障害児Kとおたく母の疾走日記

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zoom RSS 障害児にとっての「名前」

<<   作成日時 : 2006/04/17 12:41   >>

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空を見上げて歩いていたら、よそのお宅の庭先でふと気付く・・・

 「鯉のぼり、出さなくちゃ!」

 住宅事情ゆえ、ベランダ用のこじんまりしたもの。Kが生まれた当初は、名前入りの吹流しを、という意見もありましたが、物騒な昨今の世相を思えばとんでもない考えでした。普通のものにしておいてよかったです。 

 名前で思い出したのですが、以前聞いた講演でちょっとだけ触れられ、心に残っている話があります。

 「自分の名前に良いイメージを持てない障害児もけっこういます。なぜなら彼らが名前を呼ばれるのはたいてい叱られたり注意される時だからです。」

 ああ、そういえばそうです。私も、Kが何か悪さをしたときはつい

 「こら、Kくん、やめて!」 「K、何してるの!」 「K、だめって言ったでしょ!」

 すべてにビックリマーク付きで名前を呼び、叱ってしまいます。状況によってはヒステリックな声で。

 またよくよく考えると、ほめたりおやつをあげたりするときよりも、叱る時の方がはっきりと大きな声で名前を呼んでいる。

 Kのように言葉も持たない重度の知的障害児の場合、自分の名前はどのように認識されているのでしょう。

 私達はひとりの個人名として「K」と言う。しかし、もしかしたらK本人にとっては「K」という言葉は「他者が自分に干渉・介入する時の合図」に過ぎないのかもしれません。

 名付け辞典を買い、苗字とのバランスや画数なども考え昔好きだったヒーローの名を付けたいという誘惑にも打ち勝って、やっと付けた名前ですが・・・本人にとって良いイメージではないとしたら、寂しいです。

 余談ですが、養護学校の生徒に同じ名(Kとは違う)を多く見かけたとき、画数とか因縁とかを少し考えてしまいましたが、何のことはない、その子達が生まれた当時の一番人気の名前でした。

 今は、ほめてあげる時や楽しいことに誘う時にもできるだけはっきりと、明るい声で名前を呼んでやるよう心掛けるようにしています。自分の「名前」がKの中で素敵に響いてくれるように。 

 ベランダに出て、鯉のぼりを不思議そうに見つめるK。サンダルを履いて、サッシをきちんと閉めて・・・の動作が自然にできるようになったことに、鯉のぼりは気付いてくれたでしょうか。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
K君は鯉のぼりがあるんですね。
我が家の息子は、住宅事情により鯉のぼりはありません。若武者飾りというものを私の両親に買ってもらいましたが、いつぐらいまで出していたのか忘れてしまいました。お雛様同様なが〜い間、倉庫の中にいることだ分っています(^^;)名前も考えて考えて付けたけど、子供からは“違う名前が良かった”なんて言われた事ありますよ。名づけは難しいですよね(笑)
ちいこ
2006/04/17 18:03
なるほどお・・・なんか考えさせられてしまいました。
確かに名前を呼ばれる=注意されることに繋がりやすい生活をしているかもしれないなあ・・・すごく反省_・・
トッキーの名前も、生まれる前から旦那が漢和辞典片手に半年かけて考えたものなので、自分の名前がいいイメージに繋がるようにこころがけて子育てしていきたいと思います。
いいお話ありがとうございました。
ちえのすけ
2006/04/18 09:16
ちいこ様
 武者飾りよりはベランダ鯉の方が保管も手間がかからないのでは、と思い鯉のぼりを買いました。今にして思えば、もし武者飾りなど買っていたら多分もう破壊されていたでしょう。
 考えてみれば、自分も子供の頃親に「もっと可愛い名前が良かった」などと言った記憶が・・親の心子知らず、っていうのはこういうことでしょうか。
tomoko
2006/04/18 13:20
ちえのすけ様
 この話を聞いた時は、私も本当にはっとしました。たとえどんな名前でも一生付き合っていくものだから、大切にしないといけませんね。でも、わかっていても、いたずらとか失敗を発見した時ってつい反射的に名前できつく声をかけてしまいます。反省。
tomoko
2006/04/18 13:24

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