選んでくれたと言われた方が納得できますよね。
tomoko
2006/04/28 21:18
ちえのすけ様
 私は「ムーン・ライティング」という作品が好きでした。ちょっと変わった狼男のお話。そして、「はみだしっ子」ならグレアムというよりアンジー派かな。多感な少女期に読むと、いろいろなことを考えさせてくれる作品ばかりでしたね。三原氏にはもう少し活躍していただきたかったです。
 
tomoko
2006/04/28 21:26
はじめまして。
ずっとROMでしたが、初めて書き込みます。
tomokoさんの同年代or少し上かと思います。
自宅は漫画&小説だらけの兼業主婦です。

お探しの作品は「ロングアゴー」ではないでしょうか。
オブザーバーのロナルドが主人公の。

私には子どもがいないので、パムのエピソードは
もう辛くて読めないのですが…
doubtring@アンジー派
2006/04/30 14:27
doubtring@アンジー派様
 そうかもしれません!確か、はみだしっ子と関わりのある作品だったような・・・という気もしていたのですが、全く思い出せなくて。情けないです。
 そう、パムのエピソードも思い出しました。この方の作品は、読む人それぞれにいろいろな思いを残していくものばかりですね。もう一度、探して読んでみます。ありがとうございました。
tomoko
2006/04/30 15:22
 随分昔の記事なので、もう探し当てているかも知れませんが、

三原順先生の、「ロングアゴーV」です。

いつか報いを受けるだろうと思っていたミリアムはそのわがままぶりがいいという男と結婚した。
誰よりも幸福になって欲しいと願っていた、優しいアニタは・・・一番上の姉のアニタはその優しさにすがるような男と結婚し気苦労を重ねながら毎日を過ごしている。

しっかり者のモーリンのところには体の弱い双生児が生まれ、ミリアムのところには転がしておいても死にそうにない丈夫な赤ん坊が生まれた。

中略

守られようとする者はいつまでも守られ・・・
気遣おうとする者はいつまでも気遣い・・・
戦おうとする者は、いつまでも相手に不足することなく・・・

白泉社文庫 三原順 傑作選 ‘80s

に収録されてます。
ロングアゴーTUVは、はみだしっこのアンジーにオブザーバーと呼ばれている、養父ジャックの親友、ロナルドの視点から、若き日の自分を含めて家族、学友、主にジャックなどを描いた作品です。

ジャックの妻パムがどうして不妊だったのか、どうして グレアムとアンジーとサーニンとマックスが養子に迎えられたのか、そんなお話しです。
しゃと☆
2011/05/31 10:02
しゃと☆様
 ありがとうございます。「ロング・アゴー」であることはわかったのですがこの部分が含まれるVとは再会できていませんでした。そう、この文章ですよ。これをなんとなく読んでいた少女時代には実感できなかったけど、今その言葉ひとつひとつの重さがわかります。三原先生の作品はそういうものが多いですね。多感な時期に先生の作品に出会えたことを感謝したいです。全文引用ありがとうございました。白泉社文庫、探します!
tomoko
2011/05/31 12:13

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